インデックス数とSEOの関係とは?増やし方や調査方法も解説

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インデックス数とは、検索エンジンのデータベースに登録済みのページ数のことを指します。ここでは、代表的な検索エンジンのGoogleをベースに解説します。

Googleは、クローラーと呼ばれるプログラムがWebサイト・ページを巡回し、基準を満たしたものだけを検索データベースに登録する仕組みです。

インデックス数が多くなればなるほどにWebサイト・ページの評価が高まると思っているWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。しかしGoogleは、インデックス数が必ずしもWebサイト・ページの評価につながらないことを明言しています。

当記事では、インデックス数とSEOの関係、増やし方、調査方法などについて詳しく解説します。

インデックス数とは

インデックス数とは、クローラーと呼ばれるプログラムがWebサイトやページを巡回し、検索データベースに登録(インデックス化)した数のことです。インデックス数と投稿したコンテンツ数は必ずしも一致しません。

例えば、1カ月かけて10本の記事コンテンツを投稿後、翌月の10日にインデックス数を確認したところ、半分の5本しかインデックスされていなかったというケースがあります。

考えられる原因は次の2つです。

  • インデックスに必要な基準を満たしていなかった
  • クローラーの巡回が追いついていない

クローラーの巡回頻度やインデックス化までの期間はさまざまなため、前月に投稿したコンテンツがインデックス化されていなくても、「インデックスに必要な基準を満たしていなかった」とは限りません。

3カ月ほど経過してもインデックスされていない場合は、基準を満たしていなかった可能性が高いでしょう。

インデックス数とSEOの関係

インデックス数が多くなればなるほどにSEOに良い影響が及ぶと考えているWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。

結論から言えば、インデックス数とSEO効果は必ずしも比例しません。

  • 検索順位への影響
  • サイト評価への影響
  • ユーザーからの信頼性への影響

上記3つについて詳しく解説します。

検索順位への影響

検索順位には、記事そのものの品質だけではなく、サイトそのものの評価も関係しています。インデックス数が増えることでサイトの評価が高まれば、記事の検索順位も上がりやすくなるでしょう。ただし、Googleは「これだけ投稿すれば検索順位が上がりやすくなる」といった基準は公開していません。

また、Googleは、下記のように言及しています。

そんなに大量のコンテンツを検索で表示する必要がないように感じる。より多くのページをインデックスさせても検索順位は上がらない。インデックスするURLの数を自動生成コンテンツで増やすのではなく、その種のなかで最高のコンテンツを作ることに注力することを強く勧める。インデックスされうるURLの数をかなり減らすこともそうしたことには含まれるかもしれない。

引用:海外SEO情報ブログ|低品質ページを大量生産しても検索エンジンの評価は上がらない、高品質コンテンツだけを作る

関連コンテンツを増やしてサイトの専門性を高めることも重要ですが、1つ1つのコンテンツの品質を高める方が重要と言えそうです。

サイト評価への影響

インデックス数は、サイト評価に大きな影響を与えません。ただし、関連性が高い高品質なコンテンツは、Googleが重視している「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」に関係しています。

そのため、良質かつ関連性が高いコンテンツであれば、インデックス数が多くなればなるほどにサイト評価が高まり、投稿しているコンテンツが検索結果の上位に表示されやすくなるでしょう。

ユーザーからの信頼性への影響

ユーザーは、インデックス数ではなくサイトのコンテンツ数に注目します。

インデックス数を確認するには「site:ドメイン名」でGoogle検索する必要があるため、キーワード検索でたまたま表示されたサイトのインデックス数をわざわざ調べる人は稀でしょう。

見るとすれば、サイトの規模・信頼性を確認するためにコンテンツの一覧ページを参照します。

インデックス数の調査方法

インデックス数は、次のいずれかの方法で確認できます。

  • Google Search Consoleを使う
  • 「site:ドメイン名」でGoogle検索する

それぞれ詳しく解説します。

Google Search Consoleを使う

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)とは、Googleの検索順位をコンテンツや検索キーワード別に参照できるツールです。

「ページ」をクリックすると、インデックスの「登録済み」と「未登録」を確認できます。

また、ページ下部では「ページがインデックスに登録されなかった理由」を確認できるため、修正点が一目瞭然です。例えば、「noindexタグによって除外されました」の場合は、コンテンツにnoindexタグが含まれており、Googleにインデックスできないことを示します。

修正完了後は、理由一覧の該当欄をクリックし、「修正を検証」を選択しましょう。

「site:ドメイン名」でGoogle検索する

Google検索バーに「site:ドメイン名」を入力すると、ドメイン下にあるインデックスページとその数が表示されます。

ただし、正確なインデックス数ではないため、正式な調査方法はGoogle Search Consoleを使うことのみです。

インデックス数の推移から推察できること

インデックス数の推移からは、Webサイトの状況を読み取ることができます。

  • インデックス数が増えている場合
  • インデックス数が減っている場合

上記2つの観点から、詳しく解説します。

インデックス数が増えている場合

インデックス数が順調に増えている場合は、コンテンツの品質とサイトの信頼性が高いと考えられます。

インデックスの基準を満たしているコンテンツが多くなればなるほどにサイトの信頼性が高まるため、方針を変えずに投稿を続けることが大切です。

インデックス数が減っている場合

コンテンツ数よりもインデックス数が少なかったり、インデックス数が減っていたりする場合は次の原因が考えられます。

  • コンテンツの品質が低い
  • ペナルティを受けた
  • 手違いでnoindexタグを設置した

インデックス数が減少している場合、原因を突き止めずにコンテンツの作成を続けると、時間と労力を浪費する結果になりかねません。

原因を突き止めて解消した上で、コンテンツの作成を再開しましょう。

インデックスされないときの対処法

コンテンツ数とインデックス数が合致しない場合は、次のように対処しましょう。

  • Googleのガイドラインに沿って品質を見直す
  • XMLサイトマップのエラーを確認する
  • 被リンクを増やす
  • 内部リンクで記事同士の関連性を持たせる
  • 重複ページを削除・統合する
  • 低品質なページは削除・noindexする

それぞれ詳しく解説します。

Googleのガイドラインに沿って品質を見直す

Googleのガイドラインとは、「Google検索セントラル」のことです。Google検索の仕組みや「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」の方法などが示されています。

インデックスされないときに考えられる主な原因は「ユーザーではなくインデックスを第一に考えたコンテンツを作成している」です。SEO対策とは、検索エンジンに表示させるための対策ではなく、「ユーザーの利益になるコンテンツの作成」を意味します。

クローラーがユーザーの利益にならないと判断したコンテンツはインデックスされません。Googleは、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作成するために、次の5つに着目すべきとしています。

インデックスされていないコンテンツを下記の方針でリライトしましょう。

・特定のユーザー層がすでに存在しているか、想定されており、その人たちがビジネスまたはサイトを直接訪問した際に、コンテンツを有用だと感じてくれると思いますか。

・コンテンツは、実体験や深い知識(例:実際に商品やサービスを使用した、またはある場所を訪れた経験に基づく特別な知識)を明確に示していますか。

・サイトには主要な目的またはテーマがありますか。

・コンテンツを読み終わったユーザーは、あるトピックについて、目的を果たすのに十分な情報を得たと感じることができますか。

・コンテンツを読んだユーザーは、有益な時間を過ごせたと感じられますか。

引用:Google検索セントラル:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成

XMLサイトマップのエラーを確認する

XMLサイトマップとは、Webサイト内の全ページをクローラーへ伝えるために必要なファイルです。ドメイン下にXMLサイトマップを格納できていない場合、クローラーがWebサイトを巡回しません。

Webブラウザのアドレスバーに「ドメイン名/sitemap.xml」と入力し、アクセスができなければドメイン下にXMLサイトマップが存在しないと考えられます。特に、大部分のページがインデックスされていない場合は、格納漏れの可能性が高いでしょう。

まずは、XMLファイルをドメイン下にアップロードして様子を見てみましょう。翌月になってもまったくインデックス数が増えない場合は、ほかの原因が考えられます。

被リンクを増やす

被リンクとは、外部のWebサイト・ページに設置された自社サイトのリンクのことです。被リンク数が多くなればなるほどに人気のページと言えるため、サイト評価の向上につながります。ただし、次に該当するリンクはペナルティの対象です。

  • 検索順位を上げることを目的としたリンクの売買
  • リンクを目的としたページの作成
  • 利用規約や契約などで被リンクを義務付ける

出典:Google検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

被リンクを適切な形で増やすには、良質なコンテンツを作成するしか方法はありません。

また、SNSやメールマガジンなどでも積極的に配信し、ページの閲覧数を増やすことで被リンクの獲得につながります。

内部リンクで記事同士の関連性を持たせる

内部リンクとは、コンテンツに設置するほかのコンテンツへのリンクのことです。例えば、「SEOとは」がテーマのコンテンツ内で検索順位に影響する「E-E-A-T」について言及し、「E-E-A-T」を詳しく解説したコンテンツへのリンクを設置します。

内部リンクを最適化すると、クローラーがサイト内を巡回しやすくなるため、インデックス数の増加が期待できます。

内部リンクについてはこちらをご覧ください。

重複ページを削除・統合する

重複ページとは、サイト内に存在するまったく同じ、または非常によく似たコンテンツのことです。検索結果に同じ内容のページが表示されるとユーザーの利便性が低下するため、重複ページはインデックスされません。

出典:Google検索セントラル|重複コンテンツの作成を避ける

内容が重複しているページは削除・統合しましょう。

低品質なページは削除・noindexする

低品質なページはサイト評価の低下を招くため、インデックスされにくくなる原因です。削除するかnoindexタグを設置しましょう。Googleは、質の低いコンテンツとして以下の4つを明示しています。

  • 自動生成されたコンテンツ
  • 内容が薄くユーザーの利益にならないアフィリエイトページ
  • 無断で複製されたコンテンツ
  • 別サイトへ誘導するためのコンテンツ

出典:Google検索セントラル|質の低いコンテンツ

インデックス数の正しい増やし方

インデックス数を正しく増やすために、高品質なコンテンツを作る必要があります。その上で、次の2つの施策をおこないましょう。

  • 関連性があるコンテンツを継続的に投稿する
  • 似た内容のコンテンツはまとめて大きなページを作る

それぞれ詳しく解説します。

関連性があるコンテンツを継続的に投稿する

関連性があるコンテンツを継続的に投稿することで、Googleが重視する下記3つの指標を高められる可能性があります。

E-E-A-Tとは
  • (E)Experience(経験)
  • (E)xpertise(専門性)
  • (A)uthoritativeness(権威性)
  • (T)rustworthiness(信頼性)

さまざまなジャンルのコンテンツが混在するWebサイトは、専門性が高いとは言えないでしょう。例えば、「SEO」だけではなく「グルメ」や「医療」などさまざまなジャンルの情報が混在すると、ユーザーは何のためのサイトなのか判断できません。

関連性があるコンテンツだけを継続的に投稿すれば、インデックス数も着実に増えるでしょう。

E-E-A-Tについてはこちらをご覧ください。

似た内容のコンテンツはまとめて大きなページを作る

重複ページは統合・削除すべきと前述しましたが、似ている程度のコンテンツもまとめて大きなページを作ると、Webサイト・ページの評価が高まる可能性があります。Googleは下記のように示しています。

インデックスするURLの数を自動生成コンテンツで増やすのではなく、その種のなかで最高のコンテンツを作ることに注力することを強く勧める。インデックスされうるURLの数をかなり減らすこともそうしたことには含まれるかもしれない。

引用:海外SEO情報ブログ|低品質ページを大量生産しても検索エンジンの評価は上がらない、高品質コンテンツだけを作る

ある程度のコンテンツ数がある状況で、最高のコンテンツだけのWebサイトを目指す場合は、似たページをまとめて大きなページを作ることになるでしょう。その結果、インデックス数が減るとともに、検索順位の上昇が期待できます。

インデックス数を追い求めるのではなく、関連性がある良質なコンテンツを継続的に投稿することが検索順位の上昇に繋がります。しかし、コンテンツの作成に時間がかかりすぎたり、専門性・権威性・信頼性が高いコンテンツの作成が難しかったりすることもあるでしょう。

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