キーワードボリュームとは?SEOに必要な知識や調査ツールを紹介!

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「SEOではキーワードボリュームを知ることが重要と聞いたが、具体的にどう活かせばいいのかわからない」

このようなお悩みのある方は必見です。当記事では、キーワードボリュームを調べる理由や、キーワードボリュームが調べられるツールを紹介します。

キーワードボリュームをSEOに活かす方法について知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

キーワードボリュームとは

キーワードボリュームとは、「月間検索ボリューム」のことを指します。

月間検索ボリュームとは、1カ月間の内に検索エンジンで検索される推定回数のことです。特定のキーワードがどの程度検索されているのかを把握するための目安になります。

たとえば、「SEOとは」というキーワードのボリュームは、月間22,200件です(2022年12月・Ubersuggest調べ)。

キーワードボリュームが大きければ、検索上位に表示できた際のアクセス数も大きくなります。その反面、強い競合サイトの数も増えるため、SEO難易度は上がります。

どのキーワードを狙うべきか、SEO的な判断をする上でキーワードボリュームを把握することは重要なことといえます。

キーワードボリュームの目安

キーワードボリュームは、検索回数目安として「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」という名称で分類されます。

キーワードの種類月間検索ボリューム
ビッグワード10,000回以上
ミドルワード1,000〜10,000回程度
スモールワード1,000未満

各キーワードボリュームの目安は、上記表のとおりです。

キーワードの種類検索ワードキーワードボリューム
ビッグワードSEO49,500回
ミドルワードSEO ツール1,900回
スモールワードSEO ツール おすすめ110回
※2022/12/05 Ubersuggest調査

上の表では、具体的な検索ワードを例にあげ、実際のキーワードボリュームも記載しています。

どの程度のボリュームを狙うべきかという目安は、自社サイトのドメインがどれだけ成長しているかによっても異なります。

一般的にビックワードの上位は、公式のサイトや、知名度の高い企業ドメインなどがひしめき合っていることが多いため、ある程度の予算を投下できる大手が狙うキーワードボリュームとも言えるでしょう。

新規で取得したドメインの場合、検索上位に食い込む難易度は高くなるため、企業サイトであってもスモールワードから堅実に狙っていくことが重要です。この考えは、検索結果に表示される競合サイト次第ではありますが、個人サイトでも同様と言えます。

スモールワードでコツコツと上位をとっていくことで、結果的にサイト全体の評価も上がりやすくなるケースが多いです。

また、スモールワードは「ロングテールワード」とも呼ばれることがあります。詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

キーワードボリュームとアクセス数について知っておくべきこと

キーワードボリュームは、自社サイトのアクセス数にかかわる重要な要素です。

キーワード選定をする上で、知っておきたいキーワードボリュームの基礎知識を紹介します。

キーワードボリュームと上位表示難易度

大原則として、「キーワードボリュームが多い=競合が多い=上位表示が難しい」といった考えがあります。

上述したとおり、キーワードボリュームの多いキーワードで上位表示できたときのアクセスインパクトは大きいです。そのため、E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の強い大手企業ドメインもこぞって参入してくるため、新規参入者が上位に食い込むのは難しくなります。

また、ビックワードに多い単一キーワードは、検索者の意図が絞り込まれていないことが多く、検索意図を満たすためのコンテンツを用意する難易度も上がります。

キーワードボリュームは一定ではない

トレンド性の高いキーワードの検索ボリュームは、時期によって大きく変化します。

たとえば、「スキー用品」というキーワードの場合、12月から2月の冬シーズンにかけて月間100件近く検索されていますが、それ以外の期間になると検索数は急激に低下します。

参考: Google トレンド 「 スキー用品」

上記のようにトレンド性の高いキーワードであれば、調べなくてもある程度推移することは想像できるかと思いますが、それ以外のキーワードであっても、時流によって検索時点のキーワードボリュームが変化することはあります。

そのため、上位表示できていたとしても、アクセス数まで一定に確保されるわけではないと理解しておく必要があるでしょう。

【5選】キーワードボリューム調査ツール

ここでは、キーワードボリュームの具体的な数値を調べられるツールについて紹介します。

無料・有料それぞれ紹介しますが、ご自身で使いやすそうと思えるものから導入を検討してみてください。

(無料)Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Googleが展開する広告出稿サービスの中にある機能のひとつです。

Google広告とは、広告出稿を希望するユーザーが課金することで、リスティング広告やディスプレイ広告などの広告を表示できるようになるサービスです。

広告出稿する上で、検索需要を把握するために用意されているのが「キーワードプランナー」ですが、課金設定額を0円にしておけば、広告を出さない人でも利用できます。

ただし、広告出稿していない場合、ボリュームは「1000〜1万」といったように、大雑把にしか表示されません。

(無料)Googleトレンド

Googleトレンドとは、Googleが提供している時期毎の検索ボリュームを確認できるツールです。

名前のとおり、キーワードからトレンド(潮流や流行)を把握したい場合に便利なツールで、検索数の推移を確認する際に活用されます。

また、検索キーワードに関連する「関連トピック」や「関連キーワード」もあわせて確認できますので、ユーザーの検索意図を深掘りしたいときにも便利です。

(無料)aramakijake

aramakijakeは株式会社ディーボが提供している無料のキーワード調査ツールです。

aramakijakeでは、1〜50位にランキングした場合の月間アクセス予測数を表示してくれます。表示される数値はあくまで目安ですが、直感的にアクセス数を把握できる点は便利です。

URLとキーワードを入力することで、月間推定検索数とそのキーワードで表示されているサイトの順位、月間アクセス予測数をセットで確認可能な「競合検索数予測ツール」も利用できます。

(有料)Ubersuggest

Ubersuggestは、アメリカのWebマーケターであるニール・パテル氏が提供しているSEOツールです。

基本的には有料で利用するツールですが、1日の検索回数制限つきであれば無料でも利用できます。また、キーワードの検索ボリュームだけでなく、サジェストキーワードなどの関連キーワードを一覧でチェックできます。

自社サイトのSEO診断や競合サイト調査などもでき、国内でも利用者が多い人気のツールです。

(有料)ahrefs

ahrefsは、Ahrefs社が提供するトータルSEOツールです。

Ahrefs社のオフィシャルパートナーである株式会社フルスピードが、Ahrefs公式日本語サイトをリリースしています。

ahrefsは月99$からなる4つのプランを展開しています。その中で、キーワードボリュームはもちろん、キーワード難易度や被リンクチェック、キーワード単位のランクトラッキングなど、豊富な機能が搭載されていることが特徴です。

キーワードボリュームの調べ方解説(キーワードプランナー)

ここではGoogleのキーワードプランナーを使い、実際にキーワードボリュームを調べる方法を解説します。

はじめての方でもカンタンに扱えますので、参考にしてみてください。(Googleアカウントが必要です)

STEP1:Google広告にログイン

まずはGoogle広告のサイトを表示します。

ヘッダーメニューの「キャンペーンタイプ」が選択されていることを確認したら、「キーワードプランナーに移動」を選択します。

出典:Google広告

Googleアカウントでログインする画面に遷移したら、ご自身のアカウントでログインしてみましょう。

STEP2:調べたいキーワードを入力

次に調べたいキーワードを入力します。

出典:Google広告

入力後エンターを押したらキーワードが固定されます。調査するキーワードは複数指定も可能です。

キーワードが確定したら「結果を表示」をクリックしましょう。

STEP3:検索ボリューム結果を確認

検索ボリュームなどの情報が一覧で確認できます。

出典:Google広告

「指定されたキーワード」の箇所に入力検索したキーワードとその情報が表示されています。

上の例ですと、「SEO ツール」というキーワードで月間平均検索ボリュームは1,000〜1万になっていることがわかります。

そのほかにも、「キーワード候補」として関連するキーワードとその検索ボリュームが確認できるため、コンテンツ作成する際の参考にするとよいでしょう。

キーワード選定にキーワードボリュームを活用する方法

キーワードボリュームの重要性や調査方法について解説してきましたが、キーワードボリュームだけでキーワード選定していても、思うように成果は出ないでしょう。

コンテンツSEOで成果を出すには、多角的な視点でユーザーの役に立つコンテンツを制作する必要があります。

ここでは、キーワードボリューム情報を参考にした上で、SEOに効果的なキーワード選定方法について解説します。

メディアの方向性とカテゴリやトピックを決める

Webサイト、とくにオウンドメディアなどのブログ型サイトの場合、あらかじめメディアの方法性を決めておくことが重要です。

メディアは運用していく内にページ数が増えるため、計画を立てていないと取り扱う内容にブレが生じてしまうことがあります。

複数のページ(記事群)でテーマの関連性を保つことで、Googleからも情報の網羅性があると認められ、結果的にサイト全体の評価向上にもつながります。

そのため、記事単位のコンテンツ内容に関する判断には、メディア全体のテーマやカテゴリと関連性があるかどうかを前提に置かなければいけません。

トピックになるメインワードを決める

ここでのトピックとは、検索ユーザーの「ニーズ単位でまとまっているテーマ」と理解してください。

たとえば、「ニキビ 治療」と「肌トラブル 薬」は、使用している単語は異なりますが、「肌トラブルを治すための情報が欲しい」というニーズとしては同じ範囲内にあると言えるでしょう。

このような大枠となるトピックと、トピックを補足する複数の情報を構築することで、関連する記事群全体で勝負するSEO戦略を「トピッククラスターモデル」と呼びます。

トピックとなるメインワードを決めることで、カテゴリやカテゴリ内コンテンツに統一性を持たせられます。メインワードのキーワードボリュームは、クラスターページのターゲットキーワードよりも大きめのキーワードボリュームを設定するとよいでしょう。

トピックにもとづくターゲットワードを決める

トピックとなるメインワードが決まっていれば、ユーザーが求める情報をベースとした記事群のキーワード選定が可能になります。

クラスターページとして設定するターゲットキーワードを列挙し、それぞれキーワードボリュームを調査することで、制作するコンテンツの優先度をつけられます。

トピックとなるメインワードの検索ボリュームが1万程度であれば、クラスターページのキーワードは100〜1,000件前後を狙うイメージでサイト設計すると、構造的にもわかりやすく、キーワード選定時も迷いにくくなるでしょう。

はじめはスモールワードから取り組んで様子を見る

記事ページ単位で狙うキーワードボリュームは、スモールワードを選定することで、ニーズも小さく絞り込め、読者にも伝わりやすい内容になります。

とくに、検索上位が少ない初期段階では、月間1,000件以下、テーマ次第では100件以下のキーワードボリュームを狙ってもいいでしょう。

まずは小さい規模で攻め、狙いどおりに上位表示されてきたら、徐々に大きいボリュームのキーワードに着手することをオススメします。

まとめ

当記事では、キーワードボリュームの重要性やSEOでの活かし方、調査ツールなどについて解説しました。

アクセス数をアップさせたいからといって、いきなりボリュームの大きいキーワードは狙わず、確実に勝てそうなキーワードから勝負することが大事です。

しかし、メディア運営の経験が少ない方であれば、キーワードボリュームを活かしたコンテンツ制作は難しく感じるかもしれません。

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SEOのアドバイスを受けたいなど、SEOコンサルティングの依頼を検討されているなら、ぜひ一度プロクルコンテンツを試してみませんか?

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