競合サイトの調査方法とは?使われる指標や調査方法などを解説

SEO

競合サイト調査ツールは、オウンドメディアを発展させる上で欠かせません。
しかし競合するサイトの見つけ方や、何を具体的に調査したら良いかわからない人も多いでしょう。本記事では、競合サイト調査ツールを使って分析できる内容や、おすすめのツールについて解説しました。

競合サイトの調査を行う理由

競合サイトの調査を行う理由は、主に以下の2点があげられます。

• 成功している競合サイトの戦略が想定できる
• 利用者が何を求めているかニーズ調査できる

上記の理由について、以下で詳しく解説します。

競合他社の戦略が想定できる

流入キーワードや流入経路などをある程度把握することができます。競合サイトのさまざまな情報がわかると、どのような戦略を立てているか見通せるでしょう。
調査でわかる戦略の内容はあくまでも推測ですが、それをヒントにしてオウンドメディアの運営に活用できます。

ニーズ調査などに活用可能

競合サイトを訪れる利用者の属性やWebサイトに何を求めているかが分析できます。競合サイトであっても、ツールによって利用者の年齢・性別・年収など、細かな属性まで調べることができるものもあります。
利用者層の詳細がわかれば、自社のサイトのコンテンツ作りの参考にもなるでしょう。

競合調査で使用される指標

競合サイトの調査をする際に調査しておきたい指標について、詳細をみていきましょう。

アクセス数

アクセス数は、調査を始めたばかりの人でもひと目でわかりやすい指標です。
自社のオウンドメディアのアクセスが落ち込んでいるにもかかわらず、競合サイトだけがアクセスを伸ばしている場合は、どのような施策をしているのか深く分析すべきでしょう。

また競合サイトのアクセスがオウンドメディアよりも多い場合、自社にとってそのジャンルは今後も伸びしろのあるジャンルとも考えられます。

流入経路

流入経路はひとつではありません。検索エンジンから訪れた人や、リンクをたどってきた人などを知ることが可能です。
自身のオウンドメディアと比較して、アクセスに違いがあるかはチェックすべきでしょう。場合によっては競合サイトの集客方法を参考にすることも大切です。

滞在時間

滞在時間とはその名のとおり、Webページを訪れたユーザーが滞在しつづけた時間です。滞在時間が長い場合、記事に欲しい情報があったり、楽しく読めていたりと満足度が高いといえます。

逆に欲しい情報がない記事はすぐにユーザーは検索エンジンに戻るため、滞在時間は短くなります。Webサイトを訪れた人の滞在時間が長い競合サイトの記事はチェックしておくべきです。記事のボリュームやコンテンツなどを参考にして、オウンドメディアを見直しましょう。

キーワード検索

何か調べたい場合、検索エンジンにキーワードを打ち込んで、上位に表示されるWebサイトに多くの人が訪れます。検索に使われたキーワードから、Webサイトに訪れた人のニーズを想定することができます。
流入が多いキーワードは、競合サイトが重点的にSEO対策をしていると想定されます。自社のサイトが見逃しているキーワードはないかなど、新しい発見に繋げられるでしょう。

競合サイトを見つける方法

競合サイトの調査は、オウンドメディアを成長させる上で重要です。
ここでは、競合するサイトを探す方法について解説していきます。

自社サイトで重視するキーワードを決定する

まずは自社サイトで重視するキーワードを検索してみましょう。
また、今後検索上位をとりたい単語で検索する方法もおすすめです。ターゲットとなる重要なキーワードは、長いものではなく単語1~2つ程度が良いでしょう。

決めたキーワードで検索上位のサイトを調査する

検索エンジンを使って、重視しているキーワードの上位サイトを見てみましょう。
もっとも、上位にあるサイトすべてが競合ではありません。例えばWikipediaや辞書サイトなどは上位になりやすいものの、競合サイトとは言えないページです。しっかりとコンテンツが作成されたページを探しましょう。

なお検索する際はシークレットモードを利用するなどし、フラットな検索結果を把握しましょう。シークレットモードなしで検索すると、自身のパーソナリティーや過去の検索結果が検索結果に反映されてしまい、検索順位が変動する可能性があります。

競合サイトを調査するメリット

競合サイトを調査すると、オウンドメディアにどのようなメリットをもたらすでしょうか。「わざわざ他社のサイトを見て分析して、何か良いことがあるの?」と考えている方向けに、競合サイトを調査するメリットをみていきましょう。

注目を集めるホームページ作成のための情報を得られる

多くの人からアクセスされる競合サイトから学ぶことは多いはずです。分析した分、自身のオウンドメディアの改善にも繋がるでしょう。ユーザーから愛されるWebサイトについて知っていき、情報を得ることは大切です。

競合他社の顧客像などが把握できる

競合サイトを調査すると、訪れている人がどのような人物で、何を知りたいかなど顧客像が把握できます。ツールを用いて年齢・性別・収入・職業など細かな顧客像がわかれば、オウンドメディアを運営する上で大きなヒントとなり、コンテンツ作りに役立てられるでしょう。

競合サイトの調査で活用できるフレームワーク

数字や言葉を見るだけでなく、情報をもとに分析できる事柄について知っていきましょう。本項目では、競合サイトの調査で活用できるフレームワークについて解説しました。

4C分析

4Cとは以下の英語の頭文字からとられています。4Cとは顧客の考えを表したものです。

• Consumer(コンシューマー)……消費者
• Cost(コスト)……費用
• Convenience(コンビニエンス)……利便性
• Communication(コミュニケーション)……意思疎通

分析を進めていくことで、ユーザー目線に立ったオウンドメディアとなるでしょう。

SWOT分析

SWOTは、以下の英語の頭文字です。

• Strength(ストレングス)……強み
• Weakness(ウィークネス)……弱み
• Opportunity(オポテュニティ)……機会
• Threat(スレット)……脅威

SWOT分析では、自社の市場機会や課題などを発見できます。

VRIO分析

VRIOは、以下の英語の頭文字からとっています。

• Value(バリュー)……価値
• Rarity(レアリティー)……希少性
• Imitability(イミタビリティ)……模倣可能性
• Organization(オーガナイゼーション)……組織

VRIO(ブリオ)分析をすると、市場拡大のチャンスや顧客満足度の上昇に繋がります。

バリューチェーン

バリューチェーンとは、事業を分類して機能ごとに競合と比較していくことです。競合サイトと比較して、オウンドメディアにはどのような強みや弱みがあるのか把握できるため、戦略をたてやすくなるでしょう。

人気の競合サイト調査ツール

次に競合サイトを調査できるツールについて解説します。
ツールによって、それぞれ調査できる内容は変わってきます。知りたい内容を調査できるツールを見つけて、自社サイトに活かしましょう。

Keywordmap

Keywordmap(キーワードマップ)はSEM領域におけるキーワード選定からコンテンツ制作、効果測定までを支援する競合サイト分析ツールです。

特徴

• 競合サイトの流入キーワード、その順位、およびアクセス数などの推移が分かる
• 最大競合3サイトと自社サイトの流入キーワード、想定流入数を比較可能

料金

• 無料トライアルあり
•用途によって料金プランが異なる:お問い合わせ

データソリューションを得意とする日本企業が運営しており、自社サイトに加えて競合サイトのSEO分析やWeb広告の調査分析などを行えます。また、世界最大級の日本語データ群を保持していることから、最大他社3サイトと自社サイトの流入数・キーワード獲得状況を網羅的に比較でき、自社で対策が漏れているキーワードを発見することが可能です。

Gyro-n SEO

Gryo-nSEO(ジャイロSEO)は、SEOノウハウを詰め込んだSEOツールです。

特徴

• 自社や競合サイトの検索順位を把握
• キーワードごとの競合サイトがわかる

料金

• スタータープラン:月額500円 ※3か月無料利用可能
• ライトプラン:月額4,500円
• スタンダードプラン:月額9,600円
• プレミアムプラン:月額16,800円

検索順位の動きを事細かに調査できます。また、自社・競合サイトがどのようなキーワードで検索されているかを調査可能です。メールアラート機能を使えば検索順位を自動的に知らせてくれます。

SimilarWeb

SimilarWeb(シミラーウェブ)は、イスラエル発の競合サイト調査ツールです。競合サイト調査として有名なツールで、初心者であっても使いやすいでしょう。

特徴

• 自社や競合サイトのアクセス数がわかる
• 自社や競合サイトの訪問者属性(滞在時間、直帰率、PV数など)がわかる

料金

• 無料プランあり
• エンタープライズ:お問い合わせ

SimilarWebを使うと、競合サイトがどのようにユーザーを集めているかが把握できます。SimilarWebはツール利用者やパートナー企業の情報源などをもとにデータを収集しています。外国産の調査ツールであるものの、日本語版もあるため利用しやすいです。

eMark+

eMark+(イーマークプラス)は、比較的上級者向けのインターネットログ解析サービスです。

特徴

• 自社や競合サイトに訪れたユーザーの細かな属性がわかる
• PCユーザー20万人、スマホユーザー10万人からなる独自データ
• モニター会員へのアンケートも可能

料金

• eMark+ Free:無料
• eMark+:初期費用10万円、月額10万円~
• eMark+ Pro:初期費用30万円、月額30万円~
• eMark+ Premium:初期費用30万円、月額45万円~

eMark+は独自のモニター会員から収集したデータをもとに、競合サイトの以下のようなユーザーの属性情報が入手できます。

• 年齢や性別
• 職業や収入
• 居住地や家族構成

アクセス数や直帰率などの基本的な情報だけでなく、ユーザーを深堀したデータがわかります。PCやスマホをあわせて30万人いるモニター会員から集めた独自データを利用して、自社・競合サイト調査に役立てられるでしょう。また、オプションではあるもののモニター会員へのアンケートも可能です。自社・競合サイトについてより詳しく知りたい方におすすめです。

ahrefs

ahrefs(エイチレフス)は、世界で60万人が導入している分析ツールです。SEOの被リンクを中心に、競合サイトを調査できます。

特徴

• 14兆の膨大なリンクデータにより、被リンクを調査
• 想定流入キーワードやSNSのリアクションがわかる
• キーワードごとのボリュームを把握できる

料金

• ライト:月額99$ ※7日間7$のトライアル期間あり
• スタンダード:月額179$ ※7日間7$のトライアル期間あり
• アドバンスド:月額399$
• エージェンシー:月額999$

競合サイトの被リンクがわかるため、検索順位だけでは知ることができない人気の要因を調査できます。また、検索により訪れた人が打ち込んだキーワードがわかったり、今後想定されるキーワードの理解や検索ボリュームがわかったりなど、競合サイトの詳細を調べられるツールです。

競合サイトを調査して得た情報を自社で活かそう

競合サイトを調査すると、検索上位になる理由や訪れているユーザーの属性がわかります。うまく活用して自社サイトの運営に役立てましょう。

競合サイト調査ツールの中には、無料や安い金額でトライアウトできるものもあります。まずは気軽に使用してみて、必要に応じてプランをアップグレードする方法もおすすめです。調査して得られる情報はさまざまですので、実際にツールを試しながら自社にあったものを選ぶことが大切です。


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