SEOに関する情報は多いものの、言っていることはバラバラで、果たしてどれを信じたら良いのかわからないですよね。
この記事では、まずSEOの基本となる「検索アルゴリズム」の仕組みについて説明し、その後Googleに評価されるコンテンツの特徴について解説します。
検索順位を左右する「検索アルゴリズム」とは?
検索アルゴリズムとは、記事コンテンツの信頼性、検索キーワードとの関連性などの評価に基づき、検索結果の表示順位を決めるプログラムのことです。
検索キーワード(質問)に対して、正確かつ本質的な検索結果(回答)を返せるよう、日々検索アルゴリズムの仕組みは更新・進化しています。
SEOを行う際には、基本的にこの検索アルゴリズムの仕組みに基づき、対策を行っていきます。
検索エンジンによって、アルゴリズムにはそれぞれ差異がありますが、Yahoo! JAPANに搭載されている検索アルゴリズムは2010年12月からGoogleの検索技術を活用しており、検索結果に多少の違いはあるものの仕組みはほぼ同じです。
Google検索アルゴリズムの仕組みは非公表
「Google検索アルゴリズムの仕組みをもとに記事を書けば検索順位を簡単に上げられるのでは?」と思うかもしれませんが、残念ながら検索アルゴリズムの仕組みはどこの検索エンジンも公表していません。
公表すれば、その仕組みを悪用し、自社サイトの順位をあげようとする企業があらわれ、結果的に検索結果全体の品質が落ち、信頼が下がってしまうからです。
このように、仕組みが非公開のため、全容の解明は困難ですが、Googleによる公式見解などから、今後の動向やアルゴリズムのアップデートなどについて把握することができます。
このほか、Googleのスタンスが記された「Googleが掲げる10の真実」も参考になります。
1に「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」とありますが、つまりユーザーの視点に立って「ユーザーは何を求めているのか」を考えるというビジネスの基本姿勢を示しています。
SEOで大切なことは「コンテンツ・イズ・キング」と語られるように、ユーザーのためになる良質なコンテンツを作り続けることが大前提です。
そのうえで細かいSEO対策に取り組むことが重要になります。
Google検索アルゴリズムの変遷の歴史
Google検索アルゴリズムは、大小含めたアップデートを繰り返し、日々改良されています。
Googleが公式で発表した大型アップデートには、それぞれ名称がついており、特に有名なのが2015年に行われた「パンダアップデート」、2016年に行われた「ペンギンアップデート」、そして日本国内のみに実施され話題となった「健康アップデート」です。
パンダアップデート
2011年から定期的に実施されているとされるアップデート。
「コンテンツの品質評価」に関わっており、コピーコンテンツのような低品質なコンテンツの検索順位を下げ、結果的にオリジナリティの高い良質なコンテンツが評価されるようになりました。
現在はコアアルゴリズムの一部となっています。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートでは、不正な被リンクや虚偽のリッチスニペットなど悪質なSEO対策を行っているコンテンツを排除するため、実施されているアップデートです。
以前は、サテライトサイトを大量に構築し、自演被リンクをはりめぐらせることが有効でしたが、現在ではブラックハットSEOとして認識され、ペナルティの対象になります。
健康アップデート
2017年12月にはじめて実施されたアップデートで、日本国内のみを対象とした異例のアップデートとして話題になりました。
以前から、医療や健康に関する検索キーワードにおいて信性の低い低品質のコンテンツが上位に掲載されていることが問題視されていました。
このアップデートにより、キュレーションサイトやQ&Aサイトの多くのページがランク外になり、その影響範囲は医療、健康ジャンルのコンテンツの60%とも言われています。
Google検索アルゴリズムの近年の動向
Google検索アルゴリズムの仕組みは、以前よりも複雑に、より正確になっているのが特徴です。
YMYLの重要性
健康アップデートでは医療・健康ジャンルにとどまる影響でしたが、近年では「YMYL」のテーマにおいても、信憑性・高品質・信頼性が厳格に求められる傾向にあります。
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、金融・人生・生命に関わるテーマの総称を指します。具体的には以下のような内容を指します。
・法律に関するコンテンツ
・金融取引に関するコンテンツ
・医療に関するコンテンツ
・生命に関わる重要なニュース(災害、疫病、国家安全など)
これらに限らず、YMYLのテーマ範囲は拡大を続けています。
最も大切なことは、「コンテンツの質」
このように、ユーザーにとって質の高いコンテンツが重要という傾向はより強くなってきています。
以前よりもコンテンツマーケティングを行う競合は増えており、キーワードを盛り込んだだけの小手先の方法では通用しなくなっているのが現状です。
コンテンツの質を高めるには、ユーザーのニーズを把握するだけでなく、 E-E-A-Tといった指標を意識し、コンテンツを制作することが重要となります。
Googleが評価するコンテンツの共通点
Googleが評価するコンテンツには、どのような共通点があるのでしょうか?
検索クエリにマッチしたコンテンツ
もっとも大切なポイントが検索クエリにマッチしているかどうか。
検索結果が質問だとしたら、コンテンツというのはそれに対するアンサー(回答)です。
検索キーワードに対して、的確な回答が得られれば、ユーザーの定着・ファン化、回遊率の増加などが期待できます。
一節によれば、滞在時間や直帰率はSEOに大きく関連していると言われています。
E-E-A-Tを満たしている
Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
この4つの頭文字をとった言葉で、検索上位への表示条件とされている重要な指標の一つです。
E-E-A-Tは、一朝一夕の小手先のテクニックで満たされるものではなく、Webサイトのテーマ特化、監修者を入れた専門性の高いコンテンツ、引用や参照は公的機関あるいは研究機関などの一次資料を用いるなど、日々の積み重ねが大切です。
独自性が高い
独自性とは、その情報において他の記事では言及されていない視点、切り口、情報が盛り込まれていることを指します。
自社において、専門分野のナレッジをもった人材がいない場合、外部の専門家に執筆や監修を依頼し、専門性を補強するケースもよく見受けられます。
被リンクが多い
被リンクとは、WEB上の記事やSNSでサイトや記事URLを言及されたり、シェアされたりすること。
この数が多いほど、多くの人から支持されていると評価されます。
ただし、自演リンク、相互リンクなどはペナルティの対象となり、検索順位下落の原因になります。
SEO対策でやってはいけないこと
「せっかく良質なコンテンツを制作するために試行錯誤していたのに、禁じ手をうってしまい、ペナルティを食らってしまった」では元も子もありません。
ここでは、SEO対策においてやってはいけないこと、NG項目についてお伝えします。
コンテンツをコピー・ひょう窃
コンテンツ制作の基本として、コピーは絶対に厳禁です。
引用として他のサイトの文言を拝借した場合、引用符をつけていないと、著作権違反になるので注意が必要です。
また、意外と知られていないものとして、ドメインの重複があります。
例えば、「httpとhttpsのURLが混在」「wwwありのURLとwwwなしのURLが混在」などのケースです。
このような状態だと、別サイトとして認識されてしまい、コピーコンテンツ扱いになります。
これを回避するにはcanonicalタグを記述するか、リダイレクト設定などで集約化させましょう。
極端に文字数が少ない・多い
SEO上有利な文字数というものは存在しません。
しかし、極端に少ない500文字以下、極端に多い10,000文字を超えるコンテンツとなると、ユーザーの滞在時間や直帰率は上がる傾向にあるため、あまりおすすめしません。
ただし、専門的でニッチなテーマを題材にしたコンテンツであれば、文量が多くなるケースもあるので、10,000文字以内を目安にしておくと良いでしょう。
低品質な被リンクを集める
前述したように、自演リンクや、SEO対策目的で購入した被リンクは意味をなしません。
それどころか逆効果で、検索圏外になったり、ペナルティになったりする可能性があります。また、ネガティブSEOなどを目的とした、第三者からの低品質なスパムリンクを受けるケースもあり、この場合でもSEOに悪影響を及ぼす場合があります。
スパムリンクがないかサーチコンソールなどで確認し、「リンクの否認ツール」などを使って、低品質な被リンクだけ処理をしましょう。
大量の検索キーワードを盛り込む
表示順位に大きな影響を与えるタイトル、見出し、ディスクリプションなどに検索キーワードを適度な分量で入れることには一定の効果があります。
しかし、大量にキーワードを盛り込んでも、検索順位が上がるわけではありません。
キーワード出現率よりも、コンテンツの品質を重視しましょう。
誤った情報・信憑性のない情報の羅列
体験談や個人の意見もテーマによっては重要なファクターになりますが、特にYMYLなどのカテゴリでは、厚生労働省や経済産業省といった公的機関のホームページや研究論文などの情報でコンテンツの裏付けや根拠が示されているかが重要です。
ユーザーに焦点を当てたコンテンツを制作しよう
検索アルゴリズムが発展しても共通して大切なことは「ユーザーのためになる良質なコンテンツであるかどうか」です。
ユーザーのためになるコンテンツを作る方法の一つが、執筆者や監修者に特定の分野で活躍する専門家を起用すること。
それにより一次情報・正確なエビデンスに基づいた、オリジナリティのある記事制作が可能です。
プロクルコンテンツでは、130種類1,500名の専門家が登録しており、専門家の知見を交えてコンテンツの制作はもちろん、YMYLやE-E-A-Tに準拠したコンテンツ制作が可能です。
「自社のコンテンツには、どんな専門家が適しているのか分からない」といったお悩みにも、これまで約10年間、累計1万本の記事制作で培ったノウハウをもとにお答えします。
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