SEOコンサルティング会社に依頼する時の料金相場やポイント

consulting SEO

最近はスマートフォンの普及によって簡単にWEBへアクセスできる時代となり、WEBマーケティングの重要性が上がってきました。WEBマーケティングにはさまざまな手法がありますが、その中の一つに「SEO対策」があります。

しかし、自社の人材だけではSEO対策が難しく、なかなか効果が得られないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで出てくるのが、SEOコンサルティング会社への依頼です。SEOコンサルティングを上手く活用することで、効率的にSEO対策を進めていけるでしょう。

今回は、そんなSEOコンサルティング会社へ依頼するときの料金相場やポイントをご紹介します。

SEOコンサルティングの役割

SEOコンサルティングとは、一定の料金を支払うことで企業のSEO対策を総合的に対応してくれることです。企業によって対応する内容は異なりますが、主に以下3種類の対策があります。

seo_taisaku
  • 内部対策
  • 外部対策
  • コンテンツSEO

それぞれ解説しましょう。

内部対策

内部対策とは、企業で運営しているホームページ内のタグを適切に設置したり、サイト構造の見直しを行ったり、設定ファイルの見直しをしたりすることです。

対策の内容によっては、ホームページ内のソースコードを直接修正する場合もあるため、WEBに関する専門的な知識を必要とします。

内部対策として実施されるものには、主に以下のような施策があります。

seo_naibu
  • XMLサイトマップの作成
  • WebサイトのSSL化
  • メタディスクリプションの設定
  • 見出しタグを意識した記事作成
  • パンくずリストの設置
  • URLスラッグの設定
  • ディレクトリ階層の見直し
  • robots.txtの使用
  • 構造化マークアップ
  • ページネーションの見直し
  • URLの正規化

内部対策は、実施したことによって劇的な成果をあげるものではありません。SEOで最も重要なのがコンテンツであるため、内部対策だけに注力してもSEOの評価は得られないでしょう。

ただし、内部対策をしっかりと実施していないことでSEO評価の減点対象になってしまう可能性が考えられるため、正しい評価を得るためにも実施することが重要です。

外部対策

外部対策とは、自社で運営しているホームページのURLを外部のサイトが掲載する「被リンク」を獲得するための施策です。

被リンクは、獲得することでSEOを評価するクローラーが「外部サイトで参考にするほどコンテンツの質が高い」と認識してくれるため、上位表示されやすくなります。

外部対策として実施されるものには、以下のような施策が考えられます。

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  • ユーザーファーストのコンテンツ作成
  • SNSの活用
  • 企業へのアプローチ
  • 成功事例などを掲載する
  • 統計データを掲載する

しかし、被リンクを獲得するために業者から買うなどの行為をすると、悪質なサイトだと判断されてしまい、SEOの評価を下げる要因となってしまうので注意が必要です。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、先述した内部対策や外部対策と違い、コンテンツ自体の質をあげてSEOの評価を高めていく施策です。

コンテンツSEOの施策例としては、以下の方法が考えられます。

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  • 検索キーワードの選定
  • ペルソナの設定
  • ユーザーの立場に立った分析
  • コンテンツに関する記事執筆
  • 定期的なコンテンツ掲載

そもそもSEOの評価は、Googleがクローラーによって情報収集が行われ、特有のアルゴリズムによって決まっていきます。このとき、内部対策や外部対策が重要になるものの、最も重要なのがコンテンツです。

Googleでは、ユーザーファーストを理念に掲げて運営しているため、コンテンツに関しても同様にユーザー第一でなければなりません。したがって、ユーザーを第一に考えた質の高いコンテンツであればあるほど、Googleのアルゴリズムにも評価されやすくなるのです。

【カテゴリ別】SEOコンサルティングの特徴と相場

SEOコンサルティングの役割について分かったところで、具体的な特徴や相場が気になるところです。

SEOコンサルティング会社は、主に以下の3パターンに分けられます。

  1. SEOコンサルティングのみ
  2. SEOコンサルティング+ツール提供
  3. SEOコンサルティング+コンテンツ制作込み

それぞれの特徴と相場を解説していきましょう。

SEO対策を依頼するメリットについてはこちらをご覧ください。

タイプ1:SEOコンサルティングのみ

SEOコンサルティングのみの場合は、SEOで上位表示を獲得するために現状の把握や効果的な施策をアドバイスする役割です。

あくまでも、現状のヒアリングや改善案を提案していくだけになるため、実際の施策やコンテンツの作り込みについては企業側で実施する必要があります。

例えば、企業側ではサービスの成約につなげていきたいという目標があったとします。

サービスの成約につなげるためには、企業の宣伝に加えて検索やSNSからの流入も必要です。しかし、その企業ではSEO対策が十分にされていなかったため、基本的な内部対策からコンサルティングの立場でアドバイスをしていきます。ほかにも、SNS運用のアドバイスなども行っていきます。

相場としては、一般的な規模のWEBサイトで10~50万円程度です。ただし、WEBサイトの規模が大きくなるほど費用も上がっていくので、必ずしも相場通りではありません。

タイプ2:SEOコンサルティング+ツール提供

SEOコンサルティングにはコンサルティングサービスに加えて、SEO対策に役立つツールを提供してくれるタイプもあります。

SEOコンサルティングとしては、お客様の悩みや課題に応じてソリューションを提供していき、ペルソナの設定から内部対策やCVアップに向けた施策を提案いくのです。その際に、SEO対策を効率的に進めていけるツールもあわせて提供するため、SEOコンサルティングが終了した後でもお客様自身で対策を進めていける状態を目指せます。

相場としては、SEOコンサルティングの10~50万円に加えて、ツールの料金がかかってきます。ツールの料金は種類によって大きく異なってきますが、月額料金でおよそ10万程度かかってくるため、合計して20~60万程度と想定されるでしょう。

タイプ3:SEOコンサルティング+コンテンツ制作込み

SEOコンサルティングには、SEOのアドバイスだけではなく、実作業も込みで実施してくれるタイプがあります。このタイプは、一度依頼すれば最初から最後までのトータルサポートとなっているため、とりあえずすべて任せたいという方に打ってつけです。

実際の対応内容としては、先述したとおり現状のヒアリングから行っていきます。ヒアリングをするにあたっては、何を目標としているのか、現状のWEBサイトがどのような構造になっているのか、SEO対策がなされているのかなどを詳しく見ていきます。

ヒアリング後は、対象サイトの内部対策や外部対策を実施していき、並行してコンテンツSEOにも取り組んでいくのです。

ほかにもWEBマーケティングの観点から広告を運営したり、SNS運用を強化したり、定期的に施策効果を確認したりしていきます。

SEOコンサルティングからコンテンツ制作までを一貫する場合は、月間料金で50~100万円程度が料金相場となっていきます。ただし、コンテンツ制作といっても担当領域は業者によって異なるため、事前に見極めておくのが重要です。

SEOコンサルティング会社を選ぶときのポイント10選

SEOコンサルティングの業務内容を聞いて、実際に依頼したいと考えた方も多いでしょう。

しかし、どのような観点でSEOコンサルティング会社を選ぶべきか悩むところです。

SEOコンサルティング会社を選ぶときには、以下10個のポイントに注意すると良いでしょう。

  1. 自社に合ったサービス内容なのか
  2. 実績があるか
  3. 根拠の元で発言しているか
  4. チーム体制が整っている
  5. 担当チームの経験は豊富か
  6. 的確な改善案を提案してくれるか
  7. 途中で解約できるか
  8. SLAを保持しているか
  9. ツールを活用しているか
  10. 契約形態に間違いがないか

それぞれ解説していきます。

ポイント1:自社に合ったサービス内容なのか

SEOコンサルティング会社を選ぶときには、対応する業務範囲が自社に合っているサービス内容なのかを判断しましょう。

先述したとおり、SEOコンサルティングと言っても「SEOコンサルティングのみ」「SEOコンサルティング+ツール提供」「SEOコンサルティング+コンテンツ制作込み」の3タイプがあります。SEOコンサルティング会社によってサービスが異なっているため、自社の課題を明らかにしたうえで、解決できそうな企業を選ぶのがおすすめです。

例えば、SEOについての知見がまったくなく、一から対策を始める企業があったとしましょう。その企業では、SEOコンサルティングだけではなく、コンテンツ制作も込みで依頼したほうが効果は出やすいです。

しかし、調査不足によってSEOコンサルティングだけのコンサルティング会社を選んでしまうと、実際の対応をできない状況が発生してしまいます。こうしたミスマッチが発生しないためにも、自社が課題と思っていることを洗い出し、解決できるサービス内容を満たしているのかを判断するのが大切です。

ポイント2:実績があるか

SEOコンサルティングは多くの予算を必要としているため、正しく効果を得るためにも実績があるコンサルティング会社を選ぶのがおすすめです。

実績があるかどうかの判断は、今までのお客様の中でSEO順位がどれくらい上がったのかなどに注意するのが良いでしょう。

その中でも、自社と同じ業界や分野のWEBサイトについて結果を残しているのかが重要です。SEOコンサルティングはSEOの基礎や応用を使いこなせるだけではなく、業者によって得意な業界が異なっています。したがって、同じ業界でSEOの結果を残しているのであれば、実績があると判断してよいでしょう。

しかし、謳い文句だけをすべて信じてはなりません。

例えば「〇〇のキーワードでSEO順位1位を達成した」と言っていたとしましょう。このキーワードは、検索ボリュームの高いキーワードとは限らず、ほとんど検索されないキーワードである可能性も考えられます。

したがって、実績を確認するときにはどのWEBサイトが対象なのか、順位が上がったキーワードは検索ボリュームがどれくらいか、どのような対策を実施したのかなどを意識するのが重要です。

ポイント3:根拠の元で発言しているか

SEOコンサルティング会社に依頼するときには、実績があったとしても根拠があるかどうかを見抜く必要があります。

先ほど、実績を持った企業が重要だと説明しました。

しかし、嘘の実績を伝えて契約まで結びつけるような悪徳業者も一定数存在しているため、どのような実績をどのような対策で達成したのかを聞き取らなければなりません。

嘘の実績であれば、明確な理由を伝えられずに話を進めようとするため、聞き取る側は根拠を述べているかに注目しながら聞き取りましょう。

ポイント4:チーム体制が整っている

SEOコンサルティング会社に依頼するときには、どのようなリソースや体制で対応してくれるのかを確認しておきましょう。

特に、SEOコンサルティングだけではなくコンテンツ制作も含んでいる場合は、ペルソナ設定やキーワード選定を誰が行うのか、実際の制作時に案件のディレクションを誰が担当するのか、ライターやコーダーをどのように用意するのかなどまで知っておく必要があります。

チーム体制を確認しておかないと、誰がどの業務を担当するのかが不確かであるため、効率よく業務をこなせなくなってしまいます。

ほかにも、コンテンツ制作と謳っているものの、実際はキーワード選定までしか対応しないこともありうるため、チーム体制と業務範囲の確認は必須です。

ポイント5:担当チームの経験は豊富か

チーム体制が明確になったら、そのチームでほかの案件もこなしているのかを確認しておくのが大切です。

企業としての実績があったとしても、今回担当するチームに業務経験がなければ意味がありません。チームとしての経験がなかったとしても、個人での経験はある場合も考えられるので、チームメンバー全員に目を向けるようにしましょう。

また、場合によって契約が決まるまでは優秀なコンサルタントが担当していたものの、契約後に担当者が変更されている可能性があります。契約が決まる前に、契約後の担当者を確認しておくのが重要です。

ポイント6:的確な改善案を提案してくれるか

SEOコンサルティングで重要になるのが、現在抱えている課題に対する改善提案を的確にしてくれるかどうかです。

SEOコンサルティング会社は、現状の把握から潜在している課題を見つけてアプローチしていくため、明確な理由を元に改善案を提案してくれます。もし、明確な理由がなくただ施策を行っている場合は、実施したのに効果が出ないといった状況が生まれてしまうでしょう。

例えば、検索ボリュームが大きいビッグキーワードでSEOの上位を狙っているとします。検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示を取れれば、WEBサイトへの流入数が増加するため大きな効果を得られます。

しかし、ある程度のドメインパワーがなければ上位表示されるのが難しいものです。そこで、サジェストキーワードを組み合わせたキーワードを狙うように変更すべきところを、そのままのキーワードでコンテンツ制作に力を入れるなどしてしまった場合は的確な改善案とは言えません。

せっかくSEOコンサルティングを依頼するのであれば、相手の改善案が的確かどうかの判断をしておきましょう。

ポイント7:途中で解約できるか

SEOコンサルティング会社に依頼する場合は、中途解約ができるかどうかを確認しておきましょう。

SEOコンサルティング会社の中には、実績があったとしても相性が悪く、どうしても効果が出ないことも考えられます。効果が出なかった場合は、契約を打ち切りにしたり、他社に乗り換えたりするなどの対応をしたいものです。

しかし、契約時に解約条件の確認を行わずに契約してしまった場合、決められた期間内は契約をし続けなければなりません。場合によっては無駄な料金になってしまう可能性もあるため、途中で解約できるように契約書を把握しておきましょう。

ポイント8:SLAがあるか

SLAとは「Service Level Agreement(サービスレベルアグリーメント)」の略で、SEOコンサルティング会社から提供されるサービスレベルを事前に設定しておき、達成しなかったときの対応まで記載した保証契約になります。

SEOコンサルティングは、必ずしも結果を得られるものではないため、依頼したのに目的が達成できなかったとトラブルに発展する危険性があります。そこでSLAを設定しておくことで、SEOコンサルティング会社に求めているサービス品質が明確になるため、お互いに納得したうえで進めていけるのです。

もし、期待していたサービスレベルに達していなかった場合には、事前にそのときの対応を明確にしているため、依頼者も安心して利用できます。

ポイント9:ツールを活用しているか

SEOコンサルティング会社の中には、自社ツールを開発して提供してくれるケースもあります。自社でツールを開発している企業は、それだけ今までの経験や実績を元にノウハウを蓄積しており、ツールにまで落とし込んでいるため安心して任せられるのです。

また、ツールを導入することでSEOコンサルティングが終わった後でも、効率的にSEO対策を実施できます。ただし、ツールを提供しているだけの理由で選定するのではなく、SEOコンサルティングとしての内容も充実しているかを判断基準に含めましょう。

ポイント10:契約形態に間違いがないか

コンサルティングを依頼するときには、どの契約形態にするかを事前に決めておきましょう。

そもそも、SEOコンサルティング会社には「成果報酬型」と「固定費用型」の2パターンの契約形態があります。

成果報酬型とは、あらかじめ決めておいた目標に達したタイミングから料金が発生する契約形態です。

例えば「〇〇のキーワードでSEO順位が10位以内」「CV率を10%アップ」など、具体的な数字が入ってきます。

一方で固定費用型は、毎月一定の金額を支払い続ける契約です。成果報酬型とは違い、目標を達成しなくても継続して料金が発生します。

料金の発生タイミングは企業によって異なるため、自社に合った契約形態を選択するようにしましょう。

自社に合ったサービスを利用しよう

SEOコンサルティング会社は、企業によって対応するサービス内容が異なっているため、自社に合った業者選定が重要です。適切な企業を選定することで、費用対効果を得ながらSEO対策を進めていけます。

これからSEOコンサルティング会社に依頼しようと考えている方は、今回の記事で紹介したポイントを意識しながら検討していきましょう。

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