スニペットとは?意味や種類ごとのメリットや設定ポイントなど解説

SEO

SEO対策として抑えておきたいスニペット。聞いたことはあるけど実はよく知らない方もいるでしょう。
スニペットにはいくつかの種類があり、それぞれの特性を踏まえて上手く対策すれば、これまで以上の集客力を発揮することが可能です。本記事ではそれぞれのスニペットの特性や表示させるポイント、メリットや注意すべき点に幅広く触れています。

スニペットとは

スニペットは英語で「断片」「切れ端」という意味を持っています。SEOでいうスニペットは、主に検索結果画面の各サイトへのリンクの下にある説明文のことを指します。検索エンジンの検索結果は、青色リンクのタイトルとこのスニペットの塊で構成されます。

ディスクリプションとの違い

スニペットは、検索エンジンがページの内容や検索キーワードに基づいて自動的に生成する要約文で、検索結果ページ(SERP)に表示されます。

一方、ディスクリプションは、ウェブページの説明文をHTMLのmetaタグで手動設定したもので、検索結果やSNSでシェアされた際に表示されます。

スニペットの種類

スニペットは主に3つの種類があります。

  • 通常のスニペット
  • リッチスニペット
  • 協調スニペット

以下でそれぞれについて詳しく解説します。

通常のスニペット

スニペットはmeta descriptionと呼ばれるmetaタグに記述された内容か、あるいは検索エンジンがサイトから検索ワードに関連するテキストを自動抽出したものが反映されます。
Googleではmeta descriptionの記述が、Yahooでは自動抽出テキストが多く反映される傾向にあります。

またこのような通常のスニペットとは別に、「リッチスニペット」、「強調スニペット」と呼ばれるスニペットもあります。

リッチスニペット

リッチスニペットは、通常のスニペットに補足する形でWebページの追加情報をスニペットに表示させたものです。画像やユーザー評価、パンくずリストなどさまざまな種類があります。現在では主に「リッチリザルト」と呼ばれることが多いです。

検索ユーザーは主にタイトルとスニペットで自分の求める情報がサイトにあるかどうかを判断します。その点でリッチスニペットは情報が多いため、検索ユーザーが直感的に内容を判断する助けとなります。

リッチスニペットを表示させるためには、構造化データに対するマークアップが必要です。構造化データとは、HTML上のデータや情報を一定の規則に従って記述して意味を持たせ、クローラーが正しくWebサイトの内容を理解できるように検索エンジンに伝える仕組のことを指します。

強調スニペット

ユーザーがGoogleで質問のような検索を行った際に、回答となるWebサイトが検索結果最上部に表示される仕組みを強調スニペットといいます。検索ワードによっては画像や動画、表なども表示されることもあります。


ユーザーからすればGoogleに質問するとダイレクトに回答結果に行き着けるため、非常に使い勝手の良いUXと言えます。

強調スニペットは検索結果の最も目立つ場所に表示されるため、うまく表示されればSEOとして大きな効果を発揮するでしょう。しかし、Googleがどのサイトの記述を強調スニペットとして採用するかは検索エンジンの自動判断によります。そのアルゴリズムは非公開であるため、確実に表示させる方法は今のところありません。

スニペット設定のポイント

ここは先ほど紹介したスニペットを表示させる際の、ポイントを詳しく見ていきます。

通常のスニペット設定のポイント

通常のスニペット設定のポイントは以下の3つです。

ページタイトルとメタディスクリプションを最適化する

まず、ページタイトルとメタディスクリプションは、スニペットの内容に大きく影響します。ページタイトルは、そのページが何について書かれているのかを一目で理解できるよう、簡潔かつ魅力的に設定することが大切です。検索ユーザーが瞬時に興味を引かれるよう、要点を押さえた表現を意識しましょう。

一方、メタディスクリプションは、ページの内容や提供する情報のポイントを短い文章で明確に伝える役割を持ちます。検索エンジンはディスクリプションをそのままスニペットとして使用することもあるため、手を抜かず丁寧に作成しましょう。

ターゲットキーワードを適切に組み込む

次に、ターゲットキーワードを自然に組み込むことも重要です。

検索エンジンは、ページ内に含まれるキーワードをもとに、ユーザーの検索意図に合った情報をスニペットとして表示します。そのため、タイトルやディスクリプションの冒頭に主要なキーワードを配置し、文脈に合った自然な流れで含めることが求められます。

ユーザーニーズに応える内容を設定する

最後に、ユーザーのニーズに応える内容をスニペットでしっかり伝えることが大切です。

検索ユーザーは、何かしらの悩みや疑問を解決したくて検索しています。そのため、スニペットには「このページなら自分の疑問が解消される」と感じてもらえるような内容を含める必要があります。

リッチスニペット設定のポイント

リッチスニペット設定のポイントは以下の3つです。

構造化データを正しく使う

リッチスニペットを表示させるには、まず構造化データを正しく使用することが必須です。構造化データとは、ウェブページの内容を検索エンジンに正確に伝えるためのHTMLのマークアップ言語で、主にJSON-LDやMicrodata形式が使われます。

例えば、レシピページでは材料や調理時間、評価などを構造化データで明確に指定することで、検索結果にリッチスニペットが表示されやすくなります。

コンテンツに合ったスニペットタイプを選ぶ

リッチスニペットにはさまざまなタイプがあり、コンテンツに合ったものを選ぶことが重要です。例えば、レシピ、商品レビュー、FAQ、イベント情報など、ページの内容に応じた適切な形式を選び、構造化データを設定します。

たとえば、商品ページでは「価格」「在庫状況」「評価」などの情報を含むスニペットが効果的です。

表示する情報は正確で最新のものにする

リッチスニペットに表示される情報は、正確で最新の状態であることが非常に重要です。特に価格、在庫状況、イベントの日時、レシピの調理時間などは、常に最新情報に更新されている必要があります。

古い情報や誤ったデータが表示されると、ユーザーからの信頼を損なうだけでなく、検索エンジンからの評価も下がる可能性があります。頻繁に情報を更新することで、検索エンジンがページを再評価し、リッチスニペットとして優先的に表示される可能性が高まります。

強調スニペットの設定ポイント

協調スニペット設定のポイントは以下の3つです。

簡潔で直接的な回答を表示させる

強調スニペットに選ばれるためには、検索クエリに対する答えが簡潔かつ直接的であることが重要です。Googleは、ユーザーの質問に対して明確でわかりやすい回答を優先して表示します。

例えば、「カーボンニュートラルとは?」というクエリには、「カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量を削減し、残りの排出量を植林や炭素クレジットで相殺することを指します。」のように、1〜2文程度で端的に回答することが望ましいです。

見出しや段落を最適化する

Googleはページ内の見出しタグ(H1、H2、H3など)や段落を基に、強調スニペットの候補部分を抽出します。そのため、コンテンツ内に明確な見出しを設定し、その直下に簡潔な回答や要点をまとめることが重要です。

例えば、「カーボンニュートラルのメリット」といった見出し(H2)の下に、具体的な内容を1〜2文程度で説明すると、強調スニペットとして抽出されやすくなります。

箇条書きや番号リストを使用する

強調スニペットでは、箇条書き(リスト形式)や番号付きリストが優先的に選ばれることが多いです。特に「〇〇の手順」「〇〇のポイント」といった、ステップや要点を整理する形式の内容は、Googleがリストとして表示することがあります。

例えば、「SEO対策の手順」の場合、「1. キーワードを選定する」「2. ページタイトルを最適化する」「3. コンテンツを作成する」のように番号リストで整理することで、強調スニペットとして表示されやすくなります。

スニペットを設定するメリット

ここは先ほど紹介したスニペットを設定するメリットについて詳しく見ていきます。

リッチスニペット設定のメリット

リッチスニペットを追加するメリットは、通常のスニペットに加えて追加情報が表示されるため検索ユーザーの目を引き、クリック率が上がることです。また検索ユーザーは自分の求めている回答をすぐ得られるか判断がしやすくなります。検索流入が多いサイトは評価を集めることにもつながるため、間接的に検索順位に良い影響を与えることも期待できます。

ただし、リッチスニペットが表示されるかどうかはGoogleのアルゴリズムによる判断となりますので、必ず表示されるわけではありません。検索ワードとリッチスニペット表示との関連性が低い場合や、Webコンテンツの品質が低い場合も表示されないので注意しましょう。

協調スニペットのメリット

強調スニペットは検索結果の最上位に表示されるため、もし採用されればどのWebページよりも優位に立てます。一番ユーザーの目につきやすい場所に表示されるため、結果としてアクセス数が増え、多くの自然流入が期待できるでしょう。
またiPhoneのSiriやGoogleアシスタント、Alexaなどの音声アシスタントを使用した音声検索を利用するユーザーは、即時性と質問に対する簡潔で明確な答えを求めている場合が多い傾向いため、強調スニペットと相性が良いという特徴もあります。

一方で強調スニペットは一度表示されたとしてもずっとそのままの状態ではありません。現在表示している強調スニペットより良いコンテンツが見つかった場合、そちらに変更される仕組みとなっています。
一度表示されたからといって安心せず、クオリティを維持するため定期的に記事のリライトを行いましょう。

また強調スニペットはその性質上、検索キーワードの回答がスニペット内に表示されます。そのため強調スニペットだけ閲覧してサイトに訪問せずに検索ユーザーが満足する「ゼロクリック検索」が増え、かえってクリック率が減少することもあることは留意しておきましょう。

スニペットは種類ごとの違いを意識する必要がある

スニペット対策の土台には良質でユーザーにとって有益なコンテンツ作りがあります。ユーザーの疑問や悩みを解消することを念頭に置いた上で、いかにスニペットを活用して検索ユーザーに見てもらえるか工夫が必要です。

スニペットの種類ごとの違いを意識しつつ、Webコンテンツをより魅力的にアピールできるよう対策を講じましょう。


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