オウンドメディアを運用しているが、なかなか成果に結びつかないとお悩みの担当者の方も多いのではないでしょうか。「PVは増えたけど申し込みは増えない」「見込み顧客が獲得できず、運用が続けられない」など、本来の目的である成果に繋げられず、クローズしてしまうオウンドメディアも少なくありません。
そこで今回は、オウンドメディアで成果を上げるために重要な「CTA」について、具体例な実施例や効果を上げるポイントまですべてご紹介します。
CTAとは? なぜ重要なのか
1:CTAとは?
CTAとは「Call To Action」の略称で、Webサイトに訪問したユーザーを具体的な行動に誘導するボタンやリンクなどの仕掛けを意味します。
たとえば、サイト内にある「申し込みはこちら」「今すぐ無料会員登録!」などと書かれたボタンやバナーなどがCTAにあたります。ほかにもサイトの目的に合わせて「SNSのシェアボタン」「資料ダウンロードバナー」など、CTAの内容は多岐に渡ります。
2:なぜオウンドメディアにCTAが重要なのか?
オウンドメディアにおいて、CTAは非常に重要な役割を担っています。理由としては、CTAは見込み顧客の獲得に繋がるためです。
オウンドメディアにおいてCTAがない場合、ユーザーは記事を読んだ後、そのままページから離脱してしまいます。しかし、資料請求や会員登録などのCTAを設置することで、記事によって自社サービスへの興味が高まったユーザーをそのまま見込み顧客として獲得することができるのです。
3:CTAは、KPIやゴールに合わせて設定する
CTAは何でもいいから実施すればいいというものではありません。重要なのは「KPIやゴールに合わせて設定する」ということです。
たとえば、「自社サービスへの申し込み数の増加」を目的としてオウンドメディアを運用するのであれば、まずは「自社サービスへ興味を持つ見込み顧客の獲得」がKPIとして設定できます。
その場合、CTAとして見込み顧客の獲得に繋がる「資料請求ボタン」を設置することで、目的やKPIを達成するための手段として機能させることが可能になります。
このようにオウンドメディアが目指すゴールやKPIを達成するための手段としてCTAを設定することを忘れないようにしましょう。
CTAの例や設置場所
1:CTAの種類
CTAの主な種類としては、下記の例が挙げられます。
・SNSのシェア
TwitterやFacebookなど、各種SNSに拡散してもらうためのCTA。
企業やサービスで運用している公式アカウントがある場合は、そのアカウントをフォローできるようなボタンやバナーを設置することもある。
・メルマガ登録
メールマガジンへ登録してもらうためのCTA。
登録してくれたユーザーに対して、継続的にメールマガジンを送ることで、見込み顧客を育成することができる。
・会員登録
サービスやコミュニティなどの会員に登録してもらうためのCTA。
会員限定の記事など、よりクローズドな情報をユーザーに届けることで、ユーザーのエンゲージメントを高めることができる。
・資料請求
サービス資料や運用のコツなどの資料を請求してもらうためのCTA。
ユーザーの情報を獲得できるだけなく、自社サービスについてより深く知ってもらう機会をつくることができる。
上記のほかにも、「お問い合わせ」や「見積もり・シミュレーション」など、CTAの内容はさまざまです。オウンドメディアの目的に合わせて、適切な種類のCTAを設計しましょう。
2:CTAの設置場所
CTAの設置場所は、一般的にはコンテンツの直後が最も効果的だとされています。
理由としては、コンテンツを読んで温度感が高まった状態のユーザーに対して行動を促すのが、最もアクション率が高いと考えられているためです。
ユーザーの目につきやすい場所に設置することも重要ですが、それ以上に「ユーザーがボタンを押したくなるかどうか」を意識する必要があります。そのため、記事を読んでからボタンを押すまでのストーリーを考えながら、設置場所を検討すると良いでしょう。
CTAの効果を上げる方法や改善ポイント
1:効果の高いCTAとは?
効果の高いCTAを設定するためには、テキストとデザインでそれぞれ意識しなければいけない要素があります。
<テキスト>
・ユーザーにとってメリットがある
ボタンを押せばユーザーにとってメリットがあることを明示することで、アクション率の向上が期待できます。例えば、「登録して会員限定の記事を読む」「成果を出すための秘密を知る」など、登録した先のインセンティブが分かると良いでしょう。
・ユーザーのハードルを下げる
ユーザーがボタンを押す際のハードルを下げるようなテキストを記載することで、アクション率の向上が期待できます。例えば「30秒で会員登録」「1週間無料お試し」など、すぐにできる、無料でできる、お試しでできることを記載するのが一般的です。
<デザイン>
・視認性が高い
ユーザーにアクションしてもらうには、確実に認識されるデザインが必要不可欠です。そのため、ボタンやバナーなどは、クリックすることが一目で分かるように設計しましょう。具体的には「▶︎」のアイコンを入れたり、CTAのアクションを想起させるようなアイコンを付け加えたりすることが有効な打ち手の一つです。
また、全体の配色に気をつけながらも、ページに埋もれてしまわないように「目立つ色」で
デザインすることも重要です。活用される色としては、主に「緑」「青」「赤」「オレンジ」などが挙げられます。
・選択肢を絞る
アクションに導くためのCTAが複数あると、ユーザーは悩んだ末に離脱してしまう可能性があります。そのため、ボタンやバナーを設置する場合は、できるだけ1つに絞るようにしましょう。
上記は一般的な内容ですが、ボタンのテキストやデザインだけでも工夫できる部分はたくさんあるため、常にユーザーのアクションを最大化できるよう設計しましょう。
2:CTAの改善ポイントとは?
効果の高いCTAの条件は、サービスの特徴やユーザーの特性によって変わってきます。また、時期によってユーザーの感情やニーズの高まりなども変化するため、日々細かく数値分析をして改善していくことが重要です。
代表的な分析手法としては、「ABテスト」と呼ばれる、2パターンを用意してどちらのパフォーマンスが高いかを比較する手段があります。ABテストを実施するためには、正確に比較できるように「検証期間」「比較条件」などを設定して、日々の数値を細かく見ていかなければいけません。
しかし、テキスト・デザイン・設置位置などの組み合わせで考えていくと、分析内容はかなり広い範囲になります。そのため、分析・改善を進めるためのリソース確保も必要不可欠だと言えるでしょう。
もし社内でのリソース確保が難しい場合は、記事の執筆やCTAの改善までセットで委託できるようなパートナー会社を活用することも打ち手の一つです。改善を継続的におこなうためにも、無理のない運用体制を構築することを心がけましょう。
CTAを正しく活用して、効果的なオウンドメディア運営を!
いくら質の高い記事をたくさん投稿したとしても、ユーザーのアクションに繋がるCTAが疎かになってしまっていては、なかなか成果には繋がりません。成果に繋がる改善を実施するためには、記事の見直しだけでなくCTAの見直しもセットで考えることが必要不可欠です。
効果的なオウンドメディアの運用を目指すためにも、CTAを正しく活用して、目に見える成果に繋げていきましょう。
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また、内部にディレクター/ 編集者がいるため、専門家との進行・調整、記事の品質担保など、進行に必要な作業はすべてお任せいただけます。社内リソースに不安がある場合や、ワンストップで依頼したい場合などは、WordPressの構築から日々の運用まで受託できるので、CTAの改善などもセットで請け負うことも可能です。
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