オウンドメディアにおいて、ペルソナ設定は非常に重要な役割を果たします。
記事の内容や表現、サイトのデザインなど、オウンドメディアの施策設計におけるすべてにかかわる中心点といっても過言ではないでしょう。
そこで今回は、成功するオウンドメディアに欠かせない「ペルソナ設定」について、作成方法のポイントも含めてご紹介します。
オウンドメディア運営に必要なペルソナとは?
ペルソナ設定とは?
ペルソナとは、商品やサービスを利用するユーザーの中でも、「典型的なユーザー像」を具体化したものを指します。年齢や性別、ライフスタイルなど、ユーザーに属する詳細な情報を設定していくことで、ユーザー像を確立していく手法となっています。
ペルソナはなぜ必要なのか?
ペルソナがあることで、商品やサービスは「どんなユーザーに喜んでもらえるようにすればいいのか」という軸が定まります。
そうすれば、その商品・サービスにかかわるメンバー間で共通認識が生まれ、チームとして具体的なイメージを共有しながら、齟齬なく進めることができるのです。
ペルソナとターゲットの違い
ペルソナを設定するメリットとしては、上記でも紹介したような「チーム内での共通認識をつくることができる」ことのほかにも、「ユーザー視点での商品・サービス開発ができる」「施策やコンテンツの内容が明確化される」など、多数あります。
対象となるユーザーが鮮明になることで、解決すべき課題が明確になり、より効果的な改善プランが考えやすくなるのです。
一般的なペルソナの作り方
ペルソナを作る際は、主に以下の情報をまとめていくことになります。
① プロフィール情報
・名前
・性別
・年齢
・職業
・学歴
・収入
・居住地域 など
② 理想と課題
・どんな生活が理想なのか
・今どんな不安や課題を持っているか など
③ 特徴的な行動
・情報収集の方法
・購買時に優先する内容
・習慣化している行動パターン など
これらの情報をユーザーインタビューなどで集め、一人の人物として成り立つようにストーリー仕立てでまとめることで、ペルソナとして設定することができます。
例えば、女性向け化粧品を商材とした場合、以下のようなペルソナ設定が考えられます。
氏名:田中花子
性別:女性
年齢:32歳
職業:飲料品メーカーで総務として勤務
学歴:4年生大学卒
収入:420万円
居住地域:埼玉県
▼どんな生活が理想なのか:
・結婚はしたいと思っているが、独身である今の自由な生活も気に入っている。
・もう少し給料が上がればいいなと思う反面、これ以上負荷がかかるのは避けたい。
▼今どんな不安や課題を持っているか:
・休憩時間に同僚から聞いたスキンケアの徹底ぶりに驚き、自分の意識の低さに不安を持ち始めた。
・年齢に対してそこまで大きなコンプレックスはないが、良い出会いがあれば大事にしたいのでキレイでいたいとは思っている。
▼情報収集の方法
・通勤時間でのスマホでInstagramをチェックしている。美容系のアカウントは最近フォローし始めた。
▼購買時に優先する内容
・値段よりも自分の肌に合っているかどうかを大事にしたい。無添加やオーガニックな商品に好意を抱きやすい。
▼習慣化している行動パターン
・同じ化粧品を繰り返し使い続けている。
・朝と夜にケアをしていて、一回のケア時間は30分ほど。
このように各項目を埋めていくだけでも、対象となるユーザーの解像度は大きく変わってくると思います。
「時短というよりも、丁寧なケアを訴求として押していったほうが良いのではないか」「Instagramで接触するとしたらどんな方法があるか」など、ペルソナの設定をおこなうことで、打ち手に関する議論もより具体的になり、施策の精度も上がっていくでしょう。
オウンドメディアでのペルソナ設定とは?
オウンドメディアでのペルソナ設定においては、「ユーザーの不安・課題」をどれだけ鮮明にできるかが重要となります。
ユーザーは自身が抱える不安や課題を解決しようと、検索エンジンを使って記事にたどり着きます。そのため、ユーザーの不安や課題を適切に設定できていなければ、検索にもヒットしない、ユーザーに求められていない記事を生み出してしまうことになります。
どんな背景があって、今どんな課題を持っているのか。また、その課題を解決するにはどんな情報が必要なのか。オウンドメディアにおけるペルソナ設定においては、ペルソナが抱える不安や課題をどれだけ理解できているかがポイントになるでしょう。
ペルソナを設定する上での注意点
ペルソナを設定する上での注意点としては、BtoBとBtoCで異なることを押さえておきましょう。
BtoBにおけるペルソナ設定の注意点
BtoBにおけるペルソナ設定では、「意思決定者を対象にすること」が注意点となります。
BtoBサービスにおいては、法人が顧客となるため、企業の事情や意思決定フローを考慮しなければなりません。
そこで決裁権のない担当者をペルソナ設定の対象としてしまうと、一時的な問い合わせなどが増えることがあっても、最終的な導入や購入などには繋がらないケースがほとんどになってしまうでしょう。
BtoCにおけるペルソナ設定の注意点
BtoCにおけるペルソナ設定では、「より個人を特定すること」が注意点となります。
BtoCサービスにおいては、顧客は個人となるため、より対象となるユーザーの細かな情報が必要になります。検索して出てくる情報などだけに頼り切ってしまうと、他社との差別化も図れません。必要に応じてインタビューやアンケートなどを活用して、リアルな声を収集しましょう。
また、ペルソナを設定する際に共通して注意しなければならない項目として、「行動の裏側にある理由や動機」について考察するという点が挙げられます。
あくまでペルソナはユーザーをより深く理解するための手段であり、集めた情報から読み取れるインサイトや本当の課題を抽出することが目的であることを忘れないようにしましょう。
ペルソナをしっかり設定することがオウンドメディア運営の鍵!
ペルソナ設定をしっかりとおこなっていないオウンドメディアは、「記事で伝えたい内容が良くわからない」「掲載している記事に一貫性がない」など、さまざまな問題点が発生しやすくなります。
そうならないように、しっかりとペルソナ設定をおこなうことで記事の方向性と品質を揃え、「ユーザーに求められるオウンドメディア」へと成長させていきましょう。
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また、内部にディレクター/ 編集者がいるため、専門家との進行・調整、記事の品質担保など、進行に必要な作業はすべてお任せいただけます。社内リソースに不安がある場合や、ワンストップで依頼したい場合などは、WordPressの構築から請け負うことも可能です。
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