SEOで評価される記事コンテンツを作成するには、ユーザーの検索意図をつかむことが非常に大切です。検索意図が踏まえられた記事は、ユーザーのニーズを満たしている記事と考えられ、SEOでも高評価に繋がりやすいです。
その逆に、間違った検索意図を汲み取り記事コンテンツを作成しても、ユーザーから受け入れられない可能性が高く、SEOでの評価は見込めません。
今回は検索意図の概要から、基本となる4つの検索意図、検索意図をつかむ方法について解説します。
検索意図をつかむことがSEOの成功には必須
オウンドメディアで記事を作成するにあたって、まずユーザーの検索意図を踏まえることが非常に重要です。ここでは検索意図の重要性や概要を説明します。
検索意図とはユーザーのニーズをつかむこと
SEOで記事を上位表示させるには、ユーザーのニーズをつかむ必要があります。ユーザーに支持される記事は、Googleから評価が高く、自ずと上位表示されやすいためです。
そんなユーザーのニーズをつかむのに必要なのが、検索意図です。
例えば「ライター 探し方」というキーワードは、事業者側がライターを探す際に用いるキーワードで、ライター自身が検索者になることは考えにくいでしょう。
一方で「SEO ライティング 方法」になると、話が変わってきます。SEOライティングの方法を知りたいライターはもちろん、オウンドメディア運営者がマニュアル作成やライターへ適切な指示を行うために検索する場合もありえるからです。
このように検索キーワードから、どのようなユーザーが検索しているのか、そのユーザーが求めている情報(ニーズ)は何なのかを把握していくことが検索意図をつかむことにつながります。
逆にいうと検索意図はユーザーのニーズと直結しているからこそ、間違った解釈をすると上位表示は難しくなります。
潜在ニーズと顕在ニーズ
検索意図を理解するうえで押さえておきたいのが顕在ニーズと潜在ニーズです。
顕在ニーズは検索キーワードからそのまま想起されるユーザーのニーズです。一方の潜在ニーズは、検索キーワードから直接想起されないものの、ユーザーが検索時に根底に抱えているであろうニーズです。
例えば先ほどの「SEO ライティング 方法」を見ていきましょう。
顕在ニーズ | 潜在ニーズ |
・SEOで上位に表示できるライティングの方法が知りたい | (事業者) ・コンテンツマーケティングを成功させたい ・自社で優秀なライターを育てていきたい (ライター) ・SEOで上位表示させ、付加価値の高いライターになりたい など |
上記から分かるように、顕在ニーズのその先にあるゴールを踏まえているのが潜在ニーズです。
顕在ニーズだけではなく潜在ニーズまで踏まえたうえで記事を執筆すると、よりユーザーに刺さる記事コンテンツが作成できます。
基本となる4つの検索意図
検索意図は4種類あるとされています。記事コンテンツによっては、複数の検索意図を踏まえる場合もあります。それぞれの検索意図の特徴を見ていきましょう。
KNOWクエリ|正確な情報をわかりやすく知りたい
一つ目の検索意図は、情報を求めている「KNOWクエリ」です。例えば「渋谷区 天気」などは、渋谷区の天気情報を知りたいという検索意図が考えられます。
他にも芸能人の名前や特定の商品名を検索したキーワードは、それらの情報を収集したいという検索意図がうかがえます。
KNOWクエリに隠れているのは、正確な情報をすぐにわかりやすく知りたいというニーズです。そのため、情報の鮮度に気をつけることが大切だといえます。
DOクエリ|なるべく簡単に行動したい
ユーザーの「やりたい/試したい」という検索意図が「DOクエリ」です。
「コンテンツマーケティング 方法」といったDOクエリには、方法や流れを知りたいという検索意図がうかがえます。
またDOクエリでは「簡単 チーズケーキ 作り方」のように、「簡単」「手軽」といったキーワードも合わせて検索されることが多いです。
つまりDOクエリには、実際に行動する際の障壁をなるべく低くしたいというニーズが隠れていることがわかります。
GOクエリ|賢く移動したい
「GOクエリ」はユーザーの「行きたい」というニーズを踏まえる検索意図です。
主にアクセス情報であり、「八坂神社 アクセス」「東京 大阪 車」といったキーワードがGOクエリに該当します。
GOクエリには根底には移動でストレスを抱えたくない=賢く移動したいというニーズが隠れています。
所在地だけでなく、その土地に到るまでの手段(飛行機、新幹線、列車、車、徒歩など)もGOクエリに含まれています。
BUYクエリ|失敗せずに買いたい
「BUYクエリ」は、買いたいニーズがある検索意図です。「コンテンツマーケティング 講座」といったように、何かを申し込みたいニーズもBUYクエリに該当します。
BUYクエリは何かを買いたい・申し込みたいというニーズがありますが、その根底にあるのは「失敗を避けたい」「できるだけ得をしたい」といった内容です。
比較やレビューなど、何か特定の商品やサービスを購入する際に参考となるキーワードも一緒に検索されることが多いのもBUYクエリの特徴です。
検索意図をつかむ方法
では実際に検索意図はどのような方法で掴めるのでしょうか。
まず大前提としてお伝えしたいのは、ユーザーは何らかの悩みや感情を抱え、それを解決・緩和するために検索しているということです。
そのため検索意図は「誰が、どんな悩み・感情を解決したいと思っているのか?」を把握することに集約されると言えるでしょう。
具体的に検索意図をつかむには、以下の2つの方法があります。
(1)実際に該当のキーワードを検索し、上位記事を分析する方法
一つ目の方法は実際に該当のキーワードを検索画面で検索を行い、上位記事を分析することで検索意図をつかむ方法です。
1ページ目に上がっている競合記事を全て分析するのが理想的ですが、最低でも5サイトは分析するようにしましょう。なぜなら、上位記事に連なっているということは検索エンジンからユーザーのニーズを満たした記事だと評価されている、と推測できるからです。
上位記事がどのようにニーズを満たしているのか、「誰が、どんな悩み・感情を解決したいと思っているのか?」を軸として、個々の記事を見ながら以下の3点を分析していきます。
● 検索する想定読者
● 顕在ニーズ
● 潜在ニーズ
上位に表示されるのは、ユーザーのニーズを満たしているためと考えられます。分析をしながらそれぞれの記事がどのようなユーザーのニーズに応えているのかを把握していきましょう。
例えば「札幌 おすすめ ディナー」を例に分析していきます。上位記事を見ると、具体的なレストランの地図案内や、「札幌でおすすめのディナー○選」といったまとめ記事が出てきます。
加えて「思い出に残る」「デート」といったワードも上位記事に織り込まれていることから、大切な人と一緒に特別な時間を過ごすために、良いお店を知りたい人が多く検索しているだろうと予測することができます。
「札幌 おすすめ ディナー」 | |
検索する想定読者 | 札幌でディナーを楽しみたい人 札幌でディナーがおすすめのお店を知りたい人 |
顕在ニーズ | 札幌でおすすめのディナーが知りたい |
潜在ニーズ | お店選びに失敗したくない 大切な人(恋人や家族)と素敵なひと時を過ごしたい |
このように実際に検索し、想定読者と顕在/潜在ニーズを分析していくことで、検索意図が把握しやすくなります。
(2)ツールなどを用いて検索意図を掴む方法
対策キーワードを実際に検索する以外に、以下のツールやメディアを用いれば、より多角的に検索意図を掴むことができます。
共起語
共起語とは対象のキーワードと一緒に登場することの多い単語を指します。どのような単語がセットで使われているかを分析することによって、検索エンジンはその記事のテーマを判断しているといわれています。
例えば「オムライス」というキーワードは、コンテンツ上で「簡単」「レシピ」といった単語と一緒に出てくることが多いです。この例だと「簡単」「レシピ」が共起語として考えられます。共起語から、オムライスの作り方を求めている検索ユーザーがたくさんいることが分かるでしょう。
このように共起語を把握することで、対策キーワードだけでは見えない、ニーズが読み取れることから、検索意図をつかみやすくするうえで役立ちます。
そればかりでなく、共起語を踏まえた記事コンテンツを作成することで、情報網羅性が高く、SEOで評価されやすくなります。
以下のツールを用いると簡単に共起語を把握することができます。
サジェストワード
サジェストキーワードとは、検索エンジン欄にキーワードを入力した際、下に出てくるキーワード群のことです。
サジェストキーワードはユーザーの検索頻度や関連性から抽出されていると言われており、個々のキーワードによって内容が異なります。
例えば「中小企業診断士」のサジェストキーワードを見ていきましょう。
Googleで「中小企業診断士」と検索すると、
・中小企業診断士
・中小企業診断士 難易度
・中小企業診断士試験
・中小企業診断士 勉強時間
・中小企業診断士 独学
・中小企業診断士 年収
・中小企業診断士 協会
・中小企業診断士 過去問
というサジェストワードが表示されます。
この内容からうかがえるように、「中小企業診断士」と検索する人は、「難易度」「試験」「勉強時間」といったキーワードが付随することから、中小企業診断士になりたい人が多く検索していることがわかります。
関連ワード
関連ワードは検索エンジンでキーワードを検索した際、ページ下部に記載されているキーワード群ですが、検索意図を把握するのに便利な情報です。
例えば「サイトコンテンツ」というキーワードでは、関連ワードは以下が表示されます。
・個人サイト コンテンツ
・webコンテンツ 一覧
・ブランドサイト コンテンツ
・webコンテンツとは
・サイト コンテンツ 一覧
・webコンテンツ 種類
・ホームページ コンテンツ構成
・サイトコンテンツ sharepoint
関連ワードは過去にキーワードを検索した頻度や、現在トレンドであるトピックを踏まえたワードが自動的にアルゴリズムによって表示される仕組みになっています。
したがって関連ワードには「サイトコンテンツ」が含まれない、「webコンテンツ」「ホームページ コンテンツ構成」といったキーワードも表示されることがあります。
投稿型質問サイト
Yahoo!知恵袋やOKWAVEといった投稿型質問サイトも、検索意図を把握するのに便利です。投稿型質問サイトに直接キーワードを入れて検索し、上位に表示された質問を見ていきましょう。
投稿型質問サイトで特に参考になるのは、ユーザーの潜在ニーズ・検索感情が把握しやすいという点です。投稿型質問サイトは質問者が検索ユーザーと捉えられるため、検索ユーザーがどんな悩みや感情を抱いていて、どのように解決したのかを把握することができます。検索しても必要な情報が簡単に見つからなかったからこそ、投稿型質問サイトで相談していると考えることもできます。
投稿型質問サイトは専門的に特化したものなど多岐に渡りますが、幅広い質問を扱っているサイトは主に以下の3サイトです。
検索意図を踏まえたコンテンツはユーザー目線と信頼性の担保が大切
今回は検索意図の重要性や概要から、基本となる4つの検索意図、検索意図をつかむ方法について解説しました。
今回紹介したように検索意図は、正しい分析のステップを踏みさまざまなツールを用いれば、簡単に調べることができます。
しかし数ヵ月すれば、アルゴリズムやトレンドの変更により、検索順位の変動が生じる可能性も高く、より幅広い検索意図を記事に追加する必要がある場合も多いです。
一度検索意図をつかんだと思っても、その都度分析を繰り返し、ユーザーが今何を求めているのか、把握していきましょう。
検索意図がしっかり踏まえられたコンテンツを作るには、ユーザー目線と信頼性の担保が大切です。特に重要となるのは以下のポイントです。
・実際に検索するユーザーがどんな悩みや感情を抱えていて、どのように解決したいのか
・専門家や官公庁等が発信する内容やリアルな体験談など、一次情報を取り入れる
上記2点を意識しユーザーの検索意図を踏まえることで、SEO評価の高い記事コンテンツが作成できるでしょう。
検索意図を加味した記事制作なら、プロクルコンテンツ!
記事コンテンツを作成する上で検索意図を踏まえるのは、いわば最低条件です。最近ではユーザーニーズの多様性や、Googleのアルゴリズムがより高度に進化していることから、一次情報から記事を制作することが大切です。
つまり権威性が担保された信頼性の高い記事コンテンツを制作することが、ユーザーやSEOから高い評価を受けやすい秘訣です。
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