新型コロナウイルスの影響で、今までにも増してマーケティングの中心がオフラインからオンラインに移行してきました。
オンラインでおこなうマーケティングの一つに、特定のキーワードで検索上位を狙う「SEO」があります。この記事を読んでいる方の中でも、SEO対策をしている方が多いのではないでしょうか。
しかし、SEO対策を進める中で「SEOに効果のあるタイトルの付け方はあるの?」「ディスクリプションもSEOに効果的なの?」と疑問に思うこともあるでしょう。
そこで今回は、SEOに効果のあるタイトルやディスクリプションの付け方について解説します。また、SEOの評価をするGoogleのアルゴリズムが最近アップデートされたため、その詳細もご紹介していきます。
title(タイトル)タグとは
タイトルタグは、HTMLで構成されているWebページにおいて、<title>タグに記載されている文字列をタイトルと見なすタグのことです。
Webページには、公式サイトから個人で運営しているサイトにかかわらず、すべてにタイトルが表示されています。タイトルを表示することで、どのような内容を記載しているページなのかがわかるのです。
タイトルタグに記載された文字列は、検索されたときにユーザーの目に最もつきやすく表示されるため、SEO対策をする上で欠かせないタグの一つであると言えるでしょう。
SEOにtitle(タイトル)タグが重要な理由
SEOにおいて、タイトルタグが重要である理由として次の3つの理由があげられます。
- 検索順位に影響を与える
- CTRの向上
- SNSからの流入率アップにつながる
それぞれの理由について説明していきます。
検索順位に影響を与える
SEOでは、ユーザーが検索したキーワードを解決する答えとなるページを表示するため、タイトルタグにキーワードを記載することで検索結果が上位表示されやすくなります。
タイトルはSEOが評価するときに重要視される要素の一つに含まれているため、狙ったキーワードを解決できるタイトルとなっているのか、各ページごとにタイトルを設定しているのかを常に意識する必要があります。
例えば、検索キーワードで「SEO タイトル」の上位表示を狙っていたとしましょう。タイトルに含める文字列としては、SEOとタイトルを含める必要があり、もしどちらか一方が含まれていない場合は解決するページでないと認識されやすくなってしまうのです。
タイトルタグを設定するときには、SEOで上位表示を狙っているキーワードを含めたタイトルにしましょう。
CTRの向上
CTRとは、Googleの検索結果やWeb上で掲載している広告からクリックされてユーザーが訪問する率を表すものです。
適切なタイトルを設定することで、ユーザーの目に留まりCTRが向上します。自分が資格取得を目指していたとして、資格に関する情報をGoogle上で検索したとしましょう。このとき、ユーザーは1位の検索結果から順にクリックしているのではなく、自分が欲しいと思った情報を掲載してそうな検索結果をクリックします。
例えば、以下のタイトルをしたWebページがあったとしましょう。
- 資格取得の仕方を解説します
- 【実体験】たった1ヵ月で資格取得を果たした勉強方法を一から解説
このとき、多くのユーザーが2番のWebページをクリックすることでしょう。なぜなら、2番は実体験に基づき短期間で資格取得を達成した方法を解説しているWebページとだわかるからです。
つまり、タイトルはユーザーに強く訴えかけるキャッチフレーズのようなもので、タイトルが魅力的であればあるほどCTRが向上します。
SNSからの流入率アップにつながる
最近では、今まで解説してきた検索からの流入だけではなく、TwitterやInstagramといったSNSからの流入が多くなってきました。
SNSは多くの方が利用しているコンテンツで、SNS内でシェアがおこなわれることで一瞬で情報が拡散されてより多くの方の目に触れるからです。こうしたSNSのシェアで重要になるのが、タイトルタグに設定している文字列です。
SNSで該当のページがシェアされた場合、タイトルが文字リンクとしてツイート等で流れていくため、フォロワーの方は魅力的なタイトルであれば思わずクリックしてしまいます。一方で、タイトルが魅力的ではないページの場合は、クリックされずにスルーされる可能性が高いでしょう。
今後は、SEOを考慮したタイトル設計をしていくだけではなく、SNSで拡散されるような「バズるタイトル」を考えるのが重要です。
SEOに効果のあるタイトル付けのポイント
SEOに効果のあるタイトルの付け方としては、以下の10ポイントを意識すると良いでしょう。
- タイトルの文字数は29~35文字にする
- キーワードを含める
- 数字を使う
- 一目で分かりやすいタイトルにする
- コンテンツに関連する内容とする
- クリックしやすい内容を含める
- 不要な情報は含めない
- サジェストキーワードを活用する
- オリジナル性を出す
- キーワードの羅列ではなく文章にする
以下では、各ポイントについて解説していきます。
①タイトルの文字数は29~35文字にする
タイトルで設定する文字数は、多くなるほど検索結果が表示されるときに文字が省略されてしまうため、29〜35文字程度に収めるようにしましょう。
文字数が超えてしまうことで、本来伝えたかった情報が検索結果で表示されるときに省略されてしまう可能性があり、ユーザーの目に留まりにくくなるケースが考えられます。また、タイトルが途中で省略されることにより、検索結果を目にしたユーザーが質の悪いWebページだと認識してしまうリスクもあるのです。
②キーワードを含める
SEO対策をするときは、上位表示を狙っているキーワードをタイトルに含めるのが重要です。
もしタイトルにキーワードを含めなかった場合、検索エンジン側がユーザーの悩みを解決するWebページだと認識しなくなり、SEOの結果に影響が出てしまいます。
また、ユーザーとしてもタイトルを見てクリックするかどうかを判断するため、検索したキーワードが含まれていなければ興味を持つ可能性も低くなり、クリックされることも少なくなるでしょう。
③数字を使う
数字はユーザーへの説得力を増すことができるため、タイトルには数字を含めるのがおすすめです。
例えば、先述した資格取得の方法を検索したときに「合格した方法」と記載するよりも「1ヵ月で合格した方法」と記載した方が、ユーザーに強いインパクトを与えられるでしょう。
④一目で分かりやすいタイトルにする
タイトルはユーザーがクリックするかどうかを決める重要な要素のため、一目で分かる内容にしましょう。
ユーザーは、検索したキーワードを解決できそうなタイトルであるのかを元に判断する傾向が強いです。したがって、Webページ内に記載されている内容を適切にまとめたタイトルにする必要があります。
⑤コンテンツに関連する内容とする
タイトルには、Webページ内に含まれる内容と関係がない言葉を含めないようにしましょう。
もし、Webページ内に含まれていない言葉をタイトルに設定した場合、ユーザーが期待していた内容が記載されていないと認識して、ユーザー満足度が下がってしまいます。SEOではユーザーファーストの記事を評価しているため、タイトルと内容にギャップのあるコンテンツはユーザーファーストでないと認識されて、SEOの評価もされにくいでしょう。
⑥クリックしやすい内容を含める
タイトルは、ユーザーがすぐにクリックするような内容を含める必要があります。
クリックしやすいタイトルとしては、先述した具体的な数字を記載したり、キーワードを適切に含めたり、コンテンツの内容とギャップのない文字列を設定したりするのが重要です。
⑦不要な情報は含めない
不要な情報は、④で解説した「一目で分かりやすいタイトルにする」を阻害する要因になってしまうため、タイトルには関係のない情報を含めないようにしましょう。
例えば、SEOについての記事を記載しているのにもかかわらず、プログラミングに関するキーワードを含めてもユーザーは困惑してしまい、結果的にCTRの向上が期待できません。
⑧サジェストキーワードを活用する
サジェストキーワードとは、ユーザーが検索したときに表示される「検索候補」のことです。
例えば「SEO」と検索欄に入力したときに、「SEO とは」「SEO 対策」「SEO 意味」などとキーワードの後に表示される候補をサジェストキーワードと言います。
サジェストキーワードをタイトルに含めることで、固有のキーワードよりも詳細なニーズにこたえることができるため、具体的な目的を持ったユーザーへの訴求が強くなるでしょう。
⑨オリジナル性を出す
タイトルには他と違うオリジナル性を出すことで、差別化が図られてクリックされる確率も上がるでしょう。
現在、さまざまなコンテンツがWeb上に公開されているため、どうしても一部の内容が被ってしまいます。その中からユーザーに選ばれるコンテンツ作成をしなければならないため、他にはない唯一のタイトルを設定することで魅力的なコンテンツと認識されやすくなるでしょう。
⑩キーワードの羅列ではなく文章にする
SEOでは、ただキーワードを含めれば良いわけではなく、よりクリックされやすい魅力的なタイトルにするためにも文章にしなければなりません。
例えば、「SEO 効果 ディスクリプション タイトル 付け方」などと羅列しても魅力的なタイトルとは言えないでしょう。タイトルは「SEOに効果のあるタイトルやディスクリプションの付け方とは?」というような文章にすることで、ユーザーが思わずクリックしてしまう効果的なタイトルになるのです。
実際にWeb上の広告やチラシを見てみると、目が惹かれるようなキャッチコピーが掲載されており、思わずクリックしてしまう文章になっていることでしょう。タイトルについても同様で、ユーザーの感情を揺さぶるような魅力的な文章にするのが大切です。
description(ディスクリプション)タグとは
ここまでタイトルタグについて解説しましたが、SEOではディスクリプションタグも重要です。
ディスクリプションタグとは、Webページの内容を要約したHTML形式のタグのことです。ディスクリプションは検索結果のページタイトル下に表示されるもので、ユーザーの目につきやすい部分になります。
SEOにdescription(ディスクリプション)タグが重要な理由
ディスクリプションは検索結果のタイトル下に表示されるため、ユーザーの目につきやすくクリック率に大きく影響します。
ユーザーはタイトル部分をみてクリックする傾向が強いですが、その下のディスクリプションをみて判断するケースも多く見られます。ディスクリプション自体にSEO効果はありませんが、ユーザーのクリック率を向上させるという意味では間接的なSEO対策になると言えます。
したがって、SEOを強化していくのであればディスクリプションの設定も重要です。
SEOに効果のあるディスクリプション記載のポイント
SEOに効果のあるディスクリプションの付け方は、以下の方法が考えられます。
- ディスクリプションの文字数は50~120文字にする
- 不要な内容は含めない
- キーワードを含める
- ページごとに設定する
- ユーザーの興味を惹く内容にする
以下ではそれぞれのポイントについて解説していきます。
①ディスクリプションの文字数は50~120文字にする
ディスクリプションの文字数はPCの場合が120文字、スマートフォンは50文字までが表示される限界の文字数となっています。
最近では、多くのユーザーがスマートフォンで検索する機会が多いため、できる限りスマートフォンに合わせる文字数を意識するのが良いでしょう。
もしディスクリプションの文字数が多くなってしまった場合、伝えたかったキーワードや内容が途中で表示されなくなってしまい、クリック率に影響してしまう可能性があります。
ディスクリプションを考える場合は、事前にPCやスマートフォンからどのように表示されるのかを確認しておくのがおすすめです。
②不要な内容は含めない
タイトルでも解説した通り、ディスクリプションに関してもコンテンツと関係ない内容を含めないようにしましょう。
ディスクリプションはコンテンツの内容を簡潔にまとめて記載するため、関係ない情報を含めてしまうと本来伝えたい情報を記載できなくなってしまいます。また、ユーザーがディスクリプションを参照したときにも、一貫性のない情報のためクリック率が下がってしまう可能性があるのです。
③キーワードを含める
ディスクリプションでは、ユーザーが検索したキーワードを太字で表示される仕様があるため、キーワードを必ず含めましょう。
太字で表示されると、ユーザーの目に留まりやすいディスクリプションとなります。また、タイトルにもキーワードを含めておくことで、一貫性のあるコンテンツだと認識されてユーザーのクリック率向上につながるでしょう。
④ページごとに設定する
ディスクリプションは、Webページごとに設定するのがおすすめです。
Webページごとに内容を変えることで、ユーザーが本当に知りたい情報を伝えられるため、コンテンツの質が向上してクリック率も上がります。
Webページによっては、すべて同じディスクリプションを設定している場合があります。同じディスクリプションを設定してしまうと、Webページごとにオリジナル性を持たせられないため、ユーザーにも内容が伝わりにくくなってしまうでしょう。
⑤ユーザーの興味を惹く内容にする
ディスクリプションは検索結果に影響を与えず、クリック率向上を目指すために活用すべきものであることから、ユーザーが思わずクリックしてしまう内容にする必要があります。
ユーザーの興味を惹く内容としては、検索キーワードを解決できる内容を記載するだけではなく、潜在的に抱えている課題も解決できることを示せるとよりユーザーに強いインパクトを与えられるでしょう。
例えば「SEO タイトル」と検索したユーザーは、SEOのタイトルをどのようにつけるべきかを悩んで検索します。しかし、タイトルを設定後にディスクリプションの内容についても疑問を持つと予想をし、その内容を記載するのです。
その結果、ユーザーが当時抱えている課題と潜在的に抱えている課題の両方を解説できる良質なコンテンツを設計できるでしょう。
定期的なアルゴリズムの変化にも配る
SEOは特定のアルゴリズムを元に評価がおこなわれているため、アルゴリズムの変化にも気を配る必要があります。
アルゴリズムの変化により、今まで検索結果が1位で表示されているコンテンツがあったとしても、変化後は1位にならないことも十分に考えられるのです。また、アルゴリズムは公表されていないため、一般的なSEO対策をしつつ常に質の高いコンテンツを作り続ける必要があります。
2021年8月中旬よりGoogleがアップデートを実施
直近でもGoogleのアップデートがあり、2021年8月中旬より「Webページのタイトル生成アルゴリズム」が変更されました。
タイトル生成アルゴリズムは2010年あたりから導入されている仕様で、WebページのタイトルをGoogle側で書き換えるといったものです。対象としては、以下の内容に該当するとタイトル書き換えが発生しやすいようです。
- タイトルの文字数が極端に長い
- タイトルタグを設定していない
- キーワード数を大量に含めている
ただし、今回のアップデートは検索結果の表示後に書き換えられる仕様のため、検索順位に影響のあるものではありません。
SEO対策に重要なタイトルとディスクリプション
タイトルはSEO対策として重要な項目の一つであり、適切な文字数や書き方をすることで検索順位が上がったり、ユーザーのクリック率向上につながったりします。一方でディスクリプションは、検索順位に直接的な影響を与えないものの、コンテンツの内容を的確に伝えてCTR向上につながるのです。
これからSEO対策をしていく方は、タイトルやディスクリプションの基本を抑えつつ、定期的におこなわれるGoogleアルゴリズムのアップデートにも意識を向け、コンテンツの改善を繰り返していきましょう。
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