こんにちは、プロクルユニットの三浦です。
今回は、私たち株式会社エンファクトリーが年に2回開催しているイベント「en Terminal」の様子をお伝えします。
イベント「en Terminal」ってどんな場?
「en Terminal(エン・ターミナル)」とは、社員・元社員・ゲストの方々が、仕事もプライベートもひっくるめてそれぞれの活動を共有し合うイベントです。ただ話を聞くだけでなく、お酒を片手に「へー面白い!」「こんな考え方もあるんだ」と盛り上がりながら、互いに学びや刺激をもらう交流の場になっています。
2025年6月に開催された「en Terminal Vol.16」のテーマは「Take Action やってみよう」!

心の中で「いつかこんなことやってみたい」「こんな自分になれたらいいな」と思っていても、なかなか最初の一歩が踏み出せないことってありますよね。今回のイベントは、そんな自分の背中をそっと、でも力強く押してくれるような、まさに「やってみよう!」と思わせてくれる時間でした。
それでは、登壇者の皆さんがどんな「Action」をして、何を感じたのか、ハイライトでご紹介します!
起業は「アイデアマン」だけのものじゃない!

一人目は、株式会社インキュベーターの代表取締役である石川明さん。株式会社オールアバウトの創業メンバーとして事業開発に携わった後に独立。今は明治大学ビジネススクールなどで教える傍ら多くの著書も出されている、まさに「事業を生み出す」プロフェッショナルです。
石川さんはまず、ビジネスチャンスは日常の「不」(不平・不満・不便・不利)にあること、そして曖昧なアイデアでも積極的に「壁打ち」を行い、思考を整理することの重要性について話してくれました。

とくに印象的だったのは、事業を推進するチームに必要な4つのタイプ「起・承・転・結」のお話。起業家と聞くとスティーブ・ジョブズのように「優れたアイデアがあって、形にできる行動力がある人」というイメージが強いけれど、実はそのタイプだけでは事業は成功しない、と私たちの固定観念を揺さぶりました。
- 起:なんでも面白がって、すぐに試してみる人
- 承:人の話に深く共感し、良いところを見つけて応援する人
- 転:既存の決めごとを疑い、忖度なくズバッと指摘できる人
- 結:バラバラな意見をまとめ上げ、計画を実行に移せる人
多様な役割の人が協力することで組織は活性化するという石川さんの言葉は、自身の役割と貢献を考えるきっかけになりました。
「自分を信じること」が世界を広げた!

二人目は、エンファクトリー社員の古長真雄さんです。
幼いころは引っ込み思案だったという古長さん。吉本新喜劇をきっかけに人を楽しませることに目覚め、学生時代はストリートダンスに打ち込み、大会で優勝するという輝かしい経験もされています。卒業後は金融機関に就職し営業を担当。2度も成績優秀賞を獲得するなど、確かな実績を残しました。
しかし「もっと自分の可能性を試したい」という思いが募り、コロナ禍を機に東京へ進出。ストリートダンサーとして活動しつつ、お笑い養成所にも通ってM-1グランプリにも出場。充実した生活を送るものの、将来性を考えた結果、ご縁がありエンファクトリーへ入社します。
そして今、古長さんはエンファクトリーの法人営業として活躍しながら、ダンスインストラクターを兼業されています。まさに「法人営業×ストリートダンサー」という理想の形を実現しているんです。

古長さんの話は、「動く」と決断することが、新たな道を開く鍵であると力強く教えてくれました。どんな困難な状況でも「きっと自分ならなんとかやっていける!」という強い信念が彼を支えてきたそうです。
失敗も遠回りも、全部が私の力になった

三人目は、弊社社員の花崎亜希子さんです。
新卒で旅行会社に入社するという夢を叶えながらも、プレッシャーで退職。その後も激務で体を壊したり、事業のリニューアルが失敗したりなど、大変な経験をされてきた花崎さん。出産・育休中に簿記の勉強を始めたことをきっかけに経理・人事を兼務するようになります。そして子育ての困難も乗り越え、今年からは初めての副業もスタートされたそうです。
花崎さんいわく、自身のこれまでの行動を分解してみると、大きく3つのきっかけがあったと言います。
「好きだから」:旅行主任者の資格取得に繋がりました
「時間があったから」:育休中に簿記の勉強を始めました
「周りの人たちからの影響」:副業を始めるきっかけとなりました
特に副業は、なかなか一歩を踏み出せずにいた中で周囲の人に「やってみたい」と話していたら、声をかけてもらえた結果だそうです。結果的に自身のスキルを試す良い機会になったと教えてくれました。

花崎さんの講演で心に響いたのは、「思い描いていた理想の人生とは違っても、つらい経験や失敗も一つとして無駄なものはない。全部が今の自分の力になっている」という言葉でした。まるで映画の主人公のように、たくさんの試練を乗り越えて「強い女性」になったと語る花崎さんの姿は、私たちに勇気をくれました。
頭でっかちになるな!「爆速」で道は開ける
四人目は、人材育成会社の代表、大学教授、ラジオパーソナリティ、ビジネス書の著者、武道家と、なんと5つの肩書きを持つ豊田圭一さんです。豊田さんは大学卒業後大手ゼネコンに入社したものの、やりたいことが見つからず3年で退職。25歳で起業し、これまでに13個ものビジネスを立ち上げてきたという、まさに「行動する人」。
豊田さんのお話で特に印象的だったのは、飲食経験が全くないのにカンボジアでカレー屋を「爆速」でオープンしたというエピソードでした。仲間とカンボジアを訪れて「カレー屋をやろう!」と思い立ってから、なんとたった2日後にお店を仮オープンしたそうです。もちろん市場や立地の調査などは一切なし。そのため短期間で閉店することにはなりましたが、豊田さんはこの「失敗」を「サムライカレープロジェクト」という学生向けの研修プログラムとして再生させました。

豊田さんは「爆速で行動すれば、たとえ失敗してもダメージは少ないし、すぐに次のことを考えられる!」と自身の信念を示してくれました。たくさんの打席に立つことの大切さに、深く納得させられました。そして「やりたいことは、変にシナジーを考えずに、とにかくやってみろ!」と力強く語ってくれました。
頭の中でグルグル考えて、結局何も動けていない…なんてこと、ありませんか?「爆速」で行動してみると、想像もしなかった新しい道が目の前に開けるかもしれません!
自分の「できない」の呪縛を解き放つ!

五人目は、弊社社員の粱根陽さんです。
2019年にエンファクトリーにデザイナーとして入社し、今はショッピングユニット、クリエイティブユニット、ラボと3つのチームを兼任されている粱根さん。ECサイトの運用やWeb制作の経験だけでなく、これまで個人的にも動画撮影やFlashアニメ制作、ブログ運営など、多岐にわたる活動をされてきました。そして、今年初めてプロのマーケターとしてECコンサルティングに挑戦されたそうです。

粱根さんの話で心に響いたのは、「人はつい『自分にはできない』って、勝手に自分で限界を決めてしまいがちだよね」という言葉でした。悩んでしまうと一歩が踏み出せなくなる。でも過去に個人的に取り組んできたサイト運営やブログ運営の経験が、今のECコンサルという仕事に役立っていることに気づき、「あの時の経験は無駄じゃなかったんだ!」と感動したそうです。
もし今、「どうせ私には…」と諦めていることがあるなら、悩みを「悩まないくらい小さなこと」に分解して、ほんの些細なことから「やってみよう!」と声に出してみようかなという気持ちになれました!
好きなことが大きなビジネスに発展

六人目は、防災アドバイザーの高荷智也さんです。今やテレビやYouTubeで防災の専門家としておなじみの高荷さんですが、実は元エンファクトリーの社員です!
高荷さんは、一時フリーランスになった後、2019年に再び独立し、そこから大活躍。「マツコの知らない世界」に3回も出演されたり、ご自身のYouTubeチャンネルは登録者18万人、Voicyも1100回超え。テレビ通販にも自ら出演し、プロディースした防災グッズを1億円売り上げるなど、その発信力はとどまるところを知りません。
そんな高荷さんのポリシーは、「未経験の仕事依頼でも、とりあえず引き受けてから考える」というもの。この姿勢でどんどん行動範囲を広げ、ビジネスチャンスを掴んできたそうです。コロナ禍で仕事が激減したときも落ち込むことなく、YouTubeやVoicyでの発信を始めるきっかけに変えました。YouTubeが自分という商品を売る最適な営業ツールになり、Voicyがリスナーとの距離を縮めるブランディングに役立ったと語ります。
そして印象的だったのは、「いま自分が趣味でやっていることがビジネスになる可能性は全然あるので、まずは自分の好きなことで副業をしてみることがおすすめ」という言葉でした。中学生のころから「防災好き」だったという高荷さん。まさか、昔からの「好き」がこんな形で社会貢献とビジネスに繋がるとは、と語ってくれました。
おわりに

「en Terminal Vol.16」の登壇者の皆さんから共通して伝わってきたのは、「行動することが、未来を切り拓く唯一の道」というメッセージでした。頭でどんなに考えても、実際に一歩を踏み出さなければ何も始まりません。「Take Action やってみよう」というシンプルな言葉には、失敗を恐れない勇気と、自分自身の可能性を信じる力が隠されています。
このレポートが、心のなかにある「やってみたい!」という小さな火種に火を点けるきっかけになれば嬉しいです!