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複業留学体験レポート「挑戦がもたらした自己変革と提案力」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 柴田様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社季縁
https://kimonokien.jp

──本業での仕事内容を教えてください。

私は、クレジットの審査業務を中心とした約300名が在籍する東京第二オフィスに内部管理者として所属しています。担当業務は、センター全体の業務点検を行い、点検によって判明した不備やミスを改善し、業務の精度を向上させることです。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

私はオリコ以外での勤務経験がなく、自分の常識が世間の非常識ではないかという不安がありました。現在の業務手法が自分の思い込みや独りよがりになっていないか、果たして効果的で世間でも通用するものなのかを外部から客観的に見たいという想いがありました。また、スピードと機動力が求められるスタートアップ企業での複業を経験してみたいという目的もありました。自分で副業先を探すとなると時間や負荷がかかり、業種も偏ってしまうため、会社で経験させてくれる制度があるのであれば、ぜひ活用したいと思い、勇気を持って応募しました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

複業留学開始前に留学先から、急激な業務拡大に伴いオペレーションが追いついていないため、問題点の指摘と業務改善の提言をしてほしいというリクエストをいただきました。
実際に複業留学を開始してみると、最初にドレスの採寸マニュアルの新規作成や接客時のQ&A作成など、新入社員向けの資料作成を任され、東京店を訪問し、社員の方と打ち合わせをしながら、新入社員の意見も伺いながら作成を進めました。このとき、私のマニュアル作成スキルや趣味で培った洋裁や茶道の知識が役立ったと感じています。
また、打ち合わせを重ねる中で、留学先で顧客クレームに直結するミスの対応に苦慮していることが判明し、解決策を一緒に考えることになり私からは、ミス事例一覧の作成を提案しました。この一覧を作成・共有することで、ミスを繰り返さないための再発防止策になると詳しく説明したところ、非常に納得していただき、実際に作成することになりました。
また、ミス改善のための啓蒙教育も必要だということで、資料の提供も求められ、手持ち資料を改定しながら、新たに作成していきました。自分が行っているミスやリスク発見の着眼点、資料作成を含めた改善スキルが生かせ、留学先のお役にも立てたことを実感でき、充実した活動になりました。ただ、京都店の訪問が叶わず、こちらの資料を京都店で直接代表に説明できなかったことはとても残念でした。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

留学先が繁忙期だったため、時間調整が大変でした。
お客様の予約が継続的に入っていることは伺っていたのですが、打ち合わせの時間が十分取れなかったり、当日直前にリスケになる状況もありました。そのため、確実に打ち合わせを進めるには、事前に何を説明し、どこを確認したいのか、次回までに何を決定したいのかを明確にして準備する必要があると感じ、打ち合わせもこちら主導で進めるよう注意し、毎回結論と次回までに何をしなければならないのかを明確にしていきました。
留学先はネット系のツールを多く使いこなしていましたが、私自身は本業でそれらのツールを使用することがほとんどなく、先方に手取り足取り教えていただくことが多く、自分のDXに対する力不足や本業でのDXの遅れを痛感しました。
前半は苦労が多かったですが、緊張感があった分、成長できたと思います。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

まず、留学先の社員の方々は、組織の指示に受け身で従うのではなく、自分も経営に参画しているという意識を強く持っていました。コスト意識や売上意識を持ち、業務や商売を良くするためにどうすればよいかを話し合い、積極的に工夫を凝らしていました。特に銀座店では、社員一人一人が自分の役割を理解し、積極的に業務改善に取り組んでいる姿が印象的で、新しく入ったパート社員の方ですら、売上を上げるためにどうするかを考え、業務を改善しようとしている姿勢が素晴らしいと思いました。
スピード感も全く違いました。私の会社では部署をまたがる対応には時間がかかることが多いですが、留学先では問題が発生するとすぐに改善に向けて動き、京都本店と東京店で意見交換がタイムリーに行われていました。これにより、スピード感を持って建設的に解決策を模索している様子が印象的でした。
また、デジタル化も進んでおり、資料の保存や共有が非常にスムーズでした。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

複業留学前は、周りへの遠慮や忖度があり、「こんな提案をしても無駄だろう」と諦めてしまうことが多かったのですが、複業留学を経て、 業務や会社全体を良くするための意見を自信を持って積極的に提案できるようになりました。実際に社内の業務改善提案制度に積極的に意見を提出しています。
第三者からの視点や意見が気づきのきっかけになることを実感しましたので、これからも、臆せず意見出しや提言をしていこうと思います。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

同期の方々のレポートを通じて、複業留学の進め方などとても参考になりました。また、留学先での指導内容を共有してもらったことで、私たちも新たな学びを得るという効果もありました。特に、東京第二オフィスには偶然4人の同期がいたため、業務で関わることがなくても相談し合える関係が築け、また、同期の成長を目の当たりにして、驚きと刺激を受け、切磋琢磨し合えたと感じています。同期がいることで「こんなこともできるようになったのか」と思い、負けてられないという奮起にも繋がりました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

私たちが会社で当たり前に行っていたこと、例えば打ち合わせ内容のメモをとることや、相手が発言しやすい雰囲気を作ることが、評価シートで褒められたことに驚きました。これらは当たり前だと思っていたのですが、留学先の方にとっては安心感を与える対応だったのだと気づき、その後の進捗にも影響を与えることを改めて実感しました。
また、留学先で作成した新人研修用のマニュアルについても、高い評価をいただき、自分のスキルを活かせたことが嬉しかったです。留学先の方が私を受け入れる際に、準備が整っていたことも助けになったと思います。
最終報告会では、私の活動が留学先の社員の方々にとっても刺激になったとおっしゃっていただいたことは、本当に嬉しかったです。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

第三者からの視点や意見が思っていた以上に役立つことが分かったので、本業でも積極的に第三者の意見を収集し、検討材料にしていこうと思っています。マニュアル作成においては、誰でも理解できるレベルでの簡潔な表現が重要だと感じました。作り手の想いが強すぎてマニアックな内容にならないように、基本的な理解を深められることを心がけていきたいです。
また、一番足りていないDXのスキルを磨き、より精度の高い社内仕様やツールを作成することにも生かしていきたいと思います。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

私はこの年齢で手を挙げることに不安を感じていましたが、複業留学は新たな視点やスキル向上、自分の仕事を見直すきっかけになり、結果として、キャリアだけでなく人生においても彩りを得ることができました。皆さんには恐れずに是非チャレンジしてほしいと思います。
複業留学の準備期間中に過去の経歴を振り返るワークシートを作成することで、今後の方向性が明確になると思います。変身資産アセスメントによる心のブレーキやアクセルについての分析も、自分の傾向を認識する良い機会でした。


エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。

越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku

複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0

複業留学 受入企業インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%E5%8F%97%E5%85%A5%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B0?_gl=1%2A1c5r7oq%2A_gcl_au%2AMTkwODU2ODc0MC4xNjkyMzIwNzM3

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