エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション K様に、複業留学についてインタビューいたしました。
──本業での仕事内容を教えてください。
私はショッピングクレジットを取扱う審査センターの加盟店チームに所属しており、クレジット申し込みを行うお客様への最終的な意思確認を担当しています。また、加盟店様からの問い合わせに対する窓口業務も行っています。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
私のこれまでの異動経験は、主に支店の統廃合に関するものだけでした。成長したい、変わりたいという想いから、視野を広げるために複業留学に手を挙げました。また、子どもが少し大きくなり、自分に目を向ける余裕ができたことで、キャリアを見つめ直す必要性を感じました。新人事制度に関する研修を受けたことがきっかけで、これからのキャリアについて真剣に考えるようになり、成長したいという想いが強まりました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか？
私は株式会社Ennyで働かせていただきました。この会社は、日本の伝統文化である和菓子を世界に広めるスタートアップ企業です。その中で、練り切りという和菓子の食育体験プログラム『さわってつくってたべる絵本』を通じて、和菓子離れしている子どもたちにその魅力を伝えるお手伝いをしました。また、Ennyの和菓子をどのように展開するかの提案を行ったり、代表と共に学童に訪問し、練り切りのイベントに参加する機会もありました。お客様に和菓子を提供し、直接対応する経験もさせていただきました。
私は子どものPTA活動に積極的に参加していたため、子どもたちと接することに慣れていました。この経験を活かし、代表と共に訪問した学童で、子どもたちとスムーズにコミュニケーションを取りながら、和菓子作りの補助的な役割を果たすことができました。子どもたちとの関わりを通じて、私のスキルが活かされたと感じています。
──複業留学で困ったことは何ですか？ またどのように乗り越えましたか？
これまで本業ではリモートでの仕事を経験したことがなかったため、事前にリモートでの仕事が主であると伺っていたものの、デジタル系のスキルがあまりない自分に対して不安を感じていました。しかし、代表とコミュニケーションを取りながら徐々に慣れていき、リモートでも仕事を進めることが出来ました。この経験は、私にとって大きな成長の一歩となりました。また、企業や保育園に営業メールを送る仕事も行ったのですが、本業では外部にメールを送る機会がほとんどなかったため、最初は戸惑いがありました。特に、ベンチャー企業のスピード感に圧倒され、迅速に行動しなければならないというプレッシャーを感じました。自分が作成したメールを送る際には、内容が適切かどうか不安になり、躊躇することもありました。しかし、代表から「どんどん送って大丈夫」と言われ、安心して実行に移すことができました。その結果、最終的には多くのメールを送信し、大きな取引先との商談を成立させることができました。この経験を通じて、ベンチャー企業のスピード感を実感しました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか？
留学先では、メンバーのほとんどがリモートで仕事をしていることに驚きました。全員が対面で揃う会議があまりないという点も新鮮でした。また、デジタル化が進んでいることにも驚かされました。自社ではあまり使用したことのない専門的なツールを活用している様子を見て、非常に学びが多かったです。さらに、代表が「楽しく仕事をしよう」という考えを持っていることに感銘を受けました。代表自らが楽しんで仕事をする姿勢が、メンバーにも良い影響を与えていると感じました。私もその影響を受けて、「この商品を広めたい」という気持ちが強くなりました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか？ もし、周りの人への影響があれば教えてください。
複業留学を通じて学んだ経験を本業にどう活かすかを常に考えるようになりました。ピアサポーターの方々と話す中で、本業ではあまり話さなかった業務のことを共有し、アドバイスをもらうことができました。また、失敗しても学びがあることを実感し、諦めずに挑戦し続けることの重要性を再認識しました。周りの人たちも、私の経験に興味を持ってくれるようになり、複業留学を希望する方が出てきました。複業留学の経験を通じて、会話が増えたり、普段あまり話さない方とも交流ができるきっかけになったと感じています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか？
皆さんのレポートを拝見して、とても参考になりました。細かくわかりやすく書いてくださった方々のレポートを見て、自分はまだまだだなと感じたり、こういうふうに書くとわかりやすいのだと気づかされたりしました。また、レポートに対してコメントをしてくれた方もいて、その返信を通じて周りに気を配ることの大切さを実感しました。最終報告会でも、同期の発表を聞くことで、自分自身の発表に対する反省点や改善点を見つけることができました。特に、次のスライドのページをめくる際の声かけなど、細やかな配慮が大切だと学びました。普段の本業では味わえない経験が多く、非常に有意義でした。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか？
高評価をいただけたことに大変感謝しています。評価シートのコメントを通じて、私がEnnyのメンバーとして頑張ろうという想いが強かったことを評価していただけたのは、本当にありがたく思っています。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか？
デジタル面ではまだまだ成長の余地があると感じていますが、複業留学で学んだツールやデジタルスキルを本業に取り入れ、マニュアル作成や業務効率化に努めていきたいと思っています。常に学び直しを行い、成長を止めないように心がけたいです。それから、複業留学中に、友人が通う保育園で和菓子作りのイベントを私一人で実施し、成功できたことが一番の思い出です。友人にも協力してもらったのですが、それでも今までの私からは考えられないくらい、自分で考え行動して宣伝用のチラシも作ることができました。売上にも貢献でき、代表に喜んでいただけたことが何より嬉しかったです。この成功体験で自分に自信がつきました。いつもは不安があると人に頼ってしまうこともあるのですが、もっと堂々と行動していこうと前向きになれました。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか？
本業以外の企業に触れられる貴重な経験を味わえるので、ぜひ挑戦してみてくださいとおすすめしたいです。他社のデジタルスキルに関わることで、自分を知り、変えていく一歩になると思います。体験してみる価値は大いにあります。
エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。
越境型研修サービス一覧：https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu
複業留学：https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
複業留学 留学生インタビュー一覧：https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0
複業留学 受入企業インタビュー一覧：https://enfactory.co.jp/blog/tag/%E5%8F%97%E5%85%A5%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B0?_gl=1%2A1c5r7oq%2A_gcl_au%2AMTkwODU2ODc0MC4xNjkyMzIwNzM3
