こんにちは、CTOの澤田です。
今回はソフトウェア制作・開発(特にWeb)における工数管理がテーマです。
みなさん、工数管理と聞いてなにを連想するでしょうか。
毎日入力がめんどくさい、何のために入力するのか、など抵抗が少なからずある方も多いのではないでしょうか。
私も昔はそうでしたが、いろいろな会社の工数管理の経験や、会社経営の経験から、理想の工数管理とは何かを考えるようになりました。
もちろんエンファクトリーの工数管理ツールは自社開発のものを使っています。
工数管理の役割
基本的な説明は省略しますが、役割として大きく2つの視点があると思います。
1.(企業)管理者視点としての管理ツール
ソフトウェアの原価・資産管理、評価基準、人員リソースの調整など、会社にとって必要なことをやるための工数管理。
2.プロジェクト・個人行動の分析ツール
プロジェクトを振り返り、改善し、次のプロジェクトに活かすため。
また個人の行動の中で良いバランス&リズムをつくるための工数管理
この2つの視点ですが、1.はツール的なマストではあるのですが、最終的には2.が目的でないと
メンバーは管理者のためにやらされ感いっぱいで工数の報告を繰り返すことになり、ネガティブなイメージがついてしまうでしょう。
個人視点のポジティブな工数管理
現在個人事業主が増えているようで、個人事業主(フリーランサー)同士のチームも多いと思います。
また、エンファクトリーとしても、ローカルプレナーの応援、専業禁止を掲げており、個人の方々とコラボレーションをする機会が多くなってきました。
今後はこういった個人個人が、自分の行動を分析しながらブラッシュアップでき、(組織の)管理者としては必要な部分だけを集計する。そして個人視点と管理視点の双方からの業務改善ができる、そんな役割の工数管理が必要となるんではないかと考えています。
お気に入りの工数管理ツール
上記の観点で、個人(フリーランサー)を意識した、ポジティブな工数管理ができそうなの4つのツールご紹介します。
Timely
Timelyはタイムトラッキングの部類ですが、特徴は、作業時間のみの開始時間・終了時間の概念がないこと、あらかじめ予定時間を設定できることです。いつまで、いつからという時間に追い立てらることなく、今日はこの時間内にやればいいな的な感覚で管理できます。また、googleカレンダーのように入力できるインターフェイスなど、シンプルで直感的なので使いやすいと思います。
HARVEST
機能が多く、インターフェイスもとてもよく考えられているツールです。タイムトラッキング機能もありますが、エクセルのように表入力モードに切り替えができたり、工数の登録申請、請求管理、費用管理など管理機能があったりと、組織でも個人でもかなり使いやすいと思います!デスクトップアプリ・スマホアプリだとか、他社サービスとの連携も充実しており、現状私の理想にかなり近いツールです。
Toggl
タイムトラッキングがメインのシンプルなツールです。個人で行動の振り返るだけなら、このくらいシンプルな方がいいと思います。
こちらもハブ的な思想をもっていて、いろいろな外部ツールでの作業時間を簡単に登録できるブラウザプラグインがあります。
無料でほぼ全機能使えますので、タイムトラッキング系の体験してみたいという人はここから初めてみるのがよいかと思います。
Paymo
タイムトラッキングをメインにして、プロジェクト管理(タスク・マイルストーン管理)や請求管理、費用管理もできる、多機能なツールです。デスクトップアプリ、スマホアプリはもちろんありますが、デスクトップアプリでは他のアプリの使用時間をトラッキングできる機能もあり、かなり本格的です。なんでもできるのですが、プロジェクト管理として本格的に使う場合は若干複雑な感じを受けました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ポジティブな工数管理をするには、チーム内での運用が大きいと思いますが、ツールとの役割として工数入力を楽にするアイディアや、分析の見せ方など、インターフェイスの役割が非常に大きいと感じています。これからも模索していきたいと思います。