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en learning vol.15「Amazon Payシニアマネジャー豊留氏による Amazonの成長と顧客第一主義~「Amazon Pay」の誕秘話~」

こんにちは、ライフデザインユニットのデジタルシニアこと、栗原です。
昨年12/14に、第15回目のen learningが行われました。
en learningとは、会社や自分のステージに合わせ、社員それぞれが学びたいこと・必要なことを、外部からその道のプロをお招きして、開催している勉強会。
エンファクトリーに在籍したことのある人、パートナー企業の方々等、ご縁のある方々をお招きしています。
※過去のレポート(https://enfactory.co.jp/blog/tag/en-learning
15回目の今回は、アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部の豊留 隆央さんをお招きしました。
豊留さんは実は、オールバウト入社後、スタイルストア(https://stylestore.jp/)の立ち上げに関わり、物流、カスタマーサポートに従事されていたんです(2004年~2011年3月)。

現在は、Amazon Pay事業本部でプロダクト責任者をされています。(Amazon社内では英語の会議も多いため、入社前から家庭教師をつけて猛勉強されて現在に至るそうです)。
今回は、「Amazonの成長と顧客第一主義~オンライン決済「Amazon Pay」の誕生秘話~」というテーマで語っていただきました!

①Amazonのカルチャー

Amazonの企業理念は、「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」。
またその中で、「Amazonだからこそ解決できる課題は何か?」も大切にしているそうです。

Amazonでは、個人の善意やパフォーマンスに頼るのではなく、「誰がやってもうまくいく仕組み」を考えることを大切にしているそうです。

 

②Amazonのビジネスモデル

Amazonは、お客様へ提供する品揃えを増やすことに注力しているとのこと。それにより、さらにお客様が集まり、Amazon上で出品されたい販売事業者も集まる好循環が作らているとのこと。
またAmazonのビジネスの本質は、モノを売ることではないそうなんです。

本質は、「お客様の購買決定を助けること」にあるそう。そのために、必要なユーザビリティは何かを考え、実装すること等を繰り返しているとのこと。

 

③AmazonのDNAを受けたAmazon Pay

Amazon Payは、Amazonのお客様が、Amazon.co.jp以外のサイト上でも、便利に簡単にお買い物できるようにすることで、さらなる品揃えを提供しています。
Amazon Payは、2015年に日本でのサービスを開始し、現在の1万社を超える事業社数に導入いただいています。

④Amazon Payが提供する価値

Amazon Payは、購入されるお客様、また販売事業者の課題解決のために、必要なソリューションを提供します。

ECサイトでお客様が離脱する理由(抜粋)

・会員登録が必須だった(34%)
・購入までのプロセスが複雑で長すぎる(26%)
・クレジットカード情報入力したくない(17%)
・返品条件が満足できなかった(11%)
・選びたい支払い方法がなかった(6%)
・クレジットカードが使えなかった(4%)

日本のEC事業者様が抱える課題(抜粋)

・新規顧客の獲得(81%)
・EC部門の売上向上(80%)
・リピーター醸成(55%)
・AI・音声認識当のテクノロジー対応(26%)
・カゴ落ち防止対策(15%)

Amazon Payの導入により、便利に簡単に購入完了までのフローをサポートし、また初めてのお客様に対してもAmazon Payがあることにより、安心・信頼して利用いただけることがこれらの課題解決につながります。

Amazon Payのお客様への提供価値(抜粋)

1)利便性:AmazonのIDひとつでOK
2)スピード:入力不要で2クリックで完了
3)安心感:マーケットプレイス保証も対象。何かトラブルがあれば、AmazonPayが間に入る

 

このことは、お客様が、ECサイト上でAmazon Payを選ばれる理由にも見ることができます。(※抜粋)

1)初めてのサイトでも新たに情報入力しなくてよいから(47%)
2)ID・パスワードを覚えているから(35%)

Amazon Payの導入された販売事業者への提供価値(抜粋)

1)新規顧客獲得
⇒注文確定画面で会員登録、メルマガ購読を推進した結果、6カ月で会員の15%がAmazon Payを利用して簡単に会員登録された導入事例が紹介されました。

2)コンバージョンレート改善
⇒Amazon Pay導入以来、新規顧客が増え、コンバージョン率は前年比30%増加。限定モデル販売では、Amazon Pay利用率が40%を超えた事例も!

3)不正取引対策
⇒不正取引の確認作業は膨大なコストがかかりますが、Amazon Pay導入で負担が軽減した、という声も頂くようになったとのこと。

⑤Amazon Payの進化

最後に、進化するAmazon Payの取り組みについて、下記の新機能をご紹介頂きました。

1)Amazonギフト券でのお支払いが可能に
⇒「クレジットカードをお持ちでない方、また利用を控えたい」と考えていたお客様の要望に応える形で、Amazon Pay導入サイトでもAmazonギフト券が利用できる機能をリリースしました。

2)サイトから離脱されようとしたお客様へポップアップでご案内
⇒Amazon Payを選択されずにご注文手続きに進まれたケースで、サイト上から離脱する可能性があるお客様へポップアップにてAmazon Payが利用可能である旨のご案内を表示する機能もあるそうです。
入力フォームからの離脱率が改善され、売上増加につながった事例が報告されているとのこと

3)音声ショッピングスタート
⇒テレビ、ウェアラブルデバイス、自動車等、お買い物のシーンが多様化しています。その中で、音声でも買い物ができるような取り組みを進めています。

Amazon Payの成長を支えてきたのは、「顧客第一主義」とのこと。
そのスタンスはこれからも変わらない一方で、現状に留まることなく進化を続け、更なるお客様の利便性向上に努めたいと、力強く締めくくって下さいました。

スタイルストアから越境し、それこそ本当にアウェイなAmazonの環境で、当初はたくさんの価値観の違いや、修羅場体験をされたのだと、豊留さんのお話を伺って感じました。

同じ職場で働いていた方が、転職という形で越境し、越境先で更に成長され、ご自身の経験を語るために、こうして戻ってきてくださり、語りによって影響を与える。
その繰り返しで少しずつ組織の風土が変わっていく様子は、ある意味、「複業留学」(https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku)のリアル版だと思いました。豊留さん、ありがとうございました!

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