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改めて自律人材・自律的組織を問う ~プロティアン論から見るキャリアオーナーシップ~

パラレルワークや複業など働き方が多様化する中で”自律した人材”が求められるようになりました。
しかし、一体”自律した人材”とは何なのでしょうか? 
今回は、「プロティアン」というキャリア論を元に「自律した人材」「自律的組織」について解説いただいたウェビナーに参加したようすをレポートしたいと思います!
【目次】
■プロティアンとは
-”プロティアン(変幻自在の)キャリア”
-なぜ今プロティアンなのか?
-プロティアン・キャリアで大切な3つのポイント
-人生をよくしていくライフキャリア論
■パネルディスカッション
-”複業留学”の実態
-組織はどんな機会提供をすべきか?
■まとめ
 
【登壇者】
 
田中 研之輔氏
 
一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事/法政大学キャリアデザイン学部教授
UC. Berkeley元客員研究員 University of Melbourne元客員研究員 日本学術振興会特別研究員SPD 東京大学 /博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。 専門はキャリア論、組織論。<経営と社会>に関する組織エスノグラフィーに取り組んでいる。
著書25冊。『辞める研修 辞めない研修–新人育成の組織エスノグラフィー』『先生は教えてくれない就活のトリセツ』『ルポ不法移民』『丼家の経営』『都市に刻む軌跡』『走らないトヨタ』、訳書に『ボディ&ソウル』『ストリートのコード』など。ソフトバンクアカデミア外部一期生。専門社会調査士。社外取締役・社外顧問を23社歴任。新刊『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本論』。最新刊に『ビジトレ−今日から始めるミドルシニアのキャリア開発』 日経ビジネス 日経STYLE他メディア多数連載。
 
 
「プロティアン」とは直訳すると”変幻自在”という意味で、語源はギリシャ神話の”変幻自在に姿をかえる神 プロテウス”からきているのだそうです。
 
”プロティアン(変幻自在の)キャリア”とは、
・組織に囚われず、個人によってキャリアを作り出すこと
・外的に決められる成功の基準ではなく、心理的成功感を得たいという内的なもの
 
自ら主体的にキャリア形成して、キャリアオーナーシップをもつ働き方が、”プロティアン(変幻自在の)キャリア”なのだそう。
 

-なぜ今プロティアンなのか?

 
政府による働き方改革・経済の新しい日本型雇用・コロナなどさまざまな変化がある中で、組織内でキャリア形成するのではなく、個人を主体的にキャリア開発していくことで組織の貢献度をあげる人材になります。
 
 
 
「アイデンティティ」と「アダプタビリティ」で自分らしくありながら、社会に合わせていくことが”プロティアン”には大切なのだそうです。
 

-プロティアン・キャリアで大切な3つのポイント

 
 
 
田中氏によると、1つの組織で長年働き続けると退屈になり、キャリア開発のスピードが落ちていくとのこと。そこで、今までのスキルとチャレンジの相関関係でフロー状態を作り出していくのがいいのだそうです。
 
キャリア開発はいつからでも始められ、年齢も職歴も関係なく、心理的成功を大切にする理論なのだそうです。
 

-人生をよくしていくライフキャリア論

 
さらに、プロティアン・キャリアという考え方で社内と社外で活躍する場所を広げていくと組織への貢献度も高まります。
 
 
 
 
そして、プロティアン・キャリアはビジネスだけでなく、ライフキャリア論という大きい枠の中で「ライフ=キャリア」―ビジネスだけではなく人生をよくしていく考え方です。
今までのキャリアは「経歴があって、今何するのか?」でしたが、プロティアンでは「今これができて、これから何をしていくか?」という理論。
こうした”キャリア資本”は女性の育休や介護などにより働けない期間があっても溜まっていくのだそうです。これは育休をしてきた私の心にささりました。
 
 
プロティアンのキャリア形成は組織の成長であり、そのために心がけたい3つの項目として、
1.「変化を恐れない」
2.「変革にブレーキをかけない」
3.「ノーマル」のリミッターを外そう
があり、「キャリアのオープンイノベーション化」を積極的にやるべきとのことでした。
 
キャリアのオープンイノベーション化とは、一つの組織でキャリアを育てるのではなく、例えば
複業留学”のようなキャリア開発を企業間で連携していく、組織開発・施策の「モデル共有」を指すそうです。
 
■パネルディスカッション
エンファクトリーの加藤代表も加わり、パネルディスカッションが行われました。
 
 
 
 

-”複業留学”の実態

 
実際に複業留学しているミドルシニアの方がいてどんどん目に見えて変化しているようです。
「個人」「組織」の個々に変化するのではなく、「個人と組織」の両方がキャリア開発に向けて変化していく必要があり、また、「シニア」などのカテゴリを決めずにいろんな年齢層でキャリア自律していくべきだと感じました。
 

-組織はどんな機会提供をすべきか?

 
大手企業でも研修で「複業」を取り入れている事例があり、政府も複業・副業を推奨しているので、研修でこそ「複業」や「越境」などのキャリア自律・キャリア開発の内容を取り入れるべきだと断言されていました。
また、複業した内容を社内にオープン化することで社内の人たちに刺激もあり、自分の本業への貢献度も上がるのだそうです。
 

■まとめ

 
個人個人が複業や越境などの組織外での活動を通して、自律した人材になることで組織全体が自律していくことに繋がっていく。会社に属していても変幻自在に変化していくことが必要なのだなと改めて感じました。
 
自分らしさをもちながら、時代や環境の変化に対応していくプロティアンという働き方で私も変幻自在にキャリア自律していきたいなと感じました。
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