エンファクトリー藤生です。
本日は月末の金曜日ですね。
…!?
そうです、そうです、そうでした!
本日24日金曜日は、はじめての「プレミアムフライデー」。
プレミアムフライデーは、
経済産業省と経団連、小売り、旅行などの業界団体による取り組み。
毎月末の金曜日に早めの退社を促し、
消費喚起や働き方改革を目的としています。
まだまだプレミアムフライデーを導入する企業は少ないようですが、
都内の飲食店やデパートなどに活気がでたり、
一方では、自分や家族の時間に使える人が増えたりするのでしょうか?
今後の動きに注目していきたいと思います。
参考資料:
企業における「働き方改革」の検討状況に関する実態調査(2017年2月16日 )
プレミアムフライデー推進協議会事務局
さてさて、
このように政府や企業も「働き方改革」への注目が高まっている中、
先日2月15日に開催されたat will work主催の
「働き方を考えるカンファレンス2017」に行ってきました。
働き方の多様化が問われている現状において、
人と企業の「これからの働き方」や「理想の働き方」を考え、
実現するための、世界中で起こっている働き方についての様々な
情報を発信する大規模なカンファレンス。
「働きやすい社会づくり」を支援し、
様々な企業の「 働き方事例 」を共有、研究・体系化されている
一般社団法人at Will Work さんが主催されました。
カンファレンスでは、
経済産業省 大臣 世耕弘成氏や
慶應義塾大学名誉教授(元総務大臣)竹中平蔵氏、
そして、ロート製薬株式会社 代表取締役社長兼COO 吉野俊昭氏などなど、
総勢50名を超えるゲストが登壇されていました。
会場は、虎ノ門ヒルズ。
カンファレンスの規模は想像以上に大きく、
会場は、活気と熱意に溢れ、そしていい緊張感も漂い、
仕事モードだった脳内がバチッィーーーと、
カンファレンスのモードにスイッチされました。
最近、「働き方改革」とセットで「生産性」という
キーワードも多く耳にすることがあります。
ですので、わたしは以下の2つのセッションをピックアップ。
そこで刺さった点などを、ポイントアップさせていただきます。
テーマD:働く時間と生産性
◎パネラー
* 倉貫 義人氏(株式会社ソニックガーデン 代表取締役社長)
* 廣 優樹氏(NPO法人二枚目の名刺 代表)
* 井上 一鷹氏(株式会社JIN JINS MEME Gr 事業開発担当)
* 黒田 悠介氏(フリーランス ディスカッションパートナー、Blended株式会社 取締役COO)
◎モデレーター
* 奥田 浩美氏(株式会社ウィズグループ 代表取締役)
倉貫 義人氏(株式会社ソニックガーデン 代表取締役社長)
- リモートワークだが、就業時間はだいたいみんな同じ
- チームワークを大事にしているので、コラボレーションが必要=同じ時間を共有する必要がある
- この点に関しては、自然にルールになった
- 無駄な時間=>遊ぶ時間、儲ける時間=>稼ぐ時間を、部署ではなく、個人に持たせる
- 遊ぶ時間は、好きな仕事をする。そうなると社員はオープンソースプロダクトや新規サービスを行う
奥田 浩美氏(株式会社ウィズグループ 代表取締役)
- 無駄なことをもっとしよう!(「無駄」の定義がある前提で)
- やりたいことと、やらなければならないことがはっきりしていれば、自ずと生産性は上がっていく
- ワークライフバランス < ライフワークバランスという流れにおいて、どちらか一方ではなく両端からの考える必要がある
廣 優樹氏(NPO法人二枚目の名刺 代表)
- 2枚目の名刺を持つことが価値ではなく、自分の価値観を会社であれ社外であれ表現ができるようになる
- 複業制度も、そこへの気づきの一歩。次のステップとして、そこからどう展開していくかがいい宿題になっていて、結果として自立につながっていくのではないか
黒田 悠介氏(フリーランス ディスカッションパートナー、Blended株式会社 取締役COO)
- 働き方の過渡期において、自分自身が実験台になる必要がある
- そして次のベストプラクティス、失敗を前提として、上手くいくやり方を見つけている。なので、働き方=生産性は、現在実践のフェーズとして捉えてほしい
- 自分自身が実験台にならないと、語れないことはたくさんある
井上 一鷹氏(株式会社JIN JINS MEME Gr 事業開発担当)
- どの時間に覚醒しやすいかは、個人差がある(18時以降じゃないと覚醒しない人もいる)
- 大企業においては、やるべきことからやりたいことにスイッチコストがかかる
テーマE:働く環境・ワークスタイル
◎パネラー
* 尾原 和啓氏(シンクル事業長、執筆・IT批評家、Professional Connector経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー)
* 遅野井 宏氏(株式会社岡村製作所 マーケティング本部 未来企画室 室長、WORK MILL編集長・エバンジェリスト)
* 二葉 美智子氏(株式会社リクルートホールディングス iction!事務局 事務局長)
* 榎本 二郎氏(株式会社Zero-Ten 代表取締役)
◎モデレーター
* 横石 崇氏(&Co. 代表取締役/TOKYO WORK DESIGN WEEK オーガナイザー)
- 雑談ができる雰囲気をいかにつくるか、組織メンバー・オフィス環境であるかが重要
- 多様な環境で柔軟な働き方が進んでいくと、結果的にパッションが大事になっくる、共感力がマネージメントに今後求められてくる
- ワークライフバランスじゃなく、ライフワークバランス。そして、ライスワークとライフワークの分散投資
- 生産性と合わせて、活力資産も重要で、心と癒しを感じられる仲間を作ることが大事
- 今後のキャリアの積み方は、はしご型 ->ジャングルジム的になってくる
初めてみたのですが、今回のイベントでは、
写真のように「グラフックレコーディング」が行われていました。
グラフックレコーディングとは、
セッションや会議など、リアルタイムにその内容・流れを視覚化し、
参加者へ共有する手法です。
イラストや図式で可視化されているので、
聞けなかったセッションの内容が、
視覚的にわかりやすく情報を得ることができました。
なお、私が複業として関わっている事業も
「新しい働き方」テーマにおいて、ブースゾーンに出展。
多くの働き方を支援するサービスが、
ブース出展されていましたが、
「女性」「ワーキングママ」を支援するサービスが
増えてきているように感じました。
以上、長くなってしまいましたが、最後に感想を。
働き方改革という制度ができあがったとしても、
実際の人に浸透し、そこから働く人や社会に新たな価値、
経済効果などがみられるには、時間がかかるかもしれません。
エンファクトリーの専業禁止という人事制度を、
スタートして5年ほどでしょうか。
制度としての細かいルールはありません。
もともと展開事業が個人事業主・フリーランス・つくり手さんと
多く関わってきていることもあり、
社員がそういった方達の働き方に理解があるので、
複業制度が会社にすっと浸透しているのだと思います。
先にも申し上げましたが、
このカンファレンス来場者数は、なんと約600人近く。
今までにない熱量があり、
「いよいよ働く人の未来が変わっていくんだな」
と肌で感じることができました。
「新しい働き方」といっても、
いろんな事・想いが詰め込まれた言葉になっていますが、
政府を初め、多くの企業や働く方達が、
「新しい働き方」に興味・関心があることは事実で、
そのことが今後の未来を表しているのかもしれません。
パラダイムシフトを迎える、その渦の中にいることに、
ワクワクしながら、会場を後にしました。
最後にちょっとしたお知らせ。
エンファクトリーが、佐藤 雄佑さん著
いい人材が集まる、性格のいい会社に掲載していただきました。
「第4章 多様な働き方ができる会社をつくる」において、
エンファクトリーの専業禁止や複業、フェローの制度について書かれています。