こんにちは、エンファクトリー藤生です。
先日、代表の代表 加藤がスピーカーとして登壇したイベント、
「世界が注目する都市での働き方/これからのワークスタイルの選び方」
についてレポートをしようと思います!
弊社のオフィスも入っているTENOHA代官山の&STYLE LABでは、
「LAB PARTY」として会員同士の交友を深め
新しい仕事に繋げられるようなイベントが開催されています。
今回は、&STYLE LABと福岡移住計画さんの共催となり、
「新しい働き方」に焦点を当て、
ポートランド・アムステルダム・代官山、そして福岡、
それぞれの場所を起点にしながら、1つの場所にとらわれない
働き方を実践している方達がスピーカーとなり
「これからの働き方」を考えるトークイベントとなりました。
トークイベント【1】
ライフハッカー[日本版]編集長 米田氏による、
これからの働き方・暮らし方
はじめのトークイベントは、
ライフハッカー[日本版]編集長の米田氏にお話しいただきました。
米田 智彦 氏 ライフハッカー[日本版] 編集長 福岡市生まれ。出版社、ITベンチャーを経て、編集者、コンテンツディレクター、文筆家として活動。「TOKYO SOURCE」「NOMAD TOKYO」といったプロジェクトで、アート・カルチャー・ITから、新しい働き方、暮らし方まで企画・取材・執筆。 著書:『僕らの時代のライフデザイン』(ダイヤモンド社) 『デジタルデトックスのすすめ』(PHP研究所) 『いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) |
- 書籍 SHARE(シェア)を読み影響を受ける。シェアリングエコノミーという概念を自分で究極まで体現してみたかった
- 「カウチサーフィン」(CouchSurfing)というサービスで、宿泊費0円でアメリカ横断した体験談を知り、自分もそのようなサービスを日本でもやってみたい思った
- 「人生最後のバックパック旅行は東京だった」というフレーズが降りて、自分のマンションを引き払い、2011年から移動型の生活をスタート。もちろん、編集者として仕事はきちんと働いていた
- Twitterで「#ノマド東京」で泊めてくれるを募集すると8箇所も集まった。そして、NOMAD TOKYO (ノマドトーキョー)というメディアやラジオなどでノマド活動・情報を発信する
- そのような活動を、ライフハッカーが取り上げてくれ、のちに編集長となる
- 昔に比べ、リモートワークできる環境が整い、大都市/大企業の仕事ができるようになった
- Facebookもあるので地方にいても寂しくない。Facebookは、現代のご近所づきあいのツールかもしれない
これからの働き方・暮らし方という点においては、
- 自分が望む生きていきたいことにプライオリティーを付け、そこから逆算し住む場所を決めていくやりかたもある
- スタイルだけ追うのではなく、自分の人生において大切なのかを見つめ直していくことが大事
- 最初から地に足をつけたり、異職種な仕事をするのも難しい。やりたい仕事をするためには、
見学→ボランタリー→アルバイト→社員 or 起業 と少しづつできることからスタートしてみるといい
移住というキーワードにとらわれることなく、
まずは、自分自身の今後を棚卸しすることが重要なんですね。
3年・5年・10年後に自分がどうありたいかをイメージすると、
必然的に今自分がすべきアクションに繋がっていくのだと思いました。
トークイベント【2】
ポートランド/アムステルダム/代官山/福岡をフィールドに、
場所に捉われない働き方や、
新しい働き方を実現するための考え方、これから働き方について
先の米田さんに加え、以下の方が参加され、
ポートランド/アムステルダム/代官山/福岡をフィールドに、
場所に捉われない働き方や、新しい働き方を実現するための
考え方などゲストによるクロストークとなりました。
吉田 和充 氏 ブランディングデザイナー/クリエイティブディレクター/保育士 二児の父。広告代理店に在籍中、1年間の育児休暇を取得し家族で海外を放浪。2016年3月に退職し、オランダに移住。保育士として教育移住や育児で感じたことをつづったブログ『おとよん』を運営中。 オランダと福岡を拠点に活動。企業の経営戦略、広告戦略の立案実施、プロデュース、サービス開発、商品開発、新規事業立ち上げ、海外進出プロデュースなど、ワールドワイドな企業ブランディングが専門。 |
- 2016年3月に退職し、子供の教育を考えオランダに移住。
- オランダ移住への経緯としては、たまたま仕事の出張で2009年に福岡に転勤し、
まずは、ホップステップジャンプの、ホップを経験 - その後、ステップとして家族と1年アジアを放浪し、ジャンプで現在のオランダに移住
オランダが世界一子供が幸せな国ということ、知りませんでした。
いきなりオランダに移住するのではなく、ホップステップジャンプとして、
段階を踏んでいくことも移住を実行する上でのポイントなんだと思いました。
加藤 健太 氏 株式会社エンファクトリー 代表取締役社長 リクルートを経て、All Aboutの創業メンバーとして財務、総務、人事、広報、営業企画など裏方周りのあらゆることを担当し、取締役兼CFOとして2005年に IPO。 その後、現在の株式会社エンファクトリーを分社し代表に就任。エンファクトリーでは「ローカルプレナーのための自己実現ターミナルの創造」を目指し、 また、社内では「専業禁止!!」という人材ポリシーを打ち出して、関わる人々すべての「生きるを、デザイン」を応援中。 |
- つくり手、専門家といった個人で活躍されている方達は、企業に勤める人に比べて社会的なサポートをうけにくい
- なので、スタイルストアやプロファイルというサービスにおいて、マーケティング支援を行う
- 人材ポリシーとして「専業禁止!!」を掲げ、「自分が主体的に動く複業」「副業ではなく主業」として、社員の自立支援を行う
移住する場合に、どうしても仕事の部分が障壁になるかと思いますが、
東京で働いている間に、複数の「業」を自分の中で作っておくと、
移住もしやすくなるかもしれませんね。
鎌苅 竜也 氏 株式会社スマートデザインアソシエーション 福岡移住計画 ディレクター 不動産会社にて、分譲マンションの用地買収や商品計画、営業戦略・プロモーションを担当。その後、シェアオフィスの開発やシニア向け住宅の管理・運営など幅広い事業領域に携わるも、生き方や働き方について考える中、自分が住みたいと思える場所に住むことを決意し、退職。 2016年4月に福岡へ移住。福岡移住計画を推進する株式会社スマートデザインアソシエーションに加わり、不動産担当として、地域の遊休資産を活用した場作りやシェアオフィスの運営を担当。 |
- 福岡に移住してくる方に関しては、以下の3点を軸として支援をしている
– 居 … コミュニティー、シェアオフィスといった働く場づくり
– 職 … 求人誌には掲載していない面白い仕事を提供
– 住 … 住宅の提供 - この3つの切り口からメディア(福岡移住計画)を運営している。
- いろいろな拠点が使えることはもちろん、その拠点を使うことによって心健康豊かに、パフォーマンスを上げられるような自分らしい働き方を広げていくこと推進している
- 観光や自然体験、地元のベンチャー起業などとの交流の接点も提供している
居食住としてトータルにサポートできることで、
移住されてきた方の生き方をも支援できるんだなと思いました。
また、移住したいけどどうしたらいいのか?
といった方も多いかと思いますが、Webメディアから情報を収集するところからも
スタートできますね。
そして、参加者の質問にゲストスピーカーが答える
質疑応答の内容をピックアップいたします。
Q) IT以外で移住先での働き方、どんなものがありますか?
・米蔵を安く借りて、リノーベションしてカフェ経営をしている人もいる。飲食はやりやすいかも
・ゲストハウスも面白いかも。世界中から人がくるので、旅をしなくても自分が旅行したように感じられる
・ゲストハウスがある街は、外の人を受けれる雰囲気がある
Q) 一つの場所にとらわれない働き方のメリット/デメリット
・パラレルによる刺激。空港の中でさえパリがおしゃれすぎると実感できる
・その土地の良い点を発見/再認識することができる
・家をかりていなくても、週一、月一でも通い続けると自分の拠点、サブホームタウンになる
・場所を切り替えることで、マインドセットでき仕事に集中できる
・なりたい感情に合わせて場所を選ぶことができる
・コンセントレーションモード、コミュニケーションモードで場所を使い分けられる
・デメリットは移動の疲れぐらい…?
Q) 働く・生活する場として、注目している都市?(4都市以外で)
・圧倒的にベルリン
– ベルリンのスタートアップ施設「Factory」ができるなど
– ヨーロッパにおいて、スタートアップの投資額をベルリンがロンドンを抜くなどスタートアップが熱い
– アメリカテキサス州にあるITイベントSXSWのベルリン版としてTOAという祭典も開催されている
– アーティスト・フリーランスビザが比較的取得しやすい
– 西洋の中では安いほう。ただ最近人気が出てきているので物価と地価が高くなっている
– スタートアップも、シリコンバレーみたいに世の中を変えようという意識よりも、面白いからやっている傾向がある
– 2018年にGDPRというEU一般データ保護規則の施行予定もあり、インターネットビジネスがシリコンバレーからベルリンに移り始めている
・イスラエル
– 人口が800万人しかいないが、一社当たりの投資額が他国に比べて高い
– 画像認識/宇宙開発の技術を持っており、アメリカの企業が買収している
・ケニアのナイロビアもITスタートアップが面白いが、治安の部分が不安かもしれない
・その他、インド・中国・アフリカなど
Q) オランダ移住で最高なところは?
・とにかく人が最高
・とても合理的でフレンドリー、陽気、オープン、フェア、差別もない家族ファースト
・夕方18時に夕食を家族で食べることが厳密に守られている
・夕食後働く人もいるが、働き方がとても効率的である
Q) コワーキングスペースを使って仕事を増やしつつ、住んでいる地域に多様な働き方の考えを浸透させたい。その進め方・手法とは?
・水戸の才能を集める=グッドコミュニティーづくり、盛り上げたい仲間を集める。Facebookページなど
・コアメンバー5人ぐらいで、カンファレンスや協議会などを行い、寄付金を集めていく
・10人ぐらいのボランティアが集まると、50人のオーディエンスができる
・東京にいる水戸出身者を集めてネットワークしていく
・木更津と東京で二拠点活動しているフェロー社員は、発信していくことでニッチな部分で刺さる人が出てくると言ってい
・ライフワークとライスワークのバランスを工夫していく
・情報発信サイトをつくっていくと、ある時からサイトがプラットフォーム化しいろんな情報や人が集まってくる
交流会では、福岡県糸島市で有機農法で育てられた野菜を使った、
&STYLE RESTRAURANTの1日限定ピザや福岡産の地酒やお米、
プリンなどが振舞われました。
イベントに参加された方にお話し伺ったところ、
- 関東で10年ほど仕事を行い、スキルと人脈も整ってきたので、
住む場所を変えて、新たな生活を過ごしていきたい - ご夫婦ともにIT関連の仕事をしており、近々福岡に移住を予定で、
仕事に関しては、福岡移住計画さんに紹介を受けながら、
IT関連の仕事を引き続きやっていく
という方など、移住に関心・興味ある方が多く参加されていました。
都内においては大学卒業後、
一つの企業に就職しその環境下で働くことが当たり前ですが、
地方のほうが複業という点では先進地なのかもしれません。
また、複数の働く拠点があると何かと移動や仕事の進め方で戸惑いそうですが、
お話しにもあった通り、
働く場所が複数あると自分のモード、
コンセントレーションモード or コミュニケーションモードを
切り替えやすく、結果的に仕事の生産性も上がる、
という点にはっとさせられました。
仕事もそうですが、今回の話をきいて、
移住という点で「複住」というスタイルも今後増えていくかもしれません。
自分自身のライフステージにおいて、住みたい・働きたい場所、
ライスワーク・ライフワークといったように自分自身に最適な選択ができること、
そして、選択ができる環境を作り上げ、選択できることが、
これからのライフスタイルなんだろうと、このイベントに参加して強く感じました。