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ただ、その一方で「何が必要なのか?」「何から始めればいいのか?」と迷う声も聞きます。
今回は「キャリアデザインに必要なこととは何か?」についてお話しいただいたイベントの開催レポートをお届けいたします。
【目次】
■「自分を、デザインする」ということ
■「自分を、デザインする」ために必要なこと
■「自分を、デザインするには?」
■「自分を、デザインする」ための第一歩
【登壇者】
後藤 翔太 氏
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早稲田大学在学中に、二度のラグビー日本一を経験。
その後、神戸製鋼で主将も務め、日本代表にも選出された。
現在は、株式会社識学のビジネスマン、
早大ラグビー部のコーチ、そして、ラグビー解説者など、幅広い領域で活躍中。
「自分を、デザインする」ということ
ご登壇いただいた後藤 翔太さんの実体験から、 キャリアデザインには「自分を、デザインする」ことが必要だとお話しがありました。
「自分を、デザインする」とはどういうことか?
二つあるとのことでした。
1. 自分のなりたいイメージを描く
2. イメージを鮮明にする
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実際に、「強くなる」というイメージを描いて後藤さんはラグビーをはじめました。
誰よりも練習し、少しずつ頭角を表しました。
そして、将来活躍しているイメージを鮮明にした結果、
地元大分の高校ではなく関東の高校に進むという選択をしました。
そのために、苦手だった勉強も再開したそうです。
目標がはっきりしたことで、以前よりも勉強に向き合うことができたのだとか。
イメージを持って努力を続けた結果、高校・大学で大活躍し、
社会人プレイヤーになってからも日本代表に選出されるという、輝かしいラグビー選手生活を送りました。
しかし、怪我をきっかけに引退することを決めた際、頭が真っ白になりました。
目標を失ってしまったからです。
この時、後藤さんはこれからどう生きていくか、時間をかけて考えたそうです。
転職を考え、面接を受けたこともありました。
そんな折、「追手門学院大学の女子ラグビー部コーチにならないか?」と声がかかりました。
当時はなでしこジャパンが活躍していたこともあり、女子スポーツが台頭していた時期。
これからのスポーツの発展に貢献したいと、プロコーチの道を進むことになります。
ラグビー部を優勝へと導く中で、一つの疑問が浮かびます。
「大学には直接の利益が入らないのに、なぜ投資し続けてくれるのか。
誰かの善意で成り立っている状況は、いつか崩れてしまうのではないか」
そのため、ビジネスの仕組みを学ぼうと株式会社識学に入社します。
営業成績で一位をとるなど、新しい場所でも大活躍されました。
次は、早稲田大学のコーチに誘われ、識学から出向することになりました。
識学で得た知見をもとに、ビジネスの視点も交えた指導ができるようになったそうです。
ビジネスとスポーツを掛け合わせた視点を持つことで、新たに自分をデザインすることができたのです。
「自分を、デザインする」ために必要なこと
「自分を、デザインする」ためには、上記の二点に加えて、「多様な経験」が必要というお話しがありました。
後藤さん自身が様々な仕事を通して感じたこととして三つ挙げられました。
1.できるは一緒
・”できた”という経験は他のチャレンジにも応用できる
2.新たな自分を、デザイン
・能力に幅が出る / 自分を客観視できる / 市場価値の加速度的上昇ができる
3.生きるを、実感
・自分に認められ、社会に認められることを実感できる
これらの考えは、以下のような原体験があったからこそ感じることができたそうです。
1.ラグビーでできることを増やした経験
2.ラグビー×ビジネス視点の掛け算
3.誰かの役に立てたことを実感
企業にいながら「自分を、デザインするには?」
日本型雇用のキャリアイメージとは「企業内」で「与えられる仕事」を「定年まで」するというものです。
結果、42.5歳が出世意欲のピーク、早期退職・希望退職の数は増える一方。
こうした日本型雇用のキャリアを描いたビジネスパーソンは、人生100年時代にもかかわらず、人生後半の目標を持っていないのが現状です。
これから企業に求められることは、雇用し続けて守ることではなく、
社会で活躍できるように機会提供をして守ること。
企業だけでなく、個人としてもマインドの変換が重要になっています。
複業留学はひとりの一歩、そしてその周りにいる誰かが一歩を踏み出すきっかけ作りをサポートします。
「自分を、デザインする」ための第一歩
今やるべきことに全力で取り組む。
目の前の一歩を踏み出し、信頼を積み重ねることでチャンスが舞い込み、キャリアがデザインされていくのではないか、とご自身の経験からお話しいただきました。
未来に迷った時こそ、できるところからまずは一歩踏み出してみよう、という言葉でイベントは締め括られました。