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複業留学体験レポート「本業を客観視し、新たな視点を獲得した3ヶ月」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた大日本印刷株式会社 辻様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
スパイスキューブ株式会社
URL:https://www.spicecube.biz/

──本業での仕事内容を教えてください。

私は、パッケージや容器の製造・販売を行っている事業部に所属しています。お菓子の箱や飲料のペットボトルなど、食品や日用品を扱う企業が主な得意先です。普段、皆さんが訪れるスーパーやコンビニで販売されている商品を手掛けています。私の役割は、新たな事業領域を開拓する営業課長として、関西と名古屋地区のビジネス開発を担当しています。既存の食品や日用品以外の領域を開拓しているところです。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

新たなビジネスを開拓する中で、これまでの経験則に基づいた視点だけではなく、異なる経験を得ることで、複眼的な思考を身につけたいというのが、参加の一番の理由です。新しい環境に飛び込むことで、自身の視野を広げたかったのです。複業留学を通じて、新しい視点や目線を得られました。本業では、商品と業界、市場という軸で言えば、商品は基本的に既存のもの、業界は未知のものという認識でいましたが、留学先では商品も市場も全く初めてで異なる分野に触れることができました。週に一回の参加を通じて、全く新しい視点を得ることができたと思います。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

留学先では、商品の営業活動を行いながら、スパイスキューブの販促資料の改善にも取り組みました。短期的な成果だけでなく、継続的なビジネス連携を目指して、今後の関係構築に向けた活動をしています。活かせたスキルや経験というのは自分では言いづらいことですが、仮説を立てて行動し、結果を検証するPDCAサイクルを無意識に実践してきたことが、今回の活動でも活かされたと思います。これまでの経験が自然に生かせたと感じています。ただ、自分で販促資料をブラッシュアップしましょうという提案をしたところについては、自分の感覚や経験に頼らず、書籍や自社の専門家に助言を仰ぎ、プレゼンテーションの資料に活かせるよう勉強しました。
複業留学期間の3ヶ月という短期的な私の成果だけではなく、継続的なビジネス連携を重視しようということで、そちらを重視しました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

慣れない環境に身を置くこと自体は苦労しませんでしたが、本業との両立は大変でした。週に一回の活動が本業にプラスオンとなるため、労働時間的にはしんどかったです。しかし、やりがいを感じることができたので、気持ちは高く、苦にはなりませんでした。同じ部署のメンバーには複業留学の方が楽しそうだと気づかれていました。
時間の調整については、週に一日を固定するのではなく、隙間時間を利用して活動することで、効率的に取り組むことができました。日常的に隙間時間で時間を固定せずに活動してきた経験から、特に切り替えに困難さを感じることもなく、違和感なく取り組めました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

当たり前のことですが、スタートアップ企業で創業期ということもあり、ルール設定がなくても、皆が暗黙のうちに共有していることに気づきました。自社のような大企業では、ルールがたくさんありますが、創業間もない企業ではリスクよりもチャンスに重きを置いていることが印象的でした。特に嬉しかったのは、初日に社長に5つの行動提案をした際、即答で「オッケー」と返事をもらえたことです。企業の成長ステージの違いを実体験できました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

視点が増えたと感じています。複業留学を通じて留学先と関わる中で、社会課題解決に対する関心が高まりました。また、生成AIという技術を使ったことで、資料の構成がきれいにできるようになり、生成AIのスキルアップをもっと進めたいと思うようになりました。実際に講座にも申し込んでいます。
周囲にはこれから影響が出てくると思いますが、最終報告で「チームで提案の質を変えよう」と話をしました。その結果、少しずつ仲間が増えてきて、私が感じた提案のやり方を理解してくれる人が出てきました。今後は、その内容を整理していこうと思っています。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

はい、特に同じ留学先で複業留学していた方とは、直接の話は少なかったですが、お互いに切磋琢磨できたと思います。また、私が興味のある業界に留学していた方とは、色々と話をしました。この3人の共通点は、3ヶ月間自分ごととして取り組んでいたことです。終わった後は寂しさを感じましたが、皆が指示待ちではなく、自ら行動していた点が印象的でした。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

人を褒める時に、誰にでも当てはまる内容を書いたり話しても、あまり納得感が得られないと思います。しかし、今回は私固有の内容を3ヶ月間にわたって具体的に書いていただいたので、とても嬉しかったです。日頃から、他の人の良いところをもっと具体的に抽出できるようにしたいと思っています。提案書も、汎用的な資料ではなく、その人や企業に特化した内容を提案する方が具体的で説得力があると感じました。どんなことでも、その人のことをちゃんと理解し、考えているという姿勢が大事だとあらためて感じました。
評価の点数については、五点満点で全部が五というのは、評価してくれる方が良い人だったら、そう書いてくれるのではないかと思います。その中でも、ちゃんとコメントを書いてくれていたので、本当にそういう風に見てくれているんだなと感じましたし、自分もそうしたいと思いました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

これは宣言した通りで、三つの目標を掲げました。一つはチームの提案力を上げること。そのためにフォーマット化を進めます。二つ目は、継続してビジネス連携を進めること。そして三つ目は、視野を広げて物事を捉えられるようになったので、今後のビジネス新領域で結果を出すことです。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

自分の思考の幅を広げることができると伝えたいです。また、複業留学を通じてさらに本業を客観的に見つめ直し、棚卸をする良い機会になると思います。


エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。

越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku

複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0

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