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複業留学体験レポート「自分の強みを再発見した3ヶ月の挑戦」


エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社DNPデジタルソリューションズ 藤村様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
amu株式会社
URL:https://www.amu.co.jp/

──本業での仕事内容を教えてください。

私たちの会社は、DNPグループの一員として、システムの開発や運用を行っています。私の役割は、プロジェクト管理手法や開発プロセスの標準化を通して、各部門が同じ判断基準で業務を進められる環境を整えることです。また、大規模プロジェクトを品質・コスト・納期の観点からモニタリングし、課題やリスクを早期に認識することで、経営陣の的確な判断と現場の迅速な対応をサポートしています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

理由はいくつかありましたが、今思うと、キャリアの移り変わりによって自分の立場も変化する中で、現場感覚が失われて行っているのではないかという「焦り」が根本にあったのかもしれません。大企業では分業制で進めることが多いため、普段の業務の中でお客様の顔を見て仕事をする機会が少なく、そういう場に身を置きたいという気持ちがありました。「システムを作ること」は「お客様の課題を解決すること」だと考えており、その感覚を取り戻したかったのだと思います。
また、スタートアップの厳しい環境で、自分の経験や現在学校で学んでいる知識がどれだけ通用するのか試してみたいという気持ちもありました。学びはアウトプットをしてこそ自分の型になっていくものなので、実際に学びを活用する場が欲しかったのです。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

留学先では、当初設定したミッションから方向転換し、事業計画の策定支援に携わりました。主に財務面や組織体制の課題について議論するための下地を作ることができたと思います。財務に関しては、次の留学生が引き継いでさらに具体化してくれています。
留学先の業務では、問題の整理や切り分けといった、普段から意識している構造化の思考方法が役立ちました。また、ITスキルやプロジェクト管理のノウハウも活かせたと感じています。さらに、MBAで学んだフレームワーク等も大いに役立ちました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

困ったことは多々ありましたが、特に二つ挙げたいと思います。
一つ目は、情報量が圧倒的に多かったことです。週に一度の参画時間に対して、留学先の業務を理解するために把握しなければならない情報が大量にあり、自分なりに整理したうえで、最新情報をキャッチアップするために夕礼に参加することも心がけました。それでも、まだまだ把握しきれないことが多かったと感じています。
二つ目は、本業とのバランスです。できるだけ集中して時間を確保しようとしましたが、突発的な業務や会議が発生し、本業を優先せざるを得ないこともありました。そういうときは、翌週にまとめて補填するなど、自分の中でコントロールして対応しました。私たちの会社では裁量労働制度やテレワークが導入されており、業務時間や場所を比較的柔軟に調整できます。こうした環境があったからこそ、複業留学を続けられた部分は大きいと思います。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

「それ、いいね。やろうよ!」となるまでの意思決定のスピードはもちろんですが、最も印象に残ったのは会社の雰囲気です。留学先の皆さんが驚くほどのボリュームの業務をこなしながら、自分たちの実現したいことに向けて楽しそうに仕事をしている姿が印象的でした。私の会社でもハードな業務はありますが、そうした中でも楽しさを感じながら働ける職場にするにはどうしたら良いのか、考えるきっかけになりました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

複業留学を通じて、自分のキャリアに対して前向きになれたと感じています。「腹が据わった」というか、環境が変わっても、今までやってきたことが自分の強みであり、それを活かせばどんな状況でも乗り切れるという自信が付きました。
周りの人に影響を与えられている実感は薄いですが、副業に興味を持っている人が意外と多いことが分かったので、私の体験を伝えることで、一人でも多くの人が本業と違う仕事をすることの意義を考えるきっかけになればと思っています。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

正直、自分の活動に精一杯で、同期の皆さんへのフィードバックがあまりできなかったことは心残りです。しかし、同期の皆さんのレポートやミートアップを通じて、自分だけが悩んでいるわけではないと感じられ、もう少し頑張ってみようという前向きな気持ちになりました。また、同じ留学先にいる同期の存在も大きく、直接の関わりは少なかったものの、お互いの活動にはリンクする部分があり、そうしたつながりを感じられたことは心強かったです。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

フィードバックをもらえること自体が純粋に嬉しかったです。思いもよらなかった点を評価されたり、仕事の進め方に潜む悪い癖が浮き彫りになったりと、自信と今後の改善につながる非常に有益な内容でした。
特に印象的だったのは、私がコミュニケーションに対して控えめな姿勢を持っていることに対して、もう少し堂々としても良いのではないかというアドバイスがあったことです。コミュニケーションを積極的に取り、仕事を迅速に進められたという評価もあった一方で、会議の準備を入念に行うあまり、新しい情報が多すぎて議論が深まらないこともあったので、これは本業でも気をつけなければならない点だと感じました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

具体的なイメージはまだつかめていませんが、今回、経営陣と密に議論するという貴重な経験ができたので、その視点を今後の業務でも活かしていきたいと考えています。
また、三ヶ月間の複業留学をやり遂げられたのは、留学先や本業の同部署のメンバー、ピアサポーターの方々の支えがあったからこそだと思っています。今後は、自分の活躍の場を広げ、成果を出すことで感謝の気持ちを返していきたいです。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

留学中は大変だと感じることもありましたが、とても刺激的で楽しい時間を過ごすことができました。もし「複業留学なんてできる自信がない」と思っている方がいたら、最初から自分には無理だと決めつけず、少しでも興味があれば挑戦してみることをおすすめします。これまでに培ったスキルがどのように役立つかは、意外と自分ではわからないものです。普段の環境から飛び出して、自分にできることを必死に探すからこそ、新しい自分に気づくことができ、それが自信にもつながります。また、これからのキャリアを考えるきっかけにもなると思いますので、やってみて損はないと背中を押したいです。


エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。

越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku

複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0

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