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複業留学体験レポート「多様な業務を通じて広がった視野と意識の変化」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた大日本印刷株式会社 川崎様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
スパイスキューブ株式会社
URL:https://www.spicecube.biz/

──本業での仕事内容を教えてください。

私は入社6年目の技術開発職で、最初の3年は既存製品の設計開発、現在は新規事業開発を担当しています。新規事業の企画立案から市場調査、マーケティング、製品設計・開発に至るまで幅広く関わっています。世の中には様々な課題があり、それらを自社の技術・知見をもとに、『ものづくり』で解決できる方法を日々模索しています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

本務の新規事業開発に携わる中で、従来の大企業型の働き方とは異なるベンチャー企業に近い働き方が求められていると感じました。しかし、自社は良くも悪くも大企業であり、その文化があまり浸透していないため、実際にベンチャー企業の環境に身を投じることでその働き方を学び、本務の新規事業開発を推進したいと思い、手を挙げました。また、将来的には自分の作った製品を、自分の手で世の中に発信したいという想いもあり、プロモーショナルマーケターの資格勉強等をしておりました。今回の複業留学では、その実務経験を得て自分のキャリアの幅を広げることも目的としていました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

留学先のスパイスキューブは小型植物工場の販売をしています。今回その留学先にて、SNSマーケティングを活用した①広報営業活動、②リクルーティング活動を担当させていただきました。
私の専門は技術開発ですが、資格試験を通して学んだプロモーション・マーケティングの知識を、SNS(特にインスタグラム)の運用に活かすことができました。しかし、当然ながら、知識と実務では相違点が多く、計画立案までは上手くできても、計画通りに行かないことも多々ありました。そんな時は、持ち前のコミュニケーション力を活かし、留学先の皆さんに相談させていただき、改善アイディアを出し合って、PDCAサイクルを回しました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

これまで経験したことのない分野・業務であったため、計画立案はできても、実行に移すこと、その結果の分析方法に苦戦しました。しかし、社員の方々と相談しながら改善点を見つけ、乗り越えることができました。また、10月から本務の方で組織改変があり、業務が忙しくなったため、時間の確保が難しくなったのも大変でした。
ベンチャー企業ならではの部分では、メッセージのやり取りが時間や休日問わずあり、対応に苦慮しましたが、中間面談で相談させていただき、即時全てのメッセージに反応する必要はなく、時間を区切って対応すれば良いと言っていただけたので、その点は楽になりました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

スピード感と一人一人の受け持つ業務範囲の広さに驚きました。最初顔合わせした際は、社員が三名でしたが、留学期間中に二人に減少したこともあり、各自が会社を支えているという意識を強く感じました。社長は勿論のこと、社員のお二人もかなり幅広い業務を担当した上で、お互いの業務に対してもカバーしあい、スピードも意識される姿勢は凄く新鮮に感じました。通常、自社では各自の業務範囲を明確に区切り、その範囲を超えたら別担当者に渡すようにしていますが、留学先ではその感覚がなく、非常に学びの多い経験でした。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

より積極的に本務に取り組めるようになったと感じています。10月から組織改編に伴い新しいテーマも担当することになりました。以前の自分なら、「これは自分のテーマではない」と消極的な姿勢だったかもしれません。しかし、今は「自社としてやらなければいけない」と捉え、様々なことに向き合えるようになったのは大きな変化だと思います。
周囲への影響は、これからの自分の課題だと思っています。働き方や成果、職場風土などに少しでも影響を与えられるように、今回学んだことを本務でも活かしていきます。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

特に同じ留学先に行っていた同期との関わりが印象的でした。彼は自分のこととして捉える力が非常に優れており、自社の社員というよりも留学先の一員として取り組んでいる姿勢が素晴らしかったです。彼の長いキャリアや経験を活かしながら、どうすれば良いかを常に考えている姿勢に感銘を受けました。私も留学先の一員として取り組んでいるつもりでしたが、彼と比べるとまだまだ足りないと感じ、悔しい思いをしました。
隔週でお互いの進捗報告を行ったり、営業資料について意見を交換したりする機会がありました。彼は、顧客からの質問を想定して回答資料を作成しており、その姿勢から本当に留学先の一員として取り組んでいることを強く感じました。こうした姿勢を持つ方が本務でも自分のテーマに対して真摯に向き合えるのだろうなと思いました。今後、私も自分事とする姿勢を大切にしていきたいと思います。お互いに意見を言い合える環境があったことも、とても貴重な経験でした。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

素直に、今回満点をいただけたことが嬉しかったです。ただ、個人的には当初立てた目標には達していなかったので、少し悔いも残っていますし、反省点もあります。しかし、数値目標以外の部分も評価していただけたことに感謝しています。私は留学先に学び・貢献に行くつもりでいましたが、逆に向こうからも学びがあったと言っていただけたのは、お互いに相乗効果があった証拠だと思います。貢献だけでなく、学びも提供できていたという点は本当に嬉しかったです。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

やはり、スピード感と幅広く業務を担うという点は、新規事業開発において求められていることですので、今回の経験を活かしていきたいです。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

もし迷っているなら、ぜひ参加してください。不安はあると思いますが、その不安を上回って得られるものが非常に多くあると思います。迷っているくらいなら、思い切って飛び込んだ方がより価値のある時間になると思いますので、ぜひ参加して欲しいです。


エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。

越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku

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