エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社DNPメディア・アート 高橋様に、複業留学についてインタビューいたしました。
──本業での仕事内容を教えてください。
私たちの会社はDNPグループの一員として、出版物の制作を中心に、電子出版やデジタルコンテンツ、さらにはアナログとデジタルを融合させたメディア制作を行っています。私は営業として出版以外の様々な業界に対して、弊社の商品やサービスを提供しています。またクライアントの強みや課題を分析し、どのサービスが最適かを見極める市場調査やインサイドセールスなども重要な役割です。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
弊社では印刷からデジタルへ売上ポートフォリオが変化しているため、私自身の役割も大きく変わってきています。今まで培ってきたスキルだけでは行き詰まることもあり、異なる環境で新たな知見を得たいという思いから、複業留学に参加することを決意しました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
当初はメタバースコンテンツのプロジェクトマネージャーとして、クリエイターと面白い企画を作り上げることがミッションとして掲げられていました。しかし、メタバースに関するスキル不足や、事業領域の問題などもあり、留学先のSNSサーバーやメタバースワールドの活性化に注力することになりました。SNSサーバーの運用は業務でもプライベートでも初めての経験でしたが、元々モノづくりが得意で、システム管理の経験もありましたので、楽しみながら新しいツールにチャレンジすることができました。また、自発的に新規企画の提案も行い、能動的に取り組むことができたと思います。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
最初に困ったことは、メタバースに関する知識が圧倒的に不足していたことです。ある程度の知見を持っていたつもりでいましたが、周囲の人々はメタバースの住民のような方ばかりでした。また、国際交流が中心のコミュニティだったため、英語が話せないことは大きな障壁でした。しかし、ITツールを駆使し、身振り手振りも交えながら交流をしていくなかで、アメリカのオーランドに住む大学生達とも友達になれたことは、貴重な経験になりました。最初はハードルが高いと感じていることでも、尻込みせずに本気で取り組めば意外と難しくないことに気づきました。
また、自社と留学先とのセキュリティ環境が異なるため、テレワークやスマートフォンを活用した活動を行いました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
火曜日に打ち合わせをした内容が週末にリリースされたことです。自社では様々な調整が必要で時間がかかってしまうこともありますので、そのスピード感には驚きました。また、目標の立て方には大きな違いを感じました。自分を奮い立たせる姿勢や責任感、やり切るといったマインドの部分が一番の違いだと感じました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
メタバースで世界を身近に感じられたことで、英語の勉強を始めました。そして動画編集やSNSなど、興味のあることにチャレンジをするようになりました。弊社では様々な商品を取り扱っていますので、色々な物に深い興味を持つことは、仕事をするうえで必ずプラスになると思っています。
また、仕事に直結する部分として、目標設定についての考え方に変化がありました。これまでは与えられた目標に対して、できない理由の言い訳をすることもありましたが、「どうすればできるのか」を真剣に考えるようになりました。小さな成果を積み重ねることが大切だと改めて実感しています。今後は結果を出し続けることで、周りに影響を与えていきたいと思っています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
最初は自分がつまずいている中で、他の皆さんのレポートを見て焦りを感じることもありました。しかし、他の方々の苦悩なども共感できたことで、とても励みにもなりました。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
短い期間でしたが的確な評価をいただけたと思っています。自分でも手応えを感じた部分では良い評価をいただけましたし、悩んだ部分に関しては的確なご指摘をいただいています。今後は自分の強みを最大限に生かしながら、弱みも強みに変えていきたいと思っています。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
複業留学を経験したことで自身を俯瞰してみることが出来ました。今後は会社に頼らず、自分自身でキャリアを築いていくことが、組織への最大の還元だと思っています。また年齢を重ねるにつれてバランス感覚を大切にしてきましたが、もっとわがままに、がむしゃらな部分も出していきたいと考えています。そして期待に応えるだけではなく、期待を超えた働き方をしていきます。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
現状に悩んでいる人にこそ、「やってみなよ」と薦めます。年齢やキャリアに関係なく、環境を変えることで多くの気づきがあると思います。少しでも興味があることはやったほうが良いと思います。ただし、「大変なこともたくさんあるよ」ということは、合わせて伝えたいと思います。
エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。
越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu
複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0