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複業留学体験レポート「新たな挑戦により手放せたキャリアへの迷い」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 森泉様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社Enny
URL:https://enny.jp/

──本業での仕事内容を教えてください。

私の本業は広報宣伝部で、主にウェブサイトと社内広報に関する業務を担当しています。具体的には、オリコのウェブサイトの運営やSNSアカウントの管理を行っています。また、社内向けのコミュニケーションサイトの運営事務局にも関わっています。それ以前は、クレジットセンターという営業事務の部署で、お客様の契約審査や契約確認の電話対応を行っており、そこで6年半間勤めていました。現在の広報宣伝部での仕事は3年が経ち、10月からはカードプロダクト開発部に異動しました。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

複業留学に参加を決めた理由は、自己成長のためです。応募時点での業務経験は2つの部署に限られており、今後のキャリアを考えたときに経験が少ないと感じていました。そこで、会社に在籍したまま社外の新しい環境で仕事をし、新たな経験を積むことができる複業留学に興味を持ちました。また、これまで培ってきたスキルや経験が異なる環境でも通用するのかを試し、今までのキャリアに自信を持ちたいという思いもありました。上司からの勧めもあり、本業と両立できるように調整を行い、参加を決めました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

複業留学先では、商品開発と業務フローの整理に取り組みました。私が選んだ企業は、東京にあるEnnyという企業で、世界にまだ知られていない日本の食を広めることをミッションとしています。特に和菓子に焦点を当て、日本国内だけでなく世界に向けて人をワクワクさせる価値ある商品を作るスタートアップ企業です。そこで、商品の開発部門のメンバーとして3ヶ月間活動し、企業の課題解決に向けた商品開発や、既存商品の認知度向上に向けたマーケティング業務を行いました。特にインフルエンサーを活用したマーケティングに注力し、コミュニケーション能力を活かして業務に取り組みました。
インフルエンサーを活用したマーケティング業務の中では商品開発に加え営業的な業務もあったため、本業で培ったコミュニケーション能力や、相手に対する理解や共感を大切にし、丁寧に説明する姿勢を生かすことができたのではないかと思います。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

業務の中で特に困ったことはありませんでしたが、時間管理には苦戦しました。本業と並行して複業留学を進める必要があり、限られた時間の中で業務をこなさなければならなかったため、特に忙しい時期には急遽本業に取り掛らなければならないこともありました。最初は複業留学の日を特に決めずに、1日2〜3時間を数日に分けて業務を行おうと考えていましたが、忙しさから予定通りに時間を確保できないことが続きました。そのため、業務の進め方を見直し、毎週金曜日を複業留学の日と定め、チームメンバーにも事前に宣言することで、協力を得ることができ、3ヶ月間の目標を達成することができました。留学先も時間の組み方については任せてくださったので、その点も本業と両立するうえで良かったと思います。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

一番驚いたことは、意思決定と進行のスピード感です。本業では企画を進める際に多くの準備や承認が必要で、時間をかけて進めることが一般的です。しかし、留学先のスタートアップ企業では、新しいことを短期間でスピーディーに実現することが求められました。私自身は慎重に進めることが身に染み付いていたため、最初はそのスピード感に不安を感じることもありましたが、こうした環境での経験は貴重であり、楽しむことを意識して業務に取り組みました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

仕事に対する意識が大きく変わったと思います。複業留学に参加した目的は自己成長であり、その中でも特に積極的に意見を出したりアイデアを提案できるようになりたいという目標を持っていました。広報宣伝部で求められるスキルの一つでもありますが、以前のクレジットセンターでの業務経験や自分の性格から、積極的に言葉に出すことや行動に移すことに対して苦手意識がありました。
この複業留学を通じて、苦手意識を克服することまではいかなくても、積極的に動けるようになりたいという思いから参加しました。その結果、三ヶ月で意識が変わったと感じています。留学先での商品企画の業務を通じて、 自分が考えていることや感じたことを自然に声に出して話すことができるようになりました。また、物事を俯瞰して見ることも重要で、 課題解決に向けて様々な角度から考える力も身につけられたと思います。
さらに、 自分が発言したことに対して、メンバーとディスカッションを重ねてブラッシュアップしていく過程も経験できました。自分が意見を出したことに対して、メンバーがより良いものにしていこうという意識を感じられたので、 ワクワクしながら楽しむことができ、貴重な経験になったと思います。周りの人に影響を与えられるほどではないかもしれませんが、自分の意識が大きく変わったことは確かです。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

同期の皆さんの話やレポートを拝見して、皆さんが全く異なる環境の中で、本業では経験できない業務や役割を楽しんでいる様子がとても印象的でした。みんな同じ気持ちで取り組んでいると感じました。また、ミートアップで集まった際には、本業に戻った後にどのようなことを意識したいかという話もあり、今回の経験が今後のキャリア形成に大きなきっかけやヒントになると改めて思いました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

評価をいただいたことで、この三ヶ月間に自分の長所を生かしつつ、苦手な部分を少し克服でき、それが相手にも伝わったのかなと感じました。留学先の代表からは、仕事を丁寧にやったことや真面目な姿勢を褒めていただき、とても嬉しかったです。また、本業の上司からも、仕事を楽しんでいる様子や積極性が見受けられたという言葉をいただきました。この三ヶ月間の結果だけでなく、取り組む姿勢や自分の成長を評価していただけたことがとても嬉しかったです。今回の良い評価は、今後の自信にもつながると思います。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

この経験をどのように活かしていくかについては、業務に対する目標や課題解決に向けて、正面からだけでなく様々な角度から物事を見ることを意識したいと思っています。また、自分の常識にとらわれず、柔軟な考えを持つことも大切にしたいです。
今回の複業留学を終えるタイミングで異動することになり、今までとは全く異なる業務を行います。スタートアップ企業とやり取りをする業務を担当するため、今後新たに担当する業務にも今回の複業留学の経験が活かせると思っています。今まで経験したことのない業務になるので緊張もしていますが、複業留学で得た考え方や姿勢を活かして心機一転頑張りたいと思います。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

自己成長を望む方や新しい経験をしたい方、今後のキャリア形成に悩んでいる方には、ぜひ複業留学にチャレンジしてほしいと思います。短い期間の中で、自分ができることを100%出し切ることで、得られるものや気づきがあると思います。それを本業に持ち帰ることで、新たな気持ちで業務に取り組むことができるでしょう。また、キャリア形成に関してモヤモヤしている方には、この3ヶ月の複業留学がその悩みを解消するきっかけになるかもしれません。私自身も、参加することで自分の方向性が鮮明になったと感じています。同じように思っている方がいれば、ぜひ楽しみながら複業留学に挑戦してほしいと思います。


エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。

越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku

複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0

複業留学 受入企業インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%E5%8F%97%E5%85%A5%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B0?_gl=1%2A1c5r7oq%2A_gcl_au%2AMTkwODU2ODc0MC4xNjkyMzIwNzM3

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