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複業留学体験レポート「後輩たちへ伝えたい、新しい挑戦の価値」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション 福永様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社鳴海餅本店
https://www.narumi-mochi.jp/

──本業での仕事内容を教えてください。

金融商品、特に融資商品やローンの提案・案内を行っています。具体的には、企業に対して当社の金融商品を活用していただくよう促す仕事です。お客様のニーズに応じた最適な提案を通じて、企業の成長をサポートすることを目指しています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

まず、自分のキャリアを進める上で、現在の文化や環境が本当に自分に合っているのかを立ち止まって考える機会がありました。そんな中で複業留学の存在を知り、自分のスキルや考え方を広げる良い機会になると感じました。また自分自身が成長するだけでなく、後輩にもこの経験を広められたらいいなと思い、手を挙げ挑戦することに決めました。
特に20代前半の若い後輩たちは柔軟な考えを持っているので、今の時代に合った働き方をどんどん試してみてほしいと感じています。複業や多様な仕事を持つことができる時代ですから、ぜひ後輩たちには挑戦してみてほしいと思っています。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

私が行った株式会社鳴海餅本店(https://www.narumi-mochi.jp/)の栗赤飯が今年、100周年を迎えます。その100周年プロジェクトに参加しました。
活動内容は、記念イベントのPRや企画立案で、具体的には100周年記念を祝うためのさまざまなアイデアを考え、実行に移すための準備です。このプロジェクトを通じて、企業の歴史や文化を深く理解し、価値を創造するお手伝いができたことにやりがいを感じました。

私が特に活かせたと思うスキルは、企業との交渉能力です。プロジェクトを進める中で、さまざまな企業と連携しながらアイデアを出し合うことが求められました。交渉を通じて、相手のニーズを理解し、こちらの提案を効果的に伝えることができたと思います。
また、コミュニケーション能力も重要でした。自分の意見をしっかりと伝えつつ、相手の意見を尊重することで、より良いアイデアを生み出すことができました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

困ったことは、アイデアを出す際に自分の視点が限られていたことです。自分が考えたアイデアに対して、周囲から「それはいいですね」と評価されることもありましたが、私自身はそれほど大したことを言ったとは思っていませんでした。特に、100周年をPRするための具体的な手法やアプローチについては経験なく、どこから手を付ければ良いのか分からないことが多かったです。
また、情報収集の方法に関しても困難を感じました。インターネットで調べることはできるものの、どのような情報が有効で、どのように活用すれば良いのかが分からず、行き詰まることがありました。新しいアイデアを出すことが難しい上に、調査方法も確立できていなかったため、非常に苦労しました。
困ったことを乗り越えるためには、まず自分がわからないことを素直に認め、留学先に相談しました。一人で抱え込んでいても何も進まないので、周囲の人に助けを求めることが重要だと感じました。周りの人に相談することが最もシンプルで効果的な解決策だと思います。困っていることを伝えることで、思いもよらないアイデアや解決策が見つかることがありますし、実際にアイデアを話し合う中で新しい発想が生まれたこともありました。
異なる環境で働く人々との交流が、私にとって非常に刺激的であり、これまでの経験とは異なる視点を得ることができたのも大きな収穫です。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

一番驚いたことは、製造業における管理の徹底ぶりです。特に、原材料の仕入れや在庫管理が非常にきっちりと行われている点に感心しました。例えば、どれだけの材料を仕入れるか、どのくらいの量を生産するか、そして在庫が残らないようにするための計画がしっかりと立てられています。
また、各店舗の売上状況がリアルタイムで共有されている点も驚きました。どの店舗で何が売れたか、何が残っているかがすぐに分かる仕組みになっており、非常に効率的です。これにより、店舗ごとに売れる商品や売上の動向を把握し、適切な在庫管理が行われていることが実感できました。
このように、データに基づいた徹底した管理が行われていることで、無駄な在庫を抱えず、売り切ることができるという点が非常に印象的でした。私の業界とは異なるアプローチを目の当たりにし、改めてビジネスの運営方法の多様性を感じました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

複業留学を経て、企業の裏側やその背景にある努力や考え方を深く理解することができました。単に企業を訪れるだけではわからない、その企業特有の文化や理念、そして人々の思いを知ることが重要だと感じました。例えば、留学先が持つ100周年に対する思いや、企業がどのように繁栄してきたのかを聞くことで、その歴史の重みを実感しました。一つの商品には、その企業の背景やストーリーが詰まっていることを理解できたのは大きな収穫です。今後は、私自身が関わる企業の細部や考えをより深く理解し、その上で相手の本当の意図や願いを汲み取ることが重要だと感じています。相手をよく知った上でコミュニケーションを図ることで、より良い関係を築き、自分の仕事にもプラスになると確信しています。これからの活動において、この経験を活かしていきたいと思います。
まだ具体的な影響は少ないかもしれませんが、私自身が複業留学に参加することで、周囲の人々が参加するハードルを下げられたのではないかと感じています。私の経験を通じて、周りの人たちが「自分もやってみたい」と思うきっかけになれば嬉しいです。近くに経験者がいることで、具体的なイメージを持ちやすくなると思います。私がどのように活動していたかを知ることで、相談もしやすくなりますし、実際に行動に移す際の勇気にもつながるでしょう。これからも、自分の経験を通じて周囲に良い影響を与えられるよう努めていきたいです。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

同期の活動を見ていて、同期が本当に頑張っているなと感じました。連絡を取り合うことはあまりなかったのですが、彼らのレポートを通じて、どのように取り組んでいるのかを知ることができ、刺激を受けました。特に、他の人がどのような活動をしているのかを知ることで、自分も負けてはいられないという気持ちが湧いてきました。彼らの頑張りを見ていると、自分ももっと努力しなければと励まされました。レポートに記載する「今の気持ち」の天気が曇りの日には「どうしたのかな」と心配になり、ちょっと気にかけるような関係性が生まれたのも良い経験でした。結局、互いに見守り合い、刺激し合うことで、より充実した活動ができるのだと実感しました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

評価を受けた際、少し過大評価されているのではないかと感じましたが、気にかけていただいていることは嬉しく思いました。留学先のような優れた方と関わることで、多くの気づきや新しい考え方を得られることが分かりました。今後も留学先と一緒に何かをやっていきたいという気持ちが強くなりました。100周年のプロジェクトが始まるのはこれからです。引き続き、その過程にも関わりたいと思っています。評価を受けたこと自体は重要ですが、それ以上に留学先とのつながりを大切にし、今後も一緒に活動できる機会を持ちたいと考えています。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

複業留学での経験を通じて、まず後輩たちにこのような機会があることを広めたい考えています。自分が得た知識や経験を共有することで、彼らが新しい挑戦をするきっかけになればと思います。また、相手の立場に立って考えることの重要性を強く感じました。相手が何をしたいのか、何を伝えたいのかを深く理解することが、良い提案をするためには欠かせないと実感しています。一つ一つの要望や想いには重みがあり、それを理解しなければ、こちらからの提案も的外れになってしまいます。これからは、相手のニーズをしっかりと把握し、より良い提案ができるよう努めていきたいと思います。
営業活動においては、一方的に売り込むのではなく、相手の困りごとや欲しいものを理解することが大切です。そうすることで、双方が納得できる関係を築くことができると信じています。特に若い営業の方々には、数字に追われて売りに走ってしまうことが多いですが、長期的にはそれが続かないことを理解してほしいです。相手の気持ちを大切にしながら信頼関係を築いていくことが重要だと思います。これからの活動において、これらの教訓を活かしていきたいです。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

複業留学は、自分の仕事の幅を広げる素晴らしい機会です。本業の時間を取られると思うかもしれませんが、それ以上に得られる経験や知識は非常に大きいです。自分の業務が一時的に遅れることがあっても、後々のリターンは必ずそれを上回ると確信しています。この経験を通じて、今までの仕事では得られない視点やスキルを身につけることができるので、ぜひ挑戦してみてほしいです。
もちろん、すぐに結果が出るわけではないかもしれませんが、長い目で見れば必ず自分の財産になると思います。複業留学を通じて得た経験は、後々振り返ったときに「これが役立った」と実感できる瞬間が訪れるはずです。技術的なスキルだけでなく、人とのつながりや新しい考え方も得られるので、ぜひ一歩踏み出してみてください。自分の成長につながる貴重な経験になると思います。


エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。

越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku

複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0

複業留学 受入企業インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%E5%8F%97%E5%85%A5%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B0?_gl=1%2A1c5r7oq%2A_gcl_au%2AMTkwODU2ODc0MC4xNjkyMzIwNzM3

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