みなさん、こんにちは。
エンファクトリーでメディアや記事の編集者をしている、志賀です。
先日、第9回目となるen learningを開催しました!
前回のレポートの時にも触れましたが、en learningが始まってちょうど1年。
弊社のアルバイトのブログにて「神イベント」と称された
学べて・繋がれて・飲める! 走攻守三拍子揃ったen learning、
第9回のレポートです。
en learningとは……
会社や自分のステージに合わせて、社員それぞれが学びたいこと・必要なことを、
外部からその道のプロをお招きして、開催しています。
この勉強会には、エンファクトリーに在籍したことのある人、これから入社予定の人、パートナー企業の方々、社員の友人、知人などをお招きしています。
メインとなる勉強会以外にも「ゆるく」いろいろな方とつかず離れずで繋がりを保っておく、という目的もあります。
過去のレポート
- enでつながる勉強会「en learning」第1回レポート
- en learning vol.2「オウンドメディア運営の極意」
- en learning vol.3 「ユーザーを掴むサービスの作り方」ビジネス構築請負人セッション
- en learning.vol.4「マネーリテラシーを高めよ」
- en learning 外伝 「AIの実際」
- en learning.vol.5「メディア編集がかかわる法律超入門 ~著作と薬事と景表法〜」
- en learning vol.6 オモシロガリストに聞く「面白がる極意」 そして未来の働き方を面白がろう!
- en learning vol.7 外科医が語る、医療のリアル
- en learning vol.8 売れっ子PRプランナーに学ぶ、メディア取材が殺到するプレスリリース入門
チームのモチベーションアップのコツ
今回、ご登壇いただいたのは大手広告会社でマーケティングプランナーとして、
さまざまな業界での新規サービス開発のコンサルティングをされている加形拓也さん。
加形さんは本業の傍ら、
- 地方の移住定住推進、産業・観光振興などの戦略立案、推進
- NPOコミュニケーション支援機構(a-con/エーコン)代表理事
(2007年~ のべ50団体以上のイベント、人材戦略、ウェブマーケティング、寄付戦略等構築・実装)
- 日本ビーチ相撲協会 理事
- 大学とのオープンイノベーションの共同研究組織
など、実に多くのプロジェクトに主催・参加されています。
ひとつ複業をやるだけでもヒイヒイ言っている自分からしたら、かなりバケモノみたいな働き方をしている加形さん。今回は、そんな加形さんに、今後のパラレルワークには欠かすことのできない「チーム」としての働き方、その中でも「チームのモチベーションアップ」のコツをうかがいました。
何でやるの? パラレルワーク・パラレルキャリア
エンファクトリーは「専業禁止」というポリシーがあり、社員のパラレルワークを推奨しています。その文脈で、よくTVその他メディアの取材を受けます。
その際にテーマとなるのは「何でパラレルワークをしているんですか?」ということ。
「会社の給料が少ないからですか?」「遊ぶ金欲しさですか?」とか「本業に支障はでないんですか?」とか、いろいろなことがその予測回答として出てきますが、
- 本業にいい影響を及ぼすから
- 好循環
- 相乗効果
こういった意味があると思います。他の社員も概ね同意見かなと。
加形さんは、パラレルキャリアのメリットについて3つのポイントから語ってくれました。
- 相互作用
- スピード
- リスクヘッジ
相互作用で本業の幅が広がったという実感や、日々、壁に迫りくる巨人と対峙しているようなプレッシャーを感じている状況の中でのリスクヘッジになる、というお話以上に、
「スピード」についてのお話が興味深かったです。
現代は「高速道路に乗って知識を得られる時代」。日々高速で活動し続けなければいけないからこそ、
知識より先の「感覚知」が重要であるということ。
もちろん知識も大事ですが、高速で判断するためにもさまざまな経験をしておく必要ある、ということです。
数多くのタスクや、直面したことのない課題と対峙したとしても、経験や体験があれば、
判断の正確さやスピードを上げていくことができる、というのが重要です。
チームのモチベーションアップ、何が必要?
加形さんが取り組まれているNPOの活動は非営利活動のため、報酬がありません。
だから、「やる気」をいかに持続させるか、チームを成立させるのはビジネスより大変。
皆のモチベーションを維持するには、人それぞれを満たす必要があります。
加形さんは、モチベーションのマネジメントには「VISA」が必要であると言います。
モチベーションマネジメントに必要なVISA
- 「Vision」…社会に対する課題意識はなにか。どのような考え方/やり方で、その課題を解決しようとしているのか、定義と共有。
- 「Intimacy」…構成員同士の親近感。この人の頼みなら一緒にやりたいな、という仲間意識
- 「Share」…ちょっとした仕事を分け合って進めていく。遠慮しないで巻き込む。構成員それぞれのモチベーション・スキルに合った適切な仕事分担を行う。
- 「Advantage」…その組織で活動することで「やりがい」などとは別の、より現実的な利益をしっかり提供する。
チームにはいろんな人がいるので、それぞれ、重視しているポイントが違います。
仕事をしている中で何がその人にとっての幸せポイントなのか、は見極めるのが大変ですが、
良きチームを運営していく上では、全てをバランスよく満たしていくことが必要とのこと。
また、そのためにはピラミッド型・リーダー依存の組織ではつらいとも。
加形さんは、あるプロジェクトでは、全体に担当分担をしたら、あとは全体が上手くいくように考え、円滑に進むようにボール拾いをされているそう。
研修などでは、男性だけのチームよりも女性がいるチームの方が成果が出る、というこぼれ話もありました。本当にVISAのポイント、人それぞれですね。
ハッピーなパラレルキャリアのための5箇条
VISAの他にも、ハッピーなパラレルキャリアを築くための5箇条を教えていただきました!
- ①チーム作り (VISA)
- ②成果の見える化
- ③ほそなが継続
- ④小確幸
- ⑤偶然づくり
④の「小確幸」は、モチベーションアップ、維持のために、仕事の一部に”小さな確かな幸せ”を感じられる部分を作るということ。
出張に行くと現地のおいしいご飯が食べられる、というのもそのうちのひとつですね。
⑤の偶然づくりは、John D. Krumboltzの提唱した「計画的偶発性理論」という考えて、キャリアの8割は偶然に決まるらしい、というもの。
「何でその仕事をしているんですか?」と聞いたときに「んー、偶然かもしれないですね」と答える人も多いのだとか。
ただし、8割も偶然なら適当でいいや、という話ではありません。
加形さんの例でいうと、大学での勉強やIT系インターン、NGO系インターン、人事(最初の配属)、
マーケティングやさまざまなパラレルワークを通じて、今の自分や周囲の環境ができあがっているとのこと。
つまり、意識的にか無意識的にか、取り組んできたことや、本業・パラレルワーク、多くの出会いなど、
大部分が計画的にデザインされた偶然のキャリア、ということ。
どのような取り組みでも、一生懸命やる回数を増やすのがポイントである、と加形さんは言います。
なかなか仕事をしていく中で、自分ひとりで完結できる業務は少ないと思います。
また、数多くの業務・プロジェクトを行っていく上では、よりパートパートで割ける時間が限られてきますので、
パラレルワークをやる上でも、チームで働くこと、チーム作りをしていくことはより強く求められる時代になってきた、と思います。
その中で、どういったチームアップをしていくか、について
とても参考になった講義でした!
また、今回のエンラーニングでは、初の試みとしてグラフィックレコーディングを行いました。描いてくださったのは、グラフィックレコーダーの本園大介さん。
今回の加形さんの講義をリアルタイムでレコードしていき、1枚の絵にまとめてくださいました。
全体のバランスを考えて瞬時に描いていけるのにとても感服しました。
講義の後は、いつものように、懇親会を、
講義と同じく、弊社オフィスも入っているTENOHA代官山にある、& STYLE RESTAURANTのキッチンスタジオにて行いました!
おいしい食事があると話も弾みます!
今回もさまざまなご職業の方にご参加いただき、エンラーニングの目的である、
「ゆるくつながる」ことが実感できた時間でした。
本園さんのグラフィックレコーディングを囲みながら、話がはずみました。
弊社では、特にフリーランスの方々のチームアップを支援する「チームランサー」というサービスを運営しています!
チームランサーは、企業などの組織に関係ない仕事仲間(フリーランス・パラレルワーカー・複業者・経営者・会社員)を、
チームとして可視化することができます。
チームとしてメンバー募集や仕事依頼を受けたり、タイムラインでチームの状況をPRできるなど、
継続的にチームとして生産性を高めながら「チームランサー」として働き方をサポートします!
お問合せ、お待ちしています!!