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パルコ社登壇『部門交流を通じた組織活性と社内副業の可能性~組織のサイロ化・制度疲労への処方箋~』開催レポート

この記事は2022年3月3日(木)に開催された『部門交流を通じた組織活性と社内副業の可能性〜組織のサイロ化・制度疲労への処方箋〜』の開催レポートです。

多くの企業が抱える、組織のサイロ化や部署・部門間でのコミュニケーション不足。他組織との自然な会話や情報・ナレッジの共有は、コロナ禍におけるリモートワークで、さらに難しくなっています。

組織の壁を越えたコミュニケ―ションは、業務効率化に伴う生産性向上はもちろん、次の事業の芽を見つけるイノベーションの創出に繋がります。この不確実な時代のなか、企業が発展していくためには、グループ会社や部門を巻き込み、「誰が」「何を」知っているかという「トランザクティブ・メモリー」を高めていくことが、必要不可欠です。

本イベントでは、株式会社パルコ、人事戦略部柏木彩奈さんをお招きし、パルコ社・パルコグループでの取り組み、『Teamlancer エンタープライズ』の活用方法をお話しいただきました。

【プログラム内容】
■ 株式会社パルコ取り組み事例
・導入のきっかけ
・導入成果
・活用事例

【登壇者】
柏木彩奈 さん

株式会社パルコ 人事戦略部
「社員の成長を支える業務」として、新卒採用・新卒及び若手社員の人材育成に従事。
社内風土醸成活動としてのTeamlancer運営や自身の経験を活かして産休育休などのライフプラン支援も担当。

【モデレーター】
松岡 永里子 さん
株式会社エンファクトリー

株式会社パルコ様取り組み事例

導入のきっかけ

パルコ社では同社コラボレーションビジネス企画部での取り組み「イノベーションダッシュパルコ」をサポートする仕組みとして、『Teamlancer エンタープライズ』を導入しました。「イノベーションダッシュパルコ」とは、グループの垣根をなくし、社内外との共創によって新規事業の立案や、既存事業の変革を行うことが目的です。若手からベテラン社員までさまざまな世代の方が参加し、自分の「やりたいこと」を発表する場になっています。

ある日、グループ会社からコンペティションを一緒に企画したいと誘われたパルコ社。しかしここで3つの問題に直面します。

まず組織的な問題です。グループ会社のクライアントはパルコの競合になってしまうため、協働するのは難しそうです。

次に個人の問題です。普段の業務に加えて企画するけれども、今回の報酬はなし。なかなかやる気になりません。

最後に業務の問題です。コンペティションは短期決戦で、いつ・どのタイミングで発生するかわかりません。しかし、普段の業務があるのでコンペティション用の時間をすぐに作れないこともあります。

このような問題を乗り越えるため、「会社単位ではなく個人の意思で参加できる協業関係を敷くことができればうまくいくのではないか」という仮説のもと、『Teamlancer エンタープライズ』を導入することになりました。

導入成果

Teamlancer エンタープライズ』のプロジェクト機能を利用した結果、「グループ間副業を推進する」という目的を実現し、大きく2つの成果が得られました。

・グループ間副業が2件成立、人材プールから4名のパルコ社員参加
・20%協業ルールが2件成立、人材プールから9名のパルコ社員参加

グループ間副業と20%協業ルールの大きな違いは2点あります。

①就業時間外、報酬あり
②就業時間内(うち10~20%)、報酬なし(給与内)

共通しているのは、自分の意思で参加できることです。

柏木さん自身はどちらも参加し、個々人の得意を活かして協業ができたそうです。
また、人事戦略部では20%協業ルールで9人の社員が採用活動に携わっており、インターンの書類選考や1次面接官などをお願いしているそうです。

ここまでは導入当初に想定していた効果でしたが、想定外の効果もあったのだとか。

新しい形での社員交流が『Teamlancer エンタープライズ』で生まれていることから、「ダイバーシティ&インクルージョン」でも活用できるのでは?と期待しているそうです。パルコでは社員同士が相互に理解をしあい、部門や会社の垣根に囚われない交流から新しい価値を創造していくことを目指しています。

背景にはコロナ禍での在宅ワークによるコミュニケーションの変化があります。
業務が見えづらく、評価や人材育成が難しかったり、仕事以外の交流が減り、パーソナルな部分を知る機会が減ったりしています。

コミュニケーションレスが積み重なることで離職や離反につながると考え、
相互理解を促し、協業・共創が生まれやすい環境作りのプラットフォームとして『Teamlancer エンタープライズをパルコ全社員へ導入し、説明会を実施しました。

活用事例

・下戸Lab.(受賞を目指してプロジェクト進行)
新規事業提案制度に落選した社員が来年度の受賞に向けて自主活動の拠点として活動。
会社・部署を超えて7人集まり、就業時間外にプロジェクト進行。
目的である受賞を果たした。

・社内ラジオ倶楽部
人事面談で「社内ラジオをやってみたい」というこぼれ話を人事が拾い、実現。
月1~2回ラジオ配信。

・チーム♡ショッピング(社割情報共有)
お取引先からいただくご案内を多くの人に届けたいという善意からスタート。
半期に3~4回の情報共有

共通のテーマや課題に興味のある人と知り合うことで、仲間が増えたり共感が生まれたりしているそうです。また、部門や個人で完結していたイベントの告知が可能になり、より多くの人に活動を知ってもらえる場になりました。

今後はトランザクティブ・メモリーや業務ノウハウの蓄積の場としても活用していきたいとのことでした。この先の活用がさらに楽しみです。

最後に社内副業がフィットする組織・業態・組織はありますかとお尋ねしたところ、「特にありません!できるところから始めていけばよいと思います。」という心強いお言葉をいただきました。

エンファクトリーでは、社内副業・グループ間副業を活性化させるSaaS・プラットフォーム『Teamlancer エンタープライズを提供しています。
すこしでもご興味をお持ちの方は是非お問い合わせください。

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