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「新規事業の立ち上げでしかできない貴重な体験ができた」複業留学体験レポート

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。

今回は実際に研修に取り組んでいただいたSMBCコンシューマーファイナンス株式会社(https://www.smbc-cf.com/)の中村様に、複業留学についてインタビューいたしました。


■受入企業
株式会社masterpeace
https://www.masterpeace.co.jp/

■送出企業
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
https://www.smbc-cf.com/


――本業でのお仕事内容を教えてください。

人事部に所属しており、研修の企画・実施を担当しています。

――複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

以前出向で社外に出た際、右も左もわからない中でとりあえずやってみることを学びました。その経験が仕事に向き合う際のパワーになっています。今回は、自社の枠組みを超えて取り組むことでさらなる推進力をつけ、自社と違う環境に身を置くことで新しいアイディアを持ち帰り、その結果よりよい働き方や研修を作っていけるのではないか、と思い手を挙げました。

――複業留学で困ったことはありましたか?また、どのようにそれを乗り越えましたか?

留学先で利用するシステムと自社のものが全く異なる点に困りました。弊社はセキュリティが厳しく、社内システムの中で仕事を行うことが当たり前だったので、今回初めてGoogleアカウント上で資料を共有し、ほかにChatworkでやりとりを行いました。また、それぞれ別システムで自社の業務と複業留学を並行することが大変でした。外部に持ち出す端末の利用も難しかったため留学先の業務は自宅に戻ってから個人PCで作業したり、テレワークで自社と自宅のPCを併用して対応していました。

――複業留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

経営の中心にいる方同士のスピード感あるやりとりです。次に進むステップがとても早くて驚きました。そう感じた具体例として、新しく会社名を決めるという意思決定において、次の週には「決まりました!」と共有がありました。夜な夜な合宿でディスカッションを重ねて決めたと伺いました。

自社に置き換えるとこのような意思決定には多くの手順を踏みます。例えば、法的な観点やリスク調査、何名もの役職者と何度もやり取りしたり、社内での決裁を取る必要があります。なかなか進めづらい重要な意思決定のスピード感に違いを感じたとともに、少しうらやましい気持ちも沸きました。

――複業留学中の活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

新規で立ち上げるサービスを、誰にどう届けるか、マーケティングやコンセプトに関する議論を何度も行いました。例えばD&Iに関してワーママや障がいを持つ方に対してどうしたら働きがいを持ってもらえるかや、企業側のペインポイントは何で、このサービスはどのような価値があるか、サービスの質を高めるためには、など深く話し合うことができました。そのうえで、提案資料やフラッシュにサービス内容を紹介する資料のデザイン案を納品しました。ほかに、広報や助成金関連の調査をし、新規事業ならでは体験ができ、とても新鮮で刺激的でした。

自社では企画立案や人事領域の仕事をしており、培われた思考や原体験が活かせたのではないかと思います。また社内・社外のネットワークを通じて、ワーママに新サービスに関するヒアリングし、その内容を留学先と共有できたことも役立てたことの一つだと思います。

――複業留学の前後でなにか変化はありましたか?また、周りの方への影響があれば教えてください。

まだ具体的な変化は感じていないですが、今回私が経験した内容を周囲に共有することで、学びの共有となりチームの活性化に繋がると考えています。まだ周囲のメンバーに今回の経験を話せていませんが、既に周囲のメンバーから複業留学に興味を持ち、自分も行ってみたい声はよく聞くようになりました。

 ――複業留学での経験を今後どのように活かしたいですか?

肌で感じたアウトプットやラリーのスピード感は自社でも出していきたいですね。

もともと失敗を恐れないタイプですが、もっと積極的にチャレンジしたいなと思いました。今回の経験を活かして、社内の人材育成を活性化していきたいと思います。

 ――ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

二つ言いたいことがあります。

一つ目は、「失敗を恐れずに思い切りできる環境だと思って挑戦してみること」今までのやり方が正解じゃないことを知るいい機会だと思います。

二つ目は、「価値は何かを考える機会になる」です。社会や企業にとってどんな問題があって、自社以外の企業のサービスはどんな価値を提供しているか、を改めて感じることができました。自社内に留まると無意識に思考が狭くなっています。留学先の価値提供を考えることで、自社の社会的価値を再考することに繋がり、視野を広げるきっかけになりました。

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