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複業留学体験レポート「気づかなかったスキルが自信となり、今後のキャリアの選択肢が広がった」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社NTTドコモ 門田様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
タイムクラウド株式会社
https://timecrowd.net/

 

──本業での仕事内容を改めて教えてください

法人向けITシステムの開発・運用組織における、戦略策定・予算管理・総括業務に携わっておりました。複業留学中に異動があり、現在は、スマートフォンの開発におけるハードウェア性能や安全性の評価、将来のデバイス検討を行っています。

──改めて複業留学に手を挙げた理由を教えてください

自社に勤めながら他社で働くという滅多にできない経験です。他社の文化に触れることで、自社だけでは得られない気づきを得て、自身の業務スキルの向上を図りたいと考えました。

また、複業留学制度を知り、率直に思った「楽しそう」というポジティブな感情がきっかけとなり手を上げました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

本業の他部署との業務のやりくりに苦戦しました。
複業留学の制度が開始されたばかりで全体に周知されていない状況ということもあり、直属の上司やチームメンバーには理解を得ていたものの、他部署の複業留学に対する認知理解が追い付いておらず、緊急事案やミーティングなどが入り、時間の都合をつけることが非常に大変でした。

そんな中でも、近しいメンバーには状況を説明し理解してもらいながら、業務を委ねたり、仕事の交渉や調整をしながら乗り越えました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

三つあります。一つは、業務のスピード感です。

ミーティングを例に挙げても、決裁を取ることや上長の説明などは一切なく、発言内容をその場でツールに起こし、即時にアクション方法や期限を決定していました。自社のミーティングと比較しても、そのスピード感に驚きました。留学先の代表が、現場をしっかり見て意思決定していることがスピード感に繋がっていると感じました。

次に、決裁業務や報告業務の割合が少ない点です。事前に関係者に説明しておくという業務がほとんどないため、会社の外へのアウトプットに向けて即行動に移すスピードの速さに自社との大きな違いを覚えました。

最後に、人数が少ない中でサービスを開発運営し提供している点です。
留学先は、社員全員が外へアウトプットしており生産性の高さを感じました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

営業活動です。社内の同僚への提案を行い、結果として1件が受注見込みまで達成することができました。本業とは異なる営業という職種でしたが、役割が変わっても常日頃行っている資料作成や説明スキルを活かすことができ、商談の場でも比較的スムーズに進めることができたと思います。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください

会社を俯瞰的に捉えて仕事をすることができるようになりました。自分や自分のチームだけでなく、関わりが少ないチームについても生産性・効率性を上げ、価値を生み出すには自分に何ができるのかを考えて仕事をするようになりました。

また、新しい出会いから人脈が広がり人との交流が増えたことが純粋に楽しかったです。
本業のチームメンバーに対し、外に向けて発信をすることや、実際に外に出ることの重要性は以前から伝えていましたが、今後は実体験として伝えることが出来るようになりましたので、ポジティブに受け止めてくれるメンバーが増えることを期待しています。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

自分が思うよりも高い評価をいただきありがたく感じました。留学先の代表の方より、「営業が向いている」という言葉をいただき、自覚していませんでしたが自信に繋がり、自分のキャリアの選択肢が広がったように感じました。技術職においても営業要素が必要となるので本業でも活かしていきたいです。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

新しいことへ挑戦し、発信していく姿を見てもらい、「楽しそう」「やってみよう」という気持ちになる人を増やしたいです。

また、複業留学が始まる前は、新しい環境に飛び込む怖さやどうなるのか先が見えない不安がありましたが、挑戦してみた結果、大変なこともありましたが「何とかなる」というポジティブな感情が生まれました。今後、新しいことへ挑戦する際の障壁が下がり、尻込みせずポジティブに挑戦できるのではないかと思います。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

新しいことに挑戦すると、どういう結果になるか予測できないものだと思います。そんな中でも、ドコモグループ行動原則の一つである『踏み出そう。』をぜひ実行してみてください。やってみないと分からないことは多々ある中、踏み出すことで気づくことや、学びも多くあると思います。
私としても、踏み出してみた結果、普段接することのない様々な人たちと出会い、話をすることができ、感謝すると共に一番嬉しかった点だと感じています。

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