留学生と一緒に地に足ついた提案を考えられた
エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
森庄銘木産業株式会社の森本様に、複業留学で取り組んでいただいた内容についてインタビューいたしました。
森庄銘木産業株式会社は、1927年に創業した林業を中心に事業を展開している会社です。吉野林業の山守を原点とし、林業家として精力的に活動しています。現在は「森の恵みを、次の時代へ繋げる」をコンセプトに、質の高い林業の提供および木材業界の課題解決に取り組んでいます。
-複業留学の受け入れを決めた理由を教えてください
今は複業が普通に行われる時代になりましたが、私が会社員として商社に勤務していた時は、正直ポジティブな印象ではありませんでした。なぜなら、複業は自分の時間と頭のリソースを、他の会社に振り分けないといけないからです。そこに勤めている会社に対する申し訳なさを感じていました。
今は働く人にとってどういう時間の過ごし方が良いのか、時間を好きに使えるように時代が変わってきました。また、家業に戻って仕事をしていると、周りに助けてくれる方がたくさんいます。企業の垣根を超えて一緒に働く事は必然だと感じましたし、複業先への思いを持った方が来てくれるのであれば、受け入れても良いかなと思いました。
-留学生は複業留学中どのような活動をされていましたか? 活動内容を簡単に教えてください
まずは弊社の事業内容の説明から始め、その後に中小企業のいろいろな方に私どもの事業を知ってもらうためのプレゼンをしていただきました。その中でお客様を見つけていくのですが、私は建築の商社に勤めていましたので、どうしても無意識に専門的な話をしてしまいます。そこを課題に感じていました。留学生には弊社のことをわかりやすく案内し、いろんな方に知ってもらうにはどうすれば良いのかを考えてもらいました。そのプレゼンをしてもらうまでが研修内容でした。本当はツアーを企画して一緒にできたら良かったのですが、今回は企画を立てるところまででした。そのプレゼンは私にとっても勉強になりました。
-実際に受け入れてみてメリットや事業に活かせる点はありましたか
留学生と、地に足ついた提案を一緒に考えられたのがメリットだと思います。私では出てこないような提案の言葉がたくさんあったので、とても良かったです。
事業に活かせそうなところは、たくさんありました。遂行する人材が不足しておりなかなか難しい面もありますが、職人さんの話が聞けたりお土産がもらえる、林業体験のイベントなどを開催しています。
今後も留学生と何かやれたら良いと思います。
-苦労した点について教えてください
日本の7割は森ですから、誰にとっても森は身近なものだと思っていました。ですが、実際は違っていて、留学生に対して教科書のように基礎的なことから丁寧に説明する必要がありました。謙虚に聞いていただける姿勢には好感が持てたのですが、前提知識があるのとないのでは全然違います。本格的な業務に入る前のやり取りに苦労しました。ただ、私どもにとっても良い学びになりました。
-留学生の変化について気づいたことを教えてください
知らない世界に触れていただいたことで、改めて森に敬意を持っていただけたのかなと思います。最初と比べて立ち振る舞いが変わったと感じました。
-最後に、複業留学の受け入れを検討している企業へのメッセージをお願いします
留学生を送り出す会社はある程度の歴史があり、留学生は前向きに取り組まれると思います。ただ、受け入れる側としては、自分の仕事は意外と人に伝わりにくいものですから、わかりやすくどう伝えるのかをまず考える必要があると思います。動画でも良いのですが、まず現地に来ていただいたり、事前に絵本とか紙芝居などを作ってアイスブレイクに取り入れるのもおもしろいと思います。そうすることで3ヶ月間の最初から、一気にギアを上げて進められます。このメッセージが参考になる会社は少ないかもしれませんが、ぜひご検討いただければと思います。
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