エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社 前田様に、複業留学についてインタビューいたしました。
──本業での仕事内容を改めて教えてください。
ITやシステムに関する、予算策定や実績管理、システム関連コストのデータ整備、企画や管理を担当しています。具体的には、システムの予算やどのようなシステムを導入するのかの立案などが主な業務です。
──改めて複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
入社以来、部署移動はあったものの、自社での勤務経験を積み重ねる中で、果たして今と異なる環境下で自分のスキルは通用するのかと考えるようになり、自身を一層成長させるきっかけにできないかと思い、手を挙げました。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
大きく困ったことはありませんでしたが、一番はやはり本業との両立です。
本業がかなり忙しくなり、複業留学に費やす時間が当初の想定よりも大幅に短くなりました。本当はこの機会に全く経験したことがない業務にあたり経験値を増やしたい気持ちはありましたが、時間を取ることが難しいからこそ、今までの自分の経験やスキルを活かし、なるべく最短で留学先の課題解決に対してアプローチしようと考え試みました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
一番驚いたことは働き方の違いです。
留学先は、 出社している人も少なくリモートワークが定着していました。自社の場合もコロナ禍はリモートワークを推奨していた時期もありましたが、昨今多少落ち着いてきたこともあり出社率も増え、リモートワーク文化が留学先のように定着まではしていないと感じました。
その他にも、留学先はペーパーレス化が定着しており、Web会議ツールをうまく使うなど、最先端な働き方をしていると驚きました。
自社では、どうしてもすぐに紙に印刷をして説明することが多いので、もう少しうまい方法があるのではないかと考えさせられました。仕事の仕方やカルチャーが全く違うと感じました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
活動内容は、DXデジタルトランスフォーメーションの調査とワークフローシステムの運用設計書の作成を行いました。世間で活用されているテクノロジーの種類や利用方法などを調べてまとめたものを報告しました。本業もITやシステム系の仕事をしており、過去にDXの調査をした経験を活かすことができました。
もう一つの大きな活動であったワークフローシステムの運用設計書の作成活は、過去の自分の知見を活かし、基本的なシステムの専門用語の説明や、どのように進めて、どこから手を付ければいいのか分からないといった状態だったこともあり、本業で経験したノウハウを活かしアドバイスさせて頂きました。本業で経験したスキルをそのまま活かすことができました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
自分自身仕事で周りのメンバーに頼ることが苦手でしたが、もっと積極的にメンバーに頼ってみようという思考の変化が生まれました。
本業が忙しくなり複業留学とのバランスが難しくなってくると、限られた時間の中でいろいろなことをこなす必要があり、どうしても一人では限界があると思いました。これをきっかけに、周りのメンバーの力を借りながら仕事を進める意識が強くなったと思います。
結果、もっと早い時期から頼ればよかったと思いました。最初からうまくいかないことも多々ありますが、仕事をこなすことで周りのメンバーもだんだん慣れてきて、自分も周りのメンバーもどんどんステップアップすることができるので、時に周りを頼ることも大切だと学びました。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
自己評価よりも高い評価をいただき恐縮です。
自分の中では、ミッションの達成度が心残りでもあったのですが、他の部分で貢献できたことを評価いただきありがたく思います。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
複業留学で得た一番の気づきと経験である、「チームで働く」「チームで課題解決をする」といったようにチーム運営を、すぐにでも実践できるよう意識して仕事をしていきたいと思います。
また留学先の働き方にあったように、今後は積極的にリモートワークを取り入れて働き方の幅を広げていきたいと思います。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
まず挑戦してみたほうがいいと伝えたいです。特に、入社以来同じ環境下で働いている人は、複業留学にチャレンジすることで、今までとは異なる新鮮な経験を積むことができるので、簡単ではなく厳しいところもありますが、得られるものはそれ以上に大きいので、ぜひチャレンジして頂きたいです。