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複業留学体験レポート「評価を受けることで、漠然としていた自分の課題や強みが明確化した」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリコビジネス&コミュニケーションズ 松永様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社研進学院
http://kenshin.main.jp/index.html

 

──本業での仕事内容を改めて教えてください。

商社と広告代理店が一緒になったような会社で法人営業に携わっていました。社内企画や商品購入のサポート、プロモーション企画の立案やプロモーション用告知物の製作、メディアを活用した取り組みなど広告代理店業務から、業務用機器・コロナ関連商材・防災備蓄品の販売などの物販業務まで、取引先業者の協力のもと顧客の希望を叶えるために多岐に渡り商材を提案・販売していました。
複業留学が終わった後に部署異動となり、現在は財務企画部に配属になり、以前とは全く異なる仕事に携わっています。

──改めて複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

新しい刺激を求めて、参加を決意しました。
社会人となり10年目を迎え、社会が大きく変化している今、周りの友人や同僚も動き出し、自分は果たしてこのままで良いのだろうかと真剣に考えるようになりました。
複業留学は、週に一度3カ月と期間も決まっているため取り組みやすいと感じ、これを機に、今までの仕事の経験やスキルが通用するのか、自分に足りないものは何なのかを、自社以外の環境で身をもって経験することができると思い、手を挙げました。


──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

株式会社研進学院という学習塾で、「教室の空き時間の有効活用方法の企画立案」と「大学受験をする高校生の集客施策の立案」のミッションに取り組みました。
空き時間の活用は、特に平日の日中に教室が空くことが多いため、その時間を活用してお客様を呼び込むイベントを開催したり、PTAに貸し出したりなど、収益を生み出す仕組みを考えました。

また、高校生の集客に関しては、大学受験を目指す高校生をどのように増やしていくか、その集客方法など一緒に考え進めました。
アイデア出しや企画立案に、本業の経験を活かすことができました。各校舎の塾長と話し合いながら、「このような高校生向けのイベントを開催するのはどうか」などの企画を話合い、留学先に0→1にしていただいたアイデアを、自分が2・3へと広げていくようなイメージで進めていました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

レンタルスペースを始めたものの、なかなか結果が出ない時期に達成感を感じることができず少し困惑しました。
複業留学の終盤で予約が入り、数字としての結果ものこったので、実行してよかったと思いました。
乗り越え方は、対面だったこともあり、留学先のメンバーと密にコミュニケーションを取りながら、とにかく手を動かしてあれもこれもやってみました。マンパワーには限りがあるので、どのような情報を登録して、どういった運用をしたらいいのかなどを話し合いながら進めることで、不安を払拭しました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

ひとりひとりの業務の幅がとても広く、その分責任の幅も広いことに自社との大きな違いを感じました。
学習塾は、夕方から動き出すことが多いのですが、それに向けての準備に相当な時間を要します。また、勉強を教えるだけではなく、運営面も考え、生徒募集のビラ配りや、外周のゴミ拾い、受験期間で忙しい中、雑草を抜くなど芝の手入れも塾長さん自らがされていたなど、業務に担当者がいるわけではなく、全員で幅広い業務を行っていました。
自社の場合、各部署で役割分担があり、自分の業務が決まっています。改めて、今いる環境がいかに整っているか、たくさんの人たちのおかげで快適な環境で働けていることを実感しました。

-複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

複業留学を機に、多くの会話とコミュニケーションが生まれました。
同僚はもとより、取引先の担当者や、複業留学期間中に参加した入社10年目のキャリア研修でも、複業留学に参加していることを話すことで、年齢に関係せず多くの人が興味を示し、会話が生まれました。「実は自分も副業をしている」など、お互いにちょっとした自己開示もでき、なかなか自分からは話にくい将来のことを話すきっかけにもなったと思います。
また、複業留学の会話を通じて、「現代の中学3年生はこういうことを将来的に考えている」「あの人はこういう人生設計を考えているのか」などを知ることで、一回で終わるコミュニケーションではなく、継続性のある関係性に繋がりました。複業留学という制度に興味があり、何をするのかなど気になっている人が実際は多いという印象を受けました。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

悩んでいるのは自分だけじゃない、一人じゃないと気持ちの変容がありました
同期から上がってくるレポートで、「この人はこう考えて取り組んでいるのか」「こんな風にプロジェクトを進めているのか」など、状況や考え方が分かることで、レポートを見るたびに刺激を受け、毎回レポートが上がることを楽しみにしていました。
最終プレゼンにも出席して頂いたメンバーもいて、始めた時期が同じだからこそ、最終的な考え方が伝わりやすいと思いました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

評価を文字で受け取ることで、今まで漠然としていた自分の課題や強みが明確化し、自分はこういう人間だと再認識することができました。
評価でご指摘いただいた「能動・自主性」に関しては、やはり自分でも弱いと感じていて、改善しなくてはいけない課題と感じています。一方で、高く評価していただいた「責任感・協調性」は、自分では気づかなかった強みなので、今後も仕事に活かしていきたいと思います。
評価いただいたことがゴールではなく、スタートラインに立った状態と思って、自分と向き合って考えたいと思います。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

3カ月という短い期間でしたが、経営者の視点を学び知ることができ、とてもよい刺激になりました。今まで目に入らなかったものが目に留まるようになり視座が高まったことは、すごく価値のあることだと思います。
評価いただいた協調性に関しては、現在の仕事がいろいろな部署と関わり合うため、自分の強みとして活かし上手くやっていきたいなと思います。同時に、異動した部署では「自分の意見を言う」ことがより一層求められるので、物怖じすることなく強気で挑みたいと思います。自己分析がとても苦手で、今まで避けて通ってきたので、自分自身を知る、いいきっかけになりました。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

少しでもチャレンジしたい気持ちがあり、仕事の時間的余裕があるのであれば、ぜひチャレンジした方がいいよと伝えたいです。今の仕事に時間的余裕がないと、おそらく自分自身が苦しくなり、留学先にも気を使わせてしまうと思うので、「チャレンジしたい気持ち」と「時間的余裕」があれば、ぜひ取り組んで頂きたいと思います。

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