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複業留学体験レポート「積み上げたスキルを活かし、新たな視点と自己変革を手に入れた」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社パルコ 内山様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社グロースリンク
https://growthlink.group/

──本業での仕事内容を改めて教えてください。

心斎橋店営業課で、主に動員イベント運営・WEB・SNSプロモーション業務に携わっています。
2020年に新卒として株式会社パルコに入社して以来、プロモーションや催事リーシング、数値・契約、テナント研修など多岐に渡る業務を担当いたしました。
4年目になり、現在はWEB・SNSを活用したプロモーション施策が実務としてメイン業務になりつつあります。
館のブランディング作りの一環として、公式サイトの最旬コラム記事のディレクションを担当。起用芸能人の選定・折衝、芸能人のイメージに合わせた記事のカメラマンやライター設定、記事の構成等をハンドリングし、館のテナントや企画認知拡大として発信しております。
各種SNS運用では、館のイメージに合わせた見え感のディレクションやフォロワー増加施策としてモチベーションに合わせたプレゼントキャンペーン企画を立案・実施をしています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

私が複業留学に手を挙げた理由は主に二つあります。
一つ目は、私が2020年新型コロナウイルスの影響で、現場が混乱している時期に入社したことです。当時、先輩社員とのコミュニケーションが取れず、予定していた研修も流れてしまいました。そのため、「コロナ入社、かわいそうだね」と言われることがありました。私自身はそう思っていないのですが、そのように見られることが悔しかったので、失った経験を補うために、この4年目のタイミングで挑戦しようと思いました。

二つ目の理由は、私の会社ではローテーション制で、いろんな担当を広く浅く経験するのですが、一つの専門的な業務を持つことがなく、自分がこれから何を伸ばしていけばいいのかと悩んでいました。その中で、自分のスキルを活かすことができる思ったため、今回の複業留学に手を挙げました。
私はこれまでSNS運用を行ってきましたが、それは独学での経験でした。他社でどのように運用されているのか、自分のやり方が正しいのかということを確認するためにも、この複業留学は非常に有意義でした。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

主な業務は、SNSを使用したプロモーション施策や改善点の洗い出し、そしてECサイトの改善点の洗い出しです。また、店内にあるショールーミングスペースの商材のアイデア出しや、それらの提案までを行いました。
一番自信がついたのはSNS運用の部分です。
新社員時代からSNS運用業務に携わってきました。その理由は、恐らく若い世代なためSNSに詳しいだろうという考えからだと思います。しかし、SNS運用は決して簡単なものではありません。どのようにブランディングするかは、各企業が試行錯誤している部分だと思っています。私自身、他社の知見を持っていない中で、自分で施策を試行錯誤しながら進めてきました。その経験を活かし、提案を行うことが出来ました。その結果、受入企業より「参考になった」というフィードバックを得ることができました。私がこれまで構築してきた経験を活かすことができた瞬間だと思います。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

一番困ったことは、大阪と東京という距離の壁があり、月に一度しか対面できないという状況下で、どのようにリモートワークを通じて力になることができるのかということに悩みました。その焦りから、距離感を調整しながら手探りで進めることが必要で、それが非常に大変でした。
初めのうちは、企業の形態を十分に理解していない中で、自分がどう動けば良いのかという葛藤がありました。しかし、 自分から積極的にアクションを起こすことを意識しました。
具体的には、企業の方にメッセージを送り、 フィードバックを求めるなど、提出物を増やすことでコミュニケーションを増やしました。その結果、大阪と東京という物理的な距離を、コミュニケーションで埋めることができたと感じております。
本業では、店舗を運営するという業務形態から、リモートワークは少なく、ほとんどが出社しての業務です。しかし、複業留学を通じて、リモートワークの経験も積むことができました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

私が一番驚いたのは、思い描いていたベンチャー企業のイメージとは異なり、決して物事がサクサクと進行するということではなかったことです。
私の会社では、自分がやりたいことに対して手を挙げてどんどん挑戦できる社風なのですが、留学先は 人的・時間的リソースが限られているため、何を優先すべきかを精査して振るいにかけるということが必要でした。
これは私の会社ではあまり経験できなかったことなので、非常に勉強になりました。

また、私が提案したSNS施策について、その 売上へのインパクトを問われたときには驚きました
本業では、施策実現自体が重要視されていますが、留学先では、 どの施策が最も効果的かを検証し、それに基づいて選択を行うということが求められました。その結果、私はこれまでの経験を振り返り、選択肢がある中で最もやるべきことを選択するという思考の転換をすることができました。

──同時期に複業留学に取組んでいた他社留学生とのワークショップや共有会から学び・気づきはありましたか?

私が一番感じたのは、社内の研修ではなく、 社外の人とキャリアについてディスカッションする経験が新鮮で楽しかったことです。これまでの社内研修では、同じ部署の人とのディスカッションが多かったので、 全く違う業界の人と同じテーマで議論できたことは、とても新鮮でした。
また、同じ同年代だけでなく、役職を持っている人とも直接話す機会があり、それぞれが自分なりの悩みを抱えていることを知ることができました。それにより、 自分だけが悩んでいるわけではないと気づくことができました。これは、 様々な業種や役職の人と話す機会がなければ得られない経験でした。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

率直にとても嬉しかったです。入社四年目ということで、自分ではまだ経験が浅いと感じていました。複業留学に参加した際、他の参加者の中には役職に就いている方や、経験を重ねている方が多くいました。そんな中で、私が留学先に何を提供できるのだろう、どのように貢献できるのだろうと考えると、最初は自分が役に立てないのではないかと思っていました。
しかし、実際に複業留学の3カ月間を経て、「来てくれて良かった」という声をいただけた時は、本当に嬉しかったです。
私自身はまだ若手だと思っていましたが、 しっかりとした提案ができていると評価していただけたことは、自信につながりました
これからも自信を持って、貢献できるように努力していきたいと思います。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

今回の複業留学で 一番学んだことは、優先順位をしっかりとつけて行動することです。
これからは自分の強みとなりそうなSNS運用業務に対し、自分からKPIを設定し、行動を示すようにしたいと考えています。また、後輩に対しても「こうやってやるんだ」ということを学んでいただけるような役割を果たしたいと思っています。
教えるというよりは、私の背中を見てみんなが育っていくような状況を作りたいと考えています。
私自身は教えることは得意ではありませんが、先輩がどのように考え、どのように行動しているかを見て、自然と仕事のやり方を学んでいくことが大切だと思っています。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

今回の複業留学を通じて、 社内の研修だけでは手が届かないようなキャリアプランについて学ぶことができたと感じています。自分に自信がない方や、自分の力を試したいと思っている方にとって、この複業留学は素晴らしい機会になると思います。
私の会社ではまだ複業留学に参加した人は少ないですが、私の経験を聞いて興味を持ってくれる人が増えると嬉しいです。

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