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越境サーキット課題提示企業インタビュー「課題解決への新たなアプローチ」

課題提示企業:株式会社喋ラボ 代表取締役 大橋 功 様
参加企業:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社、生活協同組合パルシステム神奈川、税理士法人さくら税務、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
年齢層:25-35歳、15名
プロジェクト:2023年度 第3ターム(8/1〜10/31)

エンファクトリーが提供する「越境サーキット」は他社のメンバーとチームアップし、スタートアップ企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案を3ヶ月を1タームにして行う越境・対話型オンライン研修です。
株式会社喋ラボ 大橋様に、越境サーキットで課題提示していただいた内容についてインタビューいたしました。

株式会社喋ラボは「リモート会議をDXすることで日本人の生産性を高める」というミッションを掲げ、AIボットによる会議録画とテキスト化サービス「喋ラボEditor」を提供しています。

──越境サーキットの課題提示を決めた理由を教えてください。

一言で言えば「面白そうだから」です。(笑)今回参加させて頂いた越境サーキットとは別サービスにはなりますが、同じエンファクトリーの越境学習プログラムである「複業留学」(https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku)のコンセプトに魅力を感じていました。
それに加えて、親友が代表を務める会社でも似たような取り組みをしていたことから、私たちも参加することを決めました。

私たちの会社はまだスタートアップ段階で、プロダクトマーケットフィットを達成しておらず、多くの方々からフィードバックを得て、具体的なニーズやユースケースを探っている段階です。私自身はスタートアップ畑出身なので、 大手企業の視点からの意見を得ることができれば、それが新たなヒントになると考えました。そのため、越境サーキットの課題提示に参加することを決めました。

──課題について教えてください。

私たちが提示した課題は、「喋ラボEditor」(https://editor.shabelab.com/)が具体的に誰の何の役に立つのかを考えてもらうことでした。私自身がエンジニア出身であり、プロダクトの開発に力を入れてきた結果、機能が多くなり、誰の何の役に立つのかを一言で説明するのが難しくなりました。これが私たちの一番の課題でした。

──実際に課題提示してみていかがでしたか?

越境サーキット参加者の皆さんは、この課題に対して積極的に取り組んでくれました。チームに分かれてディスカッションを行い、「喋ラボEditor」を自身で触りながら議論を重ねてくれました。提案の結果や、出来上がった資料のクオリティの高さには驚きました。大きな組織に所属している方々は、資料作成能力が非常に高いと感じました。

──課題を検討いただく際、工夫された点について教えてください

課題の検討にあたり、私たちは様々な工夫を行いました。私自身がエンジニアであるため、プロダクトを自由に変更できます。しかし、どんなアイデアでも受け入れるというスタンスは逆効果であると経験から学びました。そこで、 アイデアを出す際には一定のルールを設けることにしました。「喋ラボEditor」の機能をプラスアルファする形で、この業界でどのような用途に役立つかを考えるようにしました。 誰の何を解決するのかを明確にすることを重視し、具体的なルールを決めて課題を提案しました。


──最終プレゼンテーションを受けて、特に印象に残ったものや、実際に取り入れたいと思ったものはありますか?

最終プレゼンテーションでは、各チームから多くの提案をいただきました。その中でも特に印象に残ったのは、介護に関するユースケースの提案でした。介護分野での利用可能性についての提案は、私たちが介護関連のビジネスを展開している方とのやり取りを開始していたタイミングと重なり、非常に興味深いものでした。また、参加者の皆様の資料作成能力にも感銘を受けました。


──最後に、越境サーキットで課題提示を検討している企業へのメッセージをお願いします。

課題提示を行うことで、自分が普段思っていることや話している人とは違う視点からの提案や進め方を学ぶことができます。これは非常に有益な経験だと思います。

特にプロダクトマーケットフィット前の段階では、アイデア出しの範囲を狭めることが重要だと思います。あまり広範になると、アイデアが曖昧なものになってしまう可能性があります。そのため、課題提示を行う際には、 ある程度絞り込むことで、より具体的で新鮮な視点を得ることができると思います

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