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越境サーキット参加者インタビュー「自己理解を深め、視野を広げる:異業種交流から生まれる新たな価値観」

参加企業:株式会社アイシン、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、沖電気工業株式会社株式会社、株式会社千葉興業銀行、三井住友海上火災保険株式会社他
プロジェクト:2023年度 第4ターム(10/1〜12/22)
課題提示企業:株式会社コル 福元雅和様

エンファクトリーが提供する「越境サーキット」は他社のメンバーとチームアップし、スタートアップ企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案を3ヶ月を1タームにして行う越境・対話型オンライン研修です。あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 永藤様に、越境サーキットにご参加いただいた内容についてインタビューいたしました。

──「越境サーキット」に参加した動機や目的は何でしたか?

私が勤務している会社では、「CSV(共通価値の創造)×DX」を掲げ、社会課題の解決とビジネス課題の解決の両立に取組んでいます。特に課題解決型社員の人材育成に力を入れており、その一環として越境サーキットへの参加案内が社内通知にて掲載されました。私自身、今年で58歳になり、新たなチャレンジを求めていました。越境サーキットには、「異業種」と「課題解決」というキーワードがあり、これらが結びついていることに興味を持ちました。また、「多世代」という言葉にも魅力を感じました。長年管理職を務めてきた私ですが、人との接し方や社内との接し方が管理職の視点に偏りがちで、自分の過去の経験や成功事例を押し付けてしまう傾向があることに気づき始めていました。また、人生100年時代と言われており、退職後も働くことや企業を立ち上げることを考えると若手と接することが当たり前になることが想定されます。そういった意味でも、自分自身を変えるきっかけになると感じ、越境サーキットへの参加を決めました。

──プログラムを通じて得た最も価値のある学びや経験は何でしたか?

価値のある学びは大きく二つあります。一つ目は、越境サーキットの初めに受けたライフシフトジャパンが提供する変身資産アセスメントです。200問ほどの質問に答えることで、自分の心のブレーキや心のアクセルを見つめ直す機会がありました。これにより、自分が過去の経験を通じて何を感じてきたのか、何が自分を動かしてきたのかが具体的に見える化することができました。また、変身資産アセスメントを受ける中で、人生の転換点について問うものもあり、答えていく中で 自分の人生が会社中心に回っていたことに気づき、自己分析ができたという点が一つ目の学びです。

二つ目の学びは、スタートアップ企業のリアルな課題解決に取り組んだ経験です。全く知らない会社の方々とチームを組み、スタートアップの課題解決に取り組むという経験は非常に新鮮でした。普段のビジネスとは違う、その外側で課題解決に取り組むということが、とても面白いと感じました。

──チームでの課題解決活動の中で、特に印象に残ったエピソードはありますか?

特に印象に残ったのは、チームメンバーの女性管理職の方との 発想の違いを感じたことです。彼女の視点は、 私の経験や価値観とは全く異なるもので、その新鮮さに驚きました

また、チャットGPTを活用した課題解決の取り組みも印象的でした。私の会社では、チャットGPTの進歩をニュースや社内の限定されたスキームでしか感じることがなかったのですが、他社の方々がそれをうまく使いながら課題解決に取り組む様子を見ることができました。特に、チームメンバーの一人が、チャットGPTを使って画像を作成する様子は、その可能性を改めて感じさせてくれました。私たち保険会社では、画像を作る必要性はあまりないのですが、それでも新たな視点を得ることができ、非常に印象深かったです。

──プログラムを通じて自己理解を深めることができたと思いますか?具体的にどのような自己理解が得られましたか?

はい、プログラムを通じて自己理解を深めることができました。変身資産アセスメントで「心のブレーキ」と「心のアクセル」についての診断を受け、その結果をチーム内で共有する機会がありました。その後、チームで課題解決に取り組む中で、自分の理解や考え方を見直す機会がありました。チーム内ミーティングの際、自分がファシリテーター役になることが多く、自分が中心に進行する傾向があることに気づきましたが、チームのメンバーからは私は「聴く力」が強みだというフィードバックを受けました。 私自身は、保険の営業経験が長いため、提案することに重きを置いていましたが、自分の中に「聴く力」もあることに気づくことができました

──このプログラムを経験したことで、自分のキャリア観や価値観に何か変化はありましたか?

今回取り組んだ課題は、全く経験のないスタートアップ企業のマネタイズ化というものでした。異業種他社の年代も性別も様々なメンバーと一つのチームになり取り組む中で、 世代間の違いやそれぞれが持っている価値観を大切にすべきだと感じました。

また、自社ビジネス以外の課題解決に取り組むのは初めての経験でした。特にスタートアップ企業の課題解決に取り組むことは、非常に面白く、自分のキャリアの中で今後スタートアップ支援に携わることを考えるきっかけになりました。

さらに、越境サーキットのはじめに掲げた”スモールステップ”というキーワードから、自分がまだ踏み出す勇気を欠いていることに気づくことができました。これを意識しながら、今後の人生や若者の起業支援などに活かしていきたいと思います。

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