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複業留学体験レポート「 自己変革の3ヶ月 – 新たな視野を開く複業留学」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社ニフコ 夏様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社城山
https://cc-shiroyama.jp/

──本業での仕事内容を教えてください。

私の主要な業務は、自動車関連部品の生産管理に関わるものです。具体的には、生産計画のサポート、設備の保全管理、そして品質管理の現場フォローを担当しています。以前、品質管理部署で働いていた経験を活かし、現在の業務を遂行しています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

複業留学に参加を決めたきっかけは、チームランサーでの複業留学経験者の活動報告を見たことです。その後、自社の担当者から詳細を聞き、この経験が自分の競争力や付加価値を高め、さらには会社にも貢献できる機会だと感じました。そのため、複業留学に積極的に参加することを決めました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

私が複業留学先で取り組んだのは、四つのミッションでした。それは、在庫改善、品質改善、特許出願、そして追加のミッションとして、両社がWIN・WINとなる活動です。これらのミッションに取り組む中で、私が以前行っていた品質管理、生産計画、在庫管理の業務の手法が活かせました。また、三ヶ月という短い期間の中で、LINEなどのコミュニケーションツールを活用し、知識の吸収力、思考力、観察力を活かすことができました。留学先の企業は、アルミや鉄などの素材を保護するフィルムを作っている会社で、在庫改善や品質改善などの業務に取り組みました。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

留学先が初めての受け入れ経験ということもあり、最初はお互いにどこまで情報を開示するべきか、どのような価値を提供できるのかという点で 忖度が生じ、状況把握や進め方を模索するのに時間がかかりました。そのため、ミッションクリアが難しくなるのではないかと焦りを感じました。しかし、出社以外の時間でもメールやLINEを活用してコミュニケーションを図り、冷静に考えることで、 忖度しすぎることや自分中心になりすぎることが問題であると気づきました。その後は、ランチタイムを利用して雑談を交えながらミッションについてのヒアリングを行い、留学先の皆さんとの距離感を縮めることで、ミッションの進捗をスムーズに進めることができました。これにより、困難を乗り越えることができたと考えています。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

留学先で一番驚いたのは、意思決定の速度でした。社長や経営層が環境の変化や状況に応じて、 迅速に責任を持って決定を下す姿には大変驚きました。自社では、組織が大きくなると、現場の担当からの提案が上層部に伝わるまでに時間がかかることが多いです。リスクの配慮や投資の費用対効果の検討など、多くの要素を考慮するために時間が必要となります。そのため、留学先での意思決定の迅速さは新鮮でした。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

私自身は元々、人間関係よりも実力主義に重きを置く考え方を持っていました。しかし、複業留学を通じて、それだけではなく、 チームワークの重要性を深く理解し、自分の発言や行動が組織にどれほどの影響を与えているのかを常に意識するようになりました。この変化は、昨年度末からすでにチームワークを意識した動きを見せていたところにも現れています。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

はい、同時期に複業留学に取り組んでいた同期からは多くの学びや気づきがありました。その中でも、事前準備や事後整理の重要性を教えてくれたり、毎回議事録を整理し、それをレポートに反映させるという姿勢を持つ人もおり、その姿勢には深く感銘を受けました。また、新しい領域に対する知識を積極的に調査し、それを既存のスキルと組み合わせて成果を出すという姿勢も見習うべきだと感じました。その結果、自分自身も負けてはいけないという強い意識を持つようになり、活動に対する姿勢を見直すきっかけとなりました。進捗に悩みつつも前向きに目標に向かって工夫し続ける姿からは、前向きなメンバーが多いということを実感しました。これらの学びや気づきは、複業留学を通じて得た非常に貴重な経験となりました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

短期間で多くのポジションの方と接することができ、その中で自分の業務経験や能力が社外でも評価されたことは、非常に嬉しく感じました。それにより、自分がニフコで働いていることの価値を再認識し、自社のありがたみを改めて感じることができました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

複業留学を通じて、個人や部署間の共同性の重要性を理解しました。その経験を活かし、今後は俯瞰的な視点で会社にとって最適な方向性を見つけることにフォーカスしたいと思います。また、他の部署との良好な関係を維持しながら、部署内の職場環境の改善に取り組むことで、生産性を高め、会社への貢献を目指していきたいと考えています。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

複業留学は、自分の能力を試す絶好の機会です。三ヶ月という時間はあっという間に過ぎてしまいますが、その期間で自分がどこまで成長できるのか、自身のスキルがどこまで通用するのかを確かめることができます。また、他の会社と自社を比較し、それぞれの違いを理解することも重要です。この経験を通じて、新たな視点を得ることができるでしょう。ぜひ、チャレンジしてみてください。

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