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越境サーキット参加者インタビュー「チームSIOの挑戦:越境サーキットで見つけた自己理解と柔軟性」

参加企業:株式会社アイシン、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、沖電気工業株式会社株式会社、株式会社千葉興業銀行、三井住友海上火災保険株式会社他
プロジェクト:2023年度 第4ターム(10/1〜12/22)
課題提示企業:株式会社コル 福元雅和様

エンファクトリーが提供する「越境サーキット」は他社のメンバーとチームアップし、スタートアップ企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案を3ヶ月を1タームにして行う越境・対話型オンライン研修です。株式会社アイシン家田様に、越境サーキットにご参加いただいた内容についてインタビューいたしました。

──「越境サーキット」に参加した動機や目的は何でしたか?

私が「越境サーキット」に参加した動機は、主に知的好奇心から来ています。自社が教育やサービスの強化を目指している中で、自分自身も新しいことに挑戦したいという思いがありました。その思いを具体的な行動に移すために、会社が後押しを得てこの機会に参加を決めました。
また、私は調理師の免許を持っており、フードロス問題や食に対する興味から、食品を活用したリユースプロジェクトに関心がありました。そのため、今回の課題提示内容であるアップフードプロジェクトに縁を感じ、参加を決めました。

──プログラムを通じて得た最も価値のある学びや経験は何でしたか?

私たちのチームは銀行業界、エンジニア、製造業という異なるバックグラウンドを持つメンバーで構成されていました。 それぞれの意見は自身のバックグラウンドから生まれており、私自身が持っていない価値観を見ることができ、活発な議論が行われる中で、新たな刺激を受けることができました。
これらの経験を振り返ると、異業種の他者とのコミュニケーションや議論を通じて得た学びが、最も価値のある経験だったと感じています。

──チームでの課題解決活動の中で、特に印象に残ったエピソードはありますか?

議論が発散しがちなところをうまく終息させ、ゴールに向かってどう進めていくかを皆で考える様子が印象的でした。特に、最終プレゼンテーションの日が近づくと、最初は1週間に1回だった打ち合わせが2日に1回に増え、議論が活発になっていきました。
私たちのチームは「SIO(塩)」というチームコンセプトを定め活動をしていました。これは、メンバーの頭文字を取り、「塩」のように何にでもマッチさせるというコンセプトを持っていました。私たちのチームでは、13回の打ち合わせを行い、63回のメッセージのやり取りを行い、多くの時間を割いて議論を行ったことも印象的でした。
さらに、私たちは越境サーキットの課題とは別に、流行りの(ナウい)技術の情報交換を行い、YouTubeの記事を共有するなど知識を深めあっていました。
このような情報交換を通じて、さまざまな学びを得ることができたのも、越境サーキットの醍醐味の一つだとも思います。

──プログラムを通じて自己理解を深めることができたと思いますか?具体的にどのような自己理解が得られましたか?

この活動が始まる前には自分の中である程度ゴールを想定していましたが、異業種の人たちとの対話を通じて、そのゴールが全く違う方向に向かうことを肌で経験することができました。普段は、親しい仲間や同じバックグラウンドを持つ人たちと業務を進めることが多いため、ある程度予想されるゴールに向かうことが多いです。
しかし、越境サーキットでは異業種の人たちと一緒に「新しいことを1から作り上げる」経験をしました。その結果、自分が想定していたゴールが90度ほど違う方向に進むことになりました。これは自分が思っていた以上に柔軟に考えることができるという自己理解を深める機会となりました。また、自分が設定したゴールに対して、異なる視点からアプローチすることの大切さを学ぶこともできました。

──このプログラムを経験したことで、自分のキャリア観や価値観に何か変化はありましたか?

キャリア観の大きな変化はありませんでした。越境サーキットに参加するメンバーは、社会に課題を感じていて、何かアクションを起こしたいというポジティブな思考を持っている人たちが多いと感じました。異業種の人たちと話す中で新しい視点を得ることはありましたが、それを価値観が変わったと捉えるのではなく、新たな学びとして捉えています。

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