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越境サーキット参加者インタビュー「自社だけでは得られない価値、異業種交流の力」

エンファクトリーが提供する「越境サーキット」は他社のメンバーとチームアップし、スタートアップ企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案を3ヶ月を1タームにして行う越境・対話型オンライン研修です。株式会社オリエントコーポレーション 蝦名 和泰様に、越境サーキットにご参加いただいた内容についてインタビューいたしました。

課題提示企業:
森庄銘木産業株式会社 取締役専務(4代目)森本達郎 様
参加企業:株式会社アイシン、株式会社アドバンテッジリスクマネジメント、株式会社オリエントコーポレーション、東北電力株式会社、能美防災株式会社、生活協同組合パルシステム神奈川 他
年齢層:20代-50代、31名
プロジェクト:2023年度 第6ターム(12/1〜2/23)

──「越境サーキット」に参加した動機や目的は何でしたか?

私は新卒で現在の会社に入社し、これまで自社のことしか知らないという状況でした。そのため、他の会社や異業種の方々と交流することに興味を持っていました。数年前から自社が導入している「複業留学」という越境研修サービスに興味を持っていましたが、週に一日を費やすことはなかなか難しいと感じ、二の足を踏んでいました。そんな中、「越境サーキット」という研修プログラムに出会い、週一回程度の打ち合わせで参加できるという概要を知り、これはいい機会だと感じて参加を決めました。他の会社の人と交流しながら、同じ目標に向けて様々なアプローチをしていくという経験は、私にとって非常に有意義なものでした。

──プログラムを通じて得た最も価値のある学びや経験は何でしたか?

私が最も価値のある学びや経験と感じたことは、他社のメンバーと一緒に仕事をすることで見えてきたアプローチ方法の違いでした。今回私のチームは、4社から5人のメンバーで構成されており、異業種のメンバーたちと直接話をする中で、それぞれの会社のアプローチの仕方が全く違うことに気づきました。 自社の経験だけでは知ることができなかったであろう新しい考え方やアプローチ方法を学ぶことができたことは、一番大きな学びだったと思います。

──チームでの課題解決活動の中で、特に印象に残ったエピソードはありますか?

私自身、会議打ち合わせをしながら文字起こしをするのはあまり得意ではないのですが、チームの中にはその作業を非常に早くこなす方がいました。打ち合わせが始まると、あっという間に文章が完成していて、そのスピードと資料作成能力には驚かされました。その方に話を聞いてみると、特定の手法を用いて効率的に作業を進めていることがわかり、新しい視点から学びを得ることができました。
また、チーム全体としての協力体制も印象的でした。誰かが何かを提案すれば、他のメンバーからもさまざまな意見やアイデアが出てきて、議論が滞ることなく進んでいきました。その中で特に印象的だったのは、 あるメンバーが提案したアイデアに対して、他のメンバーが「それなら別の方法でもできるのではないか」と提案した瞬間、そのメンバーがすぐにその新しい視点に切り替えて発想を広げていったことです。その柔軟な思考とスピード感には、非常に感銘を受けました。

──活動中の学びを実務に応用したり、行動変容につながった経験はありますか?

今回のプロジェクトでは、時間が限られている中でゴールに達成するために、毎日打ち合わせをするわけにはいかないので、 ゴール地点を明確に設定し、それに向けたスケジュールを組むことの重要性を学びました。これはすぐに自分の仕事にも活かすことができました。
また、自分の会社や自分自身の視点だけで物事を考えてしまうと、一つのアプローチしか思いつかないことが多いのですが、今回の活動を通じて、他の視点からもアプローチを考えることの重要性を学びました。それにより、自分自身の発想の幅が広がり、新たな意見を出すことができるようになりました。
さらに、一つのタスクを進める際にも、一つの方法しかないと思い込むのではなく、他にも方法があるのではないかと考えるようになりました。これらの学びは、自分の行動や思考の変容につながったと感じています。

──プログラムを通じて自己理解を深めることができたと思いますか?具体的にどのような自己理解が得られましたか?

越境サーキット終了後に、変身資産アセスメントの結果を見直したことで、自分が保守的な考え方を持つ傾向があることを再認識しました。特に、「心のブレーキ」の中の「完璧への執着」部分が高い結果が出ていました。私の以前の部署では、一つのミスが大きな負担になるようなポジションで、法律的な問題や信用問題から、ミスは絶対に許されないという状況でした。そのため、どうにかして安全に進むための慎重な考え方が必要でした。
しかし、今回のプログラムを通じて、私たちが提案したものがそのまま採用されるとは限らないということを理解し、完璧なものを提供するのではなく、80点のものでもまずは提案し、その後で修正していくという柔軟な考え方ができるようになりました。これは、自分自身の成長とも言える経験でした。

──このプログラムを経験したことで、自分のキャリア観や価値観に何か変化はありましたか?

自社の考え方だけの視点で物事を考えていてはダメなんだということを改めて認識しました。今回のプログラムでは、自動車部品製造からコンサル業、健康経営、金融まで、様々な業界からの参加者と一緒に活動することで、それぞれがどのようなアプローチで仕事を進めているのかを学ぶことができました。例えば、プレゼンテーションの経験が少ないメンバーがいましたが、一方でデータを集め駆使して資料を作成する様子から、新たな視点やアプローチを学ぶことができ、それぞれのメンバーが持っている強みを肌で感じることができました。
この経験を通じて、 自分だけの視野で考えるのではなく、外に目を向けることの重要性を改めて認識しました。これは、自分のキャリア観や価値観に大きな影響を与え、自分自身の成長につながったと感じています。

──異業種、違う会社の方々と交流するメリットを教えていただけますか?

自社のやり方が必ずしも正しいとは限らないということを気づくことができます。越境サーキットでは、他社のアプローチの仕方や、個々の強みを持ち寄り、その強みを自分の中に取り込める瞬間を目の当たりにすることで、全く違う感覚を得られ、それが大きなメリットだと感じました。

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