エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社 伊藤様に、複業留学についてインタビューいたしました。
──本業での仕事内容を教えてください。
主に証券業務に従事しています。具体的には、株式や投資信託の売買を行っており、個人顧客に対して訪問や電話での対応を通じて、株の購入や投資信託の販売をお勧めしています。また、保険に関する提案や相続対策のアドバイスも行っています。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
私が複業留学に参加を決めた理由は、会社が設けているさまざまな制度の中に「複業留学」があり、このプログラムの説明会に参加したことがきっかけです。
私は新卒から現在の職場に勤めており、仕事の内容は入社1年目からほとんど変わっていません。これまで同じ証券会社での業務に従事してきたため、他の業種にも興味を持っていました。新たな挑戦をしてみたいと思い、手を挙げました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先では、主にAI市場調査と、SNS投稿支援をしました。
活かせたスキルや能力についてですが、本業での業務の進め方と同様に、しっかりとしたアウトプットしていく点が活かせたと思います。
また、顧客と対面で話をする機会が多かったため、聞く姿勢やコミュニケーション能力も活かせたと感じています。話をすること自体は嫌いではないので、その点でも自分の強みを活かせたと思います。
さらに、AI市場の調査に関しては、普段から大企業の調査を行っていたため、ある程度の知識がありました。そのため、顧客に対して「この企業が良いですよ」と説明する際にも、自信を持ってお話しできています。今回、AI市場について深く調べることで、本業においてもより具体的な情報を顧客に対して提供できるようになった点も良かったと思います。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
困ったことは、オンラインでのコミュニケーションに関することです。具体的には、どのようにコミュニケーションを取るべきか、また、私が留学生という立場でどこまで踏み込んで良いのかが分からない部分がありました。
このような不安を乗り越えるために、2週間に一度または1週間に一度、担当の方と話をする機会を設けていただきました。その際に、わからないことや疑問点をしっかりと聞くように心がけ、進めていくことができました。質問や気になる点は、テキストベースのチャットやメールでも解決できるのですが、言葉のニュアンスや認識の違いから、対面でのコミュニケーションが難しいこともありました。そのため、オンラインでのやり取りの中でも、できるだけ聞く姿勢を大切にして進めていきました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
違いとしては、自社では同じ業務内容を繰り返し行うのに対し、留学先では自分が何をするべきかを考えながら仕事を進めていく必要があるという点です。
留学先では、 決まったプロセスがあまりなく、自分から積極的に動かなければならないということに驚きました。
また、標準化されていない状況で、新しいビジネスやサービスを作り上げていく過程に関わることができたのも印象的でした。そういった状況の中で、どのように行動すればよいのかを考える必要がありました。
一方で、自分の裁量を持って仕事を進められるという点は、本業との大きな違いだと感じました。 自分の判断で動けることは、やりがいを感じる部分でもありました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
複業留学を通じて、 自分の弱みと強みをより明確に理解できるようになりました。
その結果、弱みと感じた部分を本業でも強化していこうという意欲が湧きました。この気づきは非常に良かったと思います。
周りの人への影響については、特に大きな変化は感じていませんが、同じ部署の方々には、私が複業留学に取り組んでいることを報告していました。そういった話をする中で、自分が前向きに研修に取り組んでいる姿勢を示すことができたのではないかと思っています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
はい、同期の活動やレポートを見ながら、どのように進めていけば良いのかを学ぶことができました。互いの取り組みを共有することで、自分のアプローチを見直すきっかけにもなり、非常に良い経験だったと思います。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
第三者からの評価を受ける機会は、この年齢になるとなかなかないので、しっかりと自分のことを見てくれる人がいるというのは非常に嬉しいと思いました。コメントをいただけたことは、私にとって大きな励みになりました。
また、自分の強みや弱みが明確になったことも、大きな収穫だと感じています。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
今後は、AIに関する知識を活かして、お客様により深く、わかりやすく説明できるようになりたいと思っています。また、自己主張をもっとしていきたいという気持ちもあります。自分の意見をしっかり伝えることが、今後のキャリアにおいて重要だと感じています。
自己主張をすることは、経験を重ねる中で難しくなることもあると思います。特に、周囲の意見に流されがちになることがあるので、早いうちから自己主張のスキルを磨いていくことが大切だと感じています。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
もし複業留学に興味を持っている人がいれば、ぜひ一度挑戦してみることをおすすめします。実際にやってみることで、新たな発見があると思います。
自分のキャリアにどのように活かせるかを考える良い機会にもなります。私自身、今回の経験を通じて自分の弱みを理解することができました。
複業留学に挑戦することで、自己理解が深まり、自分の現在地を知ることができるのは非常に大きな収穫です。自社とは異なる企業や業種を体験することで、自分の視野を広げることができると思います。ぜひ、挑戦してみてほしいと思います。
エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。
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