エンファクトリーが提供する「ベンチャー留学」は、週1日3か月間、ベンチャー企業での​実践経験を通じて、新しいスキルを習得し、キャリアアップを目指す人向けの​リスキリングプログラムです。このプログラムは、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」にも採択されています​。​ 
今回は、実際にベンチャー留学に参加された 宮崎一江様に、その経験についてインタビューしました。 

──​ベンチャー留学を受講しようと思ったきっかけは何ですか？​ 

​​60歳で給料が7割になったとき、これまでの生活が困難になったので副業をするつもりでした。しかし副業が初めてなので、具体的にどのような仕事があるのか、私が他社の仕事を期待通りこなせるのかよくわからなかったので、無報酬のベンチャー留学で練習をしたかったのです。​ 

──​実際に受講してみて、最も印象に残った経験は何ですか？​ 

​​自分としてはたいしたことできていないと思っていたのに、ベンチャー経営者から期待以上に評価していただいたことです。少し自信がつき、副業よりもいっそ転職をすることにしました。​ 

──​ベンチャー留学を通じて得た、あるいは活かせた具体的なスキルや知識は何ですか？​ 

​​相手に合わせて説明方法を工夫することです。これは自社ではあまり意識していなかったことですが、とても重要なスキルと感じました。​ 
​​また経営者から中小企業の経営についても少し教えていただきました。​ 
​​これらは自社にいたままでは得られなかった貴重なことであり、今後のキャリアに大いに活かせると確信しています。​ 

──​受講中に直面した最大のチャレンジは何でしたか？そのチャレンジをどのように乗り越えましたか？​ 

最大のチャレンジは、私の説明を最小限に抑え、メンバー自身が解決方法やアイデアを積極的に出して自走できる研修を考えることでした。 
事前に経営者とカリキュラムを計画する際に、メンバーの特徴や過去の経験について詳しく聞き、メンバーが楽しんで自分たちの力で進めていけるような話し合いの場を作ることを目指しました。
このチャレンジを乗り越えるために、裏方としてファシリテートし、メンバーの意見を引き出すことに注力しました。これまでの仕事では、自分が知っていることを長く説明することが多かったため、このようなアプローチは新鮮であり、意識していなかったことです。 
外部から来たからこそ、メンバーに刺激を与え、新しい気づきを提供したいという思いも強く、自分が思いつく限りの工夫を凝らして取り組みました。 

──​ベンチャー留学での経験が、今後のキャリアにどのように影響を与えましたか？​ 

ベンチャー留学を通じて、 自分の意識やスキルに新たに気づくことができました。 
特に、心理的安全性の向上、チームビルディング、ファシリテーション、情報収集力などのスキルを転職活動に活かしました。これらの スキルを経歴書にアピールポイントとして追加したことで、スカウトの質が向上し、結果的に良い転職につながったと感じています。 
また、単なる技術的なスキルだけでなく、 どこでも通用する汎用性のあるスキル（ポータブルスキル）を持っていることに自信を持てるようになりました。 

──​今後のキャリアにおいて、最も大切にしたい価値観や目標は何ですか？​ 

私が最も大切にしたい価値観は、経営者や組織が求めることに限りなく100%マッチする仕事をすることです。 
相手が期待していることを正確に理解し、応えるためには、しっかりとしたコミュニケーションが必要です。相手が遠慮して言わないこともあるため、常に相手の期待に応えることを意識して仕事を進めたいと思っています。また、達成可能なゴールを相手と共有し、途中で見直しを行いながら、やり切る責任感を持ち続けたいと思います。 
ベンチャー留学を通じて、相手の期待に応えることの重要性に気づきました。これを今後のキャリアでも意識し続け、自己満足ではなく、相手が求める結果を提供することを目指します。 
留学先企業の代表からの指摘を受けて、自分の成長のために努力し続けることが大切だと感じました。言いにくいことを言ってくれる相手の存在に感謝し、その期待に応えることで恩返しをしたいと思います。 

──​ベンチャー留学を受講したことを、他の人に勧めるとしたら、どのような点を強調しますか？​ 

まず、 無意識のスキルに気づける点を強調したいです。私自身、30年以上のキャリアの中で気づいていなかったスキルに気づくことができました。例えば、ファシリテーションや会議の進行など、大企業での経験が活かせることに気づき、それを経歴書に書くことで転職活動にも役立ちました。 
また、他社で評価される喜びも大きなポイントです。​自社​では評価が​マンネリ​になりがちですが、他社での評価は新鮮であり、自分の価値を再確認する機会となります。このような評価を受けることで、自信を持つことができました。 
さらに、 人脈が広がる点も魅力です。ベンチャー留学を通じて新しい人脈ができ、何か困った時に相談できる相手が増えました。これからの時代、​ゆる​いつながりが新しい発見を連れてくることが多く、ゆるいつながりを増やすことが大切だと感じています。 

エンファクトリーでは、ベンチャー留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。

ベンチャー留学：https://life-design.enfactory.co.jp/venture-ryugaku4
越境型研修サービス一覧：https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu