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複業留学体験レポート「他社での経験がもたらした新たな視点」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社ドコモCS東海 石田様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
FPサテライト株式会社
https://fpsatellite.co.jp/

──本業での仕事内容を教えてください。

私の主な業務は新卒採用を担当しています。新卒採用が一段落した後は、社員の育成やダイバーシティ推進などの業務に移行します。特に、育成業務では新入社員からベテラン社員まで、幅広い層を対象としています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

私が複業留学に興味を持った理由は、自身のキャリア形成に対する迷いがあったからです。新卒採用から一貫して同じ会社で働いてきたため、他社での経験が全くなく、それが将来に対する不安要素となっていました。以前から他社への出向や自社内の異動など、新たな経験を積む機会には興味がありましたが、自分の業務経験年数や役割の関係から、なかなかその一歩を踏み出すことができませんでした。しかし、複業留学は3ヶ月という短期間で、しかも稼働時間が20%以下という条件が、新たな挑戦をしやすい環境を提供してくれたため、この機会に挑戦することを決意しました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

私は留学先で、新卒採用とファイナンシャルプランナー(FP)を組み合わせた新事業の企画立案から営業活動までの一連の流れを経験しました。
これまで私が採用業務を担当してきた経験が、新事業の企画立案に大いに活かされました。近年、採用市場は大きな変化を遂げ、多くの企業が様々な課題を抱えています。その課題解決に向けて、FPと組み合わせるアイデアが浮かびました。その結果、私の採用に関する基本的な知識や専門知識が新事業立案のスキルとして活かされたと感じています。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

私が複業留学で最も困難に感じたのは、稼働時間の調整でした。複業留学を始める前から業務が多忙で、担当人数も減っていました。さらに、複業留学の活動は自社の評価制度からは対象外だった(参加当時)ため、本業の業務と留学先の業務の間でどれだけの時間を割くべきか、という点が難しく感じました。また、この経験を通じて、評価制度の見直しが必要だという新たな課題を見つけることができました。特に、10年目以降の社員が複業留学に参加する場合、本業のウェイトが大きいため、評価制度の見直しは必須だと実感しました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

留学先で最も驚いたことは、事務所が留学先代表の自宅だったという事実です。新宿の住宅街に位置するその事務所で働くという現実に、初めて訪れたときは驚きを隠せませんでした。
さらに、 留学先で感じた違いは、自由度の高さです。大企業では規定やルールが多く存在しますが、留学先ではそのような制約が少なく、新しいことに積極的に挑戦していく風土がありました。この自由度の高さは、留学先とのカルチャーの違いを感じました。具体的には、施策のスピード感や、ルーティン業務が少ないこと、様々なイベントに参加するなど、新しいことを積極的に取り入れることが挙げられます。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

複業留学を経験したことで、 新しいことを考える際の壁打ちの必要性や、多角的な視点から意見を取り入れる重要性を学びました。この変化は上司からも認められ、私の行動に変化が見られると評価されました。部下を持つ立場として、自分が学んだことを部下の育成に活かすことができるよう心掛けています。具体的には、部下が提案したことに対して、多角的な視点から質問をすることで、より深く考える機会を提供できるようになりました。
また、この経験は、新卒採用や社員育成の仕事にも大きな影響を与えました。 私自身が複業留学を経験したことで、自社での働き方のみならず他社での多様な働き方を自信を持って伝えることができるようになりました。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

同期の活動を見ることで、自分自身もしっかりと取り組むべきだという意識を保つことができました。これはプレッシャーというよりも、自己啓発の一環として感じていました。
レポートを共有することで、他の同期がどのような活動をしているのかを知ることができ、それが自分の活動にも影響を与えました。自分のレポートも自分だけでなく、他の人にも有益な情報を提供したいという思いから工夫を凝らすようになりました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

新しい視点や気づきを評価していただけたことは、本当に嬉しかったです。留学先で体験したスピード感や思い切りを持って、まずは行動するということを大切にしていきたいと思います。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

私の業務は人材育成に関わる部分が大きいので、複業留学で得た経験を積極的に発信していきたいと思っています。私たちの会社も環境の変化が激しい中で、 自分自身の軸を持つことが重要だと改めて感じました。そのような考え方やマインドを伝えていくことで、自分の経験を活かしていきたいと思います。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

世の中にはたくさんの企業があります。自社だけを知っているだけではなく、外の世界を知ることで、自社の良さを再認識することもできます。ぜひ一度、外に出てチャレンジしてみてください。
私自身、複業留学を経て、私たちの会社が提供する安定感を改めて感じました。ベンチャー企業は自分がやりたいことを追求する楽しさがある一方で、収入を得られないリスクもあります。そのため、自社がぬるま湯にならないように、自分事化していくこと、責任感を持つことが大切だと感じました。

複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0
複業留学 受入企業インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%E5%8F%97%E5%85%A5%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B0?_gl=1%2A1c5r7oq%2A_gcl_au%2AMTkwODU2ODc0MC4xNjkyMzIwNzM3


エンファクトリーでは、複業留学をはじめとする様々な越境学習サービスを提供しております。詳細については、ぜひサービス一覧ページをご覧ください。
複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

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