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複業留学体験レポート「未知の領域への挑戦:複業留学で得たスピード感と自信」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社NTTドコモ 佐々木様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業
株式会社ギアーズ
https://geears.co.jp/

──本業での仕事内容を教えてください。

私の主な仕事内容は、近い将来の市場の需要を予測し、それに基づいた端末の調達販売戦略を立案することです。その中で、端末でどれくらいの粗利を出すかという要素も重要で、その管理も行っています。市場の予測は、様々な情報を基に行います。各端末の特性も考慮しながら、1年後ぐらいまでの各メーカーの端末の売れ行きやニーズを予測しています。

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。

私が複業留学に参加を決めた理由は大きく2つあります。1つ目は、一社でのキャリアを積むことへの不安からです。私は将来、会社の看板に頼らなくても活躍していけるような人材になりたいと思っています。しかし、一社だけでスキルアップしていくことに不安を感じていたため、他社での経験を積みたいと思いました。
2つ目の理由は、デジタルマーケティング領域に挑戦したいという想いがありました。私は現在、比較的狭い範囲のマーケティングを担当していますが、事業を任された際に戦略立案から実行までを行いたいと考えています。
最初は未経験の領域で何ができるのか不安でしたが、結果的には一定の成果を出すことができました。未経験の領域で成果を出せたことは、これから新たな領域に挑戦する自信に繋がりました。

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?

複業留学先で行った活動は、デジタルマーケティングのコンサルティングです。具体的には、新規プロダクトや新規事業の推進に向けたデジタルマーケティングを行いました。業務としては、マーケティングの中期的な戦略を立案し、それを実行することが主でした。また、社外交渉も行い、YouTuberとのコラボレーションなども経験しました。活動中に活かせたスキルや能力としては、人を巻き込む力が挙げられます。私は人の気持ちを理解するのが得意で、どうすれば人が協力的になるのか、どうすれば人が嫌がるのかを考えることができるため、人間関係を構築しながら、巻き込む環境を作ることができました。これは、本業でも活かしていたスキルですが、留学先でも大いに活かせたと思います。

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?

複業留学では、週に1日、未知の領域に立ち向かうことが大変でした。初めてのマーケティング戦略の立案や中期的な戦略を考えるところなど、自分にとっては経験がない部分でした。広告の打ち出し方や運用方法など、知らないことが次々と出てくる状況でした。
これらの困難を乗り越えるために、週末に自主的に勉強する時間を設けました。具体的には、週末に不明点について学び、次の週にその知識を活用するという流れを作るため、知らないことを知らないままにせず多くの本を読みました。
また、期待を上回るアウトプットを出したいという思いもありましたが、週に1度の業務時間では、なかなか思うような成果を出すことが難しく、それがストレスになることもありました。しかし、限られた時間の中で最大限の成果を出すために、どのように工夫すればよいかを常に考え、毎週新たな壁に直面しながらも、自主的に学び、それを実践することで乗り越えてきました。
その結果、 私のアウトプットの質も向上し、スピード感も生まれたと感じています。週末だけでなく、平日の業務後も自分の成長のために時間を費やすことがありました。この3ヶ月間は、自分自身にとっても大変な期間でしたが、それだけに多くの学びと成長を得ることができました。

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?

一番驚いたことは、 留学先の代表の知識とアドバイスの質の高さでした。代表の視点は非常にクリティカルで、専門的な知識が深く、私にとっては初めての経験でした。
また、同年代の留学先のメンバーも、それぞれが専門的なスキルを持ち、自分たちで事業を進めている姿にも驚きました。
もう一つ驚いたのは、スピード感です。大企業であるドコモでは、多くの関連部署との調整が必要で、事業が始まるまでに時間がかかることがあります。しかし、ベンチャー企業では、関連部署が少なく、代表やクライアントとの間で早く決断が下されることに驚きました。
このスピード感は、留学先のクライアントである大手企業でも感じました。大手企業の場合、通常ならば会社に意見を持ち帰り、社内で調整することが多いですが、留学先のクライアントは、大手企業にもかかわらずその場で承認が下されることが多かったです。これらの経験は、 自社にも活かすことができると思い、私にとって大きな学びとなりました。

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。

複業留学開始前は不安もありましたが、 異なる環境で自分のスキルが通用するか試すことができ、自信を持つことができました。特に、未経験の領域に飛び込んで自分なりに勉強することで、自分の長所を見つけることができたと思います。また、自分の意見をしっかりと言うようになりました。以前は、自分の意見があっても上司から異なる意見を言われると折れてしまうことが多かったのですが、複業留学を通じて自信を持つことができ、自分の意見をしっかりと伝えることができるようになりました。さらに、 キャリアビジョンも明確になりました。以前は将来のキャリアについて漠然と考えていましたが、複業留学を通じて新規事業を立ち上げるスキルを身につけ、デジタル領域での専門性を高めたいという明確な目標を持つことができました。周りの人に影響を与えたかどうかはわかりませんが、上司からは最終報告会の様子を見て「すごいことをしてきたね」と言われました。自分の成長を周りの人々に見てもらうことで、自分自身の学びにも繋がりました。

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?

同期の一人が最終報告会で提案した内容が非常に印象的でした。彼は企業の課題を見極め、自らサービスを考案して提案していました。その新鮮なアプローチは、私が留学先企業の将来を考えることができていなかったことを痛感させ、同期の姿勢から学び、気づくことができました。また、レポートについても、皆さんが自発的に活動している様子が伝わってきました。それを見て、自分も頑張らなければと感じ、大きな刺激を受けました。

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?

自分の取り組みに対する客観的な評価を知ることができて、大変勉強になりました。自分にとって当たり前だと思っていたことが、出向先からは高く評価されており、自分の強みを改めて認識することができました。今後キャリアを考える上で、自分自身の強みと弱みを知る良い機会となりました。

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?

社外で働くという経験から得た学びは非常に大きかったです。何もわからない状態で、居心地の悪い環境に飛び込むことが重要だと感じました。この経験から得た知識を、自分だけでなく、チームメンバーや複業留学に挑戦したいと思っている人たちにも共有し、彼らをサポートすることで、同じような経験をする人が増えるように働きかけたいと思います。
また、今回の経験から得たスピード感を活かしたいと思います。自分で主体的に考えてロジックを組み立て、提案するという経験は、仕事を進めるスピード感を養うことができました。今後は自分でしっかりと考えながら仕事を進め、アウトプットの質を高めていきたいと思います。

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?

複業留学をおすすめするなら、「迷っているなら、挑戦するべきだ」という言葉をかけたいです。興味があるのに挑戦することが怖くて悩んでいる人には、今がチャンスだと思うので、行動を起こすことをおすすめします。行動しなかった時と行動した時、どちらの方が自分が目指す自分に近づけるかを考えてみてください。私は、行動した方がプラスになると思います。

複業留学 留学生インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%e8%a4%87%e6%a5%ad%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%a3%b0
複業留学 受入企業インタビュー一覧:https://enfactory.co.jp/blog/tag/%E5%8F%97%E5%85%A5%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B0?_gl=1%2A1c5r7oq%2A_gcl_au%2AMTkwODU2ODc0MC4xNjkyMzIwNzM3


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複業留学:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
越境型研修サービス一覧:https://enfactory.co.jp/ekkyo-gakushu

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