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複業留学受入企業インタビュー「留学生との協働がもたらした業務の進化」

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。 
スパイスキューブ株式会社 樋口様に複業留学受入で取り組んでいただいた内容についてインタビューいたしました。
 

受入企業:スパイスキューブ株式会社
https://www.spicecube.biz/

――どのような事業をされていますか?

私たちは、植物工場の事業化支援を行っている会社です。具体的には、空き物件や有効不動産を活用し、街中に小さな植物工場をどんどん作っていくことを目指しています。この会社は、日本の農業人口の減少や、子どもたちが未来に国産の野菜を食べられるかという問題意識から始まりました。個人農家だけでは未来が見えない現状に対して、中小企業が農業に参入できる仕組みを作ることを目指しています。

――複業留学の受け入れを決めた理由はなんですか?

私たちは少人数で運営しているスタートアップ企業で、組織がまだ形成されていない部分があります。大企業の組織的な働き方や文化、経験を持つ方々から学ぶことで、私たちが持っていない知識やスキルを得られると考えました。

――留学生は複業留学どのような稼働をされていましたか?

今回同時に二名の留学生を受入れました。一名の方に営業、もう一名の方に広報を担当して頂きました。私たちの会社には明確な部署はありませんが、営業担当と広報担当に分かれているため、それぞれの担当が留学生について活動しました。営業の方はお客様とのやり取りや打ち合わせを随時営業担当と連絡が取れる状態で行うことで成果を最大化できるように行動していただきました。広報の方には広報をする上での基礎が整っていない状態からの入っていただき、基礎作りから一緒に進めていきました。大きな動きをするというよりは、私たちが広報を始めるための土台を一緒に作っていただいたという感じです。

――実際に受け入れてみていかがでしたか?

非常に良かったと思います。営業の部分では、私たちがやらなければならないと感じていたができていなかったことを進んでやっていただき、根本的な部分を深掘りする機会を得ました。また広報の基礎も作っていただきました。現在3名での会社では、皆で考えながら手探りでやっていました。その中で、答えや方法を知っている留学生がメンターのような立ち位置で参加していただいたことで、困ったときに留学生に聞いてみようという動きができたことは、非常に大きな助けとなりました。

――苦労した点について教えてください

留学生の方々も本業を持っている中で、私たちも整理ができずにバタバタしてしまった部分がありました。対面での打ち合わせが難しい中でも、オンラインでのやり取りやメールでの相談はスムーズに行えたので、大きな問題にはならなかったと思います。

むしろ、後半私たちが留学生から多くを享受している中で、留学生のお二人にとって返せるものがなかったのではないか、もっとwin-winの形にするにはどうしたらよいか…という気持ちになりました。

最終報告会でお二人からの発表を聞き、持ち帰って頂いたものもあったと知れて少し安心しました。

――留学生の変化について気づいたことを教えてください

最初から自発的な姿勢を持っていたお二人でしたので、特に大きな変化は感じませんでした。むしろ、最初から優秀な方々が来てくださったという印象が強く、最後まで自発的にやることを見つけて一緒に取り組むという姿勢を継続されていました。変化というところでは、お二人は最初から明確な目標や行動指針を準備して来られていましたが、私たちの現状に合わせて臨機応変に行動していただけました。

――最後に、複業留学で受け入れを検討している企業へのメッセージをお願いします。

マッチした企業と留学生が三ヶ月間一緒に働くことで、必ず学びや得られるものがあると思います。この経験は単なる期間限定のものではなく、会社にとっての財産となる土台作りや文化の形成に繋がります。留学生を受け入れることで得られるメリットは非常に大きいと感じています。

最初は自分たちの会社を理解してもらい、現状やどういうところを改善したいかといった認識のすり合わせ等のために連絡を密に取ることがありましたが、それ自体も自分たちの会社を客観的に見る機会になり、現状を改めて把握するきっかけとなり、いい経験となりました。

留学後の状況について、3ヶ月で作っていただいた土台を活かし、SNSの運用などを進めていく予定です。留学前と比べて、何から始めればいいのかという不安はなくなり、次のステップに進む準備が整っています。

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