エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社オリエントコーポレーション村上様に、複業留学についてインタビューいたしました。
受入企業
森庄銘木産業株式会社
https://www.yamanaramorisho.com
──本業での仕事内容を教えてください。
保証ファクタリングを中心とした売掛金決済保証商品の所管部を担当しています。具体的には、商品の機能改善に向けたブラッシュアップやシステム開発、オペレーション構築に3年ほど取り組んでいます。それ以前は、オペレーショングループのオフィスに12年ほど在籍し、電話応対や受付業務に従事していました。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
異なる業種や人との出会いを通じて自分の対応力を高めたいと思い、複業留学に手を挙げました。
当初は自分のキャリアの行方について受け身の思考でしたが、会社が提供してくれる様々な機会にチャレンジすることで、自らが想い描ける未来へのワクワク感を得たいと考え、参加を決意しました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
奈良県宇陀市にある森庄銘木産業株式会社という林業を営む会社で活動しました。主なミッションは、小中学生向けの森林ツアー「森庄ツアー」の木育授業を整理し、留学期間中にツアーを実際に開催することでした。
もともとジャンルを問わずイベントに参加することが好きなので、ツアー内容のアイデアをたくさん出すことができました。学生時代からの演劇活動などの経験を活かし、大勢で楽しめるイベントの企画に取り組みました。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
留学先が遠方だったため、リモート中心のコミュニケーションに慣れるのに戸惑いました。
Zoomなどのツールにも馴染みが薄かったので、広く使われているコミュニケーションツールの取り扱いについて学ぶ必要がありました。
また、業種が全く異なっていたため、自分のアイデアが見当違いになっていないか常に不安でした。
しかし、受け身ではミッションが進まないので、積極的に担当者にアクションを起こし、細かく軌道修正しながら乗り越えていきました。
リモートでのコミュニケーションでは、常にカメラをオンにして顔が見えるようにしたり、限られた時間の中でのオンラインミーティングでは、その日のゴールを決めて効率的に進めるよう心がけました。また、ミーティング後に5〜10分ほど、お互いの近況や心情、プライベートな話をすることで、より深いコミュニケーションが取れるよう工夫しました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
留学先の専務のフットワークの軽さと、新しいことにチャレンジする積極的な姿勢に驚きました。1927年創業の歴史ある会社でありながら、伝統文化を大切にしつつも、企業の持続可能な成長のために新しいネットワークを開拓し続けている姿勢が印象的でした。決して守りの姿勢ではなく、挑戦者であり続ける姿から多くの学びを得ることができました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
初めてのことにチャレンジするハードルが下がったと感じています。
以前は、何か特別なスキルがないと手を挙げられないと思っていましたが、案外始めてしまえばちゃんと終わりを迎えられるということに気づきました。そこから、挑戦を楽しめる感覚を味わうことができるようになりました。
また、部門外の社員とも積極的に会話するようになり、自分なりにネットワークを広げていこうとする姿勢が見られるようになったとまわりからも評価されました。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
部署もキャリアも異なるメンバーと複業留学というご縁で繋がり、ワークショップを通じて多くの意見を聞くことができ、たくさんの気づきを得ることができました。
自分のミッションが進まない時も、同期のレポートを読むことで道が開けたり、同じ悩みを抱えていることを知って仲間意識が強まりました。
社内での交友関係も広がり、交流会も企画して集まることができました。各部門に分かれても、困った時に助け合える関係を築けたことは、参加して本当によかったと感じています。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
未経験ながらも思い出に残るような複業留学にしたいと思っていたので、私が企画した森林ツアーのフォトイベントに対して「新しい気づきがありました」と言っていただけたことがとても嬉しかったです。自信の持てなかったアイデアにも、必ず受け止めてからアドバイスをいただけたことに感謝しています。ポスターのデザインなども含め、自分のプラスになるようなことにつなげることができ、とても感謝しています。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
イベント企画を通じて、物事の始まりから終わりまでの組み立てるべきポイントを学ぶことができました。現在の部署でも商品企画に携わっているので、多面的な視野を持ちながら、様々な角度から物事を見る視点や、リスクを想定した準備の大切さを活かしていきたいと思います。
また、イベント開催の情報発信に使用した社内コミュニケーションツールの活用で得た反響の大きさにも発見がありました。今後もそれらを活かして、積極的に社内コミュニケーションを進めていきたいと考えています。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
複業留学に参加するには特別なスキルが必要だと思われがちですが、実際はそうではありません。普段のワークサイクルに新しい要素を取り入れる感覚で始めてみるのがおすすめです。最近では複業留学経験のある社員も増えてきており、複業留学が特別なことから、より身近なものへとシフトしつつあると思います。
ぜひ複業留学を体験して、自分のワークスキルとライフスキルを高めていってほしいと思います。
経験者が増えてきているので、バックアップしてくれる仲間も多くなっています。気軽に新しいチャレンジを取り入れてみるのもいいと思います。
複業留学は、自分自身を客観的に見つめ直す良い機会になります。異なる環境で自分のスキルや経験を試すことで、新たな気づきや成長につながるはずです。また、普段の業務では得られない刺激や人脈を得ることもできると思います。
自分の可能性を広げ、キャリアの幅を広げるチャンスとして、ぜひ複業留学にチャレンジしてみてください。きっと、予想以上の学びと成長が待っているはずです。
【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
導入企業の声はこちら
研修生の声はこちら
受入企業の声はこちら