エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社アイシン桒子様に、複業留学についてインタビューいたしました。
受入企業
スタジオアビス合同会社
https://www.studioabyssinc.com
──本業での仕事内容を教えてください。
私は現在、プロダクトデザイン業務に従事しています。主に自動車関連の部品やUI(ユーザーインターフェイス)デザインを手がけており、実際のお客様の行動や需要に基づいたデザインの創出が主な任務です。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
現在の管理職としての業務に停滞感を感じていたことと、自分の足りない部分や課題を新しく作り出す能力を伸ばしたいと考えたからです。複業留学で新しい刺激を得たり、異なる環境でチャレンジする機会を得られると思い、応募しました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
VTuberタレントのマネジメントを行う留学先スタジオアビス合同会社で、所属VTuberの「いなまつり」さんの3Dモデル公開プロジェクトのお手伝いをさせていただきました。
活かせたスキルやノウハウについては、プロダクトデザインで培ったコンセプトワークやストーリー作りの経験が、オンラインライブの方針決定などに役立ちました。
また、グラフィックデザインのスキルや、管理職としてのプロジェクト管理能力も活用できました。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
全く触れたことのないジャンルだったため、VTuberについて日常的に意識して情報を取り入れる必要がありました。VTuberの長時間の配信を全て追うのは難しく、また本業との両立で時間的な制約も大変でした。
これらの困難を乗り越えるため、いくつかの工夫をしました。
まず、通勤中にYouTubeでVTuberのコンテンツを音声で聞くようにしました。また、普段読む本をVTuberやエンターテインメントメディア関連の本に置き換えることで、効率的に知識を得るようにしました。
さらに、会社の同僚や友人の中でVTuberが好きな人に話を聞いたり、意見を交換したりすることで、業界への理解を深めました。このように、日常生活の中で少しずつVTuber関連の情報に触れる機会を増やすことで、時間の制約がある中でも効果的に学習を進めることができました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
VTuberの配信が急遽中止になった際の対応に驚きました。エンターテインメント業界では、タレントの感情や状況を大切にする文化があり、それがファンとの関係性構築にも繋がっていると感じました。この点は、私の普段の仕事環境とは大きく異なり、カルチャーショックを受けました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
VTuberやエンターテインメントに関する知識が増えました。
また、プロジェクト単位の成果管理だけでなく、組織全体を長期的な視点で捉え、常に最適な状態を保つことの重要性を意識するようになりました。
周りの人への影響としては、目に見えて大きな変化はまだないかもしれませんが、社内でVTuberやストリーマーに関する話題が増えたことで、周囲の人とのコミュニケーションに新たな要素が加わりました。例えば、「実は私もストリーマーが好きで…」といった会話のきっかけになることがありました。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
コミュニケーションを十分に取れたので、評価内容には納得感がありました。自分の状況が言語化され、可視化されたことで、客観的に自己を見つめ直す良い機会となりました。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
VTuber業界の知識やシステム面での学びを、今後のプロダクトデザインや3Dモデリングに活かせる可能性があると考えています。
また、マネジメントの姿勢についても、本業に活かしていきたいと思います。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
「少しでもやりたい」と思ったら、絶対にやった方がいいと思います。ただし、時間も使うし「大変ではありますよ」と伝えます。
【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
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