エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社NTTドコモ加藤様に、複業留学についてインタビューいたしました。
受入企業
ユニロボット株式会社
https://www.unirobot.com
──本業での仕事内容を教えてください。
インフラデザイン部では主にネットワーク業務を担当しています。具体的には、ルーターやサーバーの監視を行うシステムの開発に携わっています。このシステムの作成方針を立てたり、実際の開発進捗を管理する業務も行っています。これらの業務を通じて、ネットワークの安定性を確保し、より良いサービスを提供できるよう努めています。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
私は新卒で入社してから10年目になりますが、これまでずっと同じようなネットワーク業務に従事してきました。そのため、外部での業務経験が不足していると感じていました。また自分の能力が社外でどの程度通用するのかを試してみたいという思いがありました。 今後のキャリアを築く上で、どの部分が不足しているのかを理解し、自己成長につなげたいと考えたため、複業留学に手を挙げることにしました。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
留学先では主に音声AIに関するプロジェクトに参加しました。 具体的には、アウトバウンドコールという営業活動に関連する音声AIサービスを提供している中で、このサービスが新たな領域にスピンアウトするにあたり、どの領域が最も有効かを分析する役割を担いました。また、その対象領域に対してどのようなサービスを構築すべきかについても検討を行いました。
私のこれまでの経験やスキルが活かされた部分としては、調査を通じて問題点を特定し、どのように進めていくべきかを分析する能力が挙げられます。また、どの業界が有効かを見極めるためのデータ分析も行いました。これらの調査を通じて、私の強みを発揮できたと評価していただけたことが非常に嬉しかったです。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
留学前にミッションを固めての複業留学スタートでしたが、実際にベンチャー企業に入ってみると、状況が流動的であることに気づきました。そのため、どの課題に取り組むべきかを決めるのに苦労しました。
この問題を乗り越えるために、定例会に参加しつつ、早い段階でメンバーと個別に時間を取ることにしました。これにより、課題やテーマをスムーズに決定することができました。具体的には、開始後1週間から2週間の間に打ち合わせを行い、皆さんからのコメントを早めにいただくことで、自分でも早々にアウトプットをまとめることができ、この点を高く評価していただきました。 その結果、3ヶ月間良好なコミュニケーションを築くことができました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
特に驚いたのは、ベンチャー企業ならではの経営陣と開発メンバーとの距離の近さです。皆が一体となって集まり、仕事を進めている様子が印象的でした。意思決定が非常に早く、各メンバーがそれぞれの案件を個別に進めつつ、進捗を報告する形が取られているため、スピード感が感じられました。
また、チームメンバーが私の取り組みに対しても非常に積極的で、定例会の際に「こんなことを調べて分かったよ」といった情報を共有してくれたり、図書館で営業関連の本を持ってきてくれたりしました。業務外でも知見を共有し合う姿勢があり、プロダクトやプロジェクトに対する積極性に驚きを感じました。このような環境での学びは、私にとって非常に刺激的でした。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
複業留学を経て、特に時間感覚に対する意識が変わりました。他の留学生のレポートを見ている中で、留学生の一人が「毎日10分でも取り組む」と書いているのを見て、非常に感銘を受けました。それを参考にして、私も時間を30分と捉えるのではなく、5分や10分でもできることをやっていこうという意識に変わりました。この考え方が、三ヶ月の間に私の業務の取り組みにも良い影響を与えたと思います。
周りの人への影響については、まだ明確に周りに効果は出ておりませんが、上長にダブルワークのフィードバックとして伝えており、好意的な感想をいただきました。これからもこの意識を持ち続けて、周囲にも良い影響を与えられればと思っています。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
同期との直接的な交流はあまり出来ませんでしたが、ミートアップやレポートで同期の活動を見ることができました。レポートの中には三ヶ月の中でも素早く足を動かし、ヒアリングを行い、課題を進めている方もおり、見ていると少し焦りを感じることもありましたが、刺激になりました。私自身は、途中であまり推進力を持てなかった部分があったので、同期の取り組みは今後の参考になりましたし、励みになりました。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
第三者からの評価をいただけたことは本当に嬉しかったです。意外にも、業務領域外の部分でもお手伝いできたという点が評価されたことに、自己肯定感が高まりました。
ただ、自分自身の弱みや今後のキャリアにおける課題も見えてきました。プロジェクトを進める上での責任感や、課題をどのように解決していくかという推進力は、今後さらに強化していく必要があると改めて感じました。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
複業留学での経験を現業に活かしたいと考えています。現在、業務で、開発プロジェクトを進める中でプロジェクトマネジメントを担当しているため、そこでの推進力をさらに高めていきたいと思っています。もっと熱意を持ってチームを引っ張り、プロジェクトに対して責任を持ちながら、どのようにメンバーを動かしていくか、最終的に何をアウトプットするかをしっかり考えて進めていきたいです。
また、新規事業の立案にも興味があります。特に、留学先の代表から熱いベンチャーの話を直接伺ったことで、事業創造に対する意欲が高まりました。今後、自社での事業創出に取り組む機会があれば、ぜひチャレンジしていきたいと考えています。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
まず、「興味があるのであれば、迷わず手を挙げてほしい」というのが一番のメッセージです。
私自身、業務領域外の営業やマーケティングに関わるミッションでしたが、それでも自分の強みを活かして貢献できる部分があると実感しました。「自分にはできないかもしれない」と思うかもしれませんが、そういった不安を抱かずに、やりたいことがあればぜひ挑戦してみてほしいです。複業留学は新しい経験や学びを得る貴重な機会ですので、積極的に手を挙げて参加してほしいと思います。
【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
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