複業留学体験レポート「新しい環境での挑戦がもたらす成長:ベンチャー企業での学びと気づき」 

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた株式会社NTTドコモ横段様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業 
株式会社KOKYU 
https://kokyu.life

──本業での仕事内容を教えてください。 
ここ2年間は、コーポレート部門において総務人事部の秘書室の総括担当をしています。具体的には、組織内の運営に関わる業務を行っており、社長や副社長との連携を図りながら、業務が縦割りになっている中で、秘書室全体のナレッジをいかに共有していくかを検討しています。 また、細かい決裁業務や、社長・副社長からの要望への対応も行っています。 さらに、国会に関連する陳情業務なども手掛けており、幅広く業務を遂行しています。 

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。 
私が複業留学に参加を決めた理由は、インプットとアウトプットの両方に挑戦したかったからです。 
まず、インプットについてですが、会社全体で物事を捉える視点を学びたかったのと、異なる会社規模や業界、業務内容の環境でスキルや能力を向上させたいと考えました。 
次に、アウトプットに関しては、営業系とコーポレート部門で培ったスキルを最大限に発揮したいと思っていました。企画力や分析力、組織運営力などを活かして、実践的な経験を積むことができればと考え、手を挙げました。 

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか? 
留学先での活動内容は大きく3つのミッションに分かれていました。 
一つ目は事業計画の検討と策定、二つ目は直近の販売計画の策定、そして三つ目は人事評価制度の抜本的見直しです。この3つのミッションに対してアプローチを行ってきました。
 まず、事業計画と販売計画の策定においては、主に分析力を活かすことができたと思います。 計画を立てる際には、単に数字を埋める作業ではなく、目指す数値に達成するための手段を考え、そのためのエビデンスをしっかりと検討する必要があります。エビデンスがロジカルで実現可能性が高いほど、事業計画や販売計画の意味が増すと考えています。 そこで、PDCAサイクルを回しながら、エビデンスをロジカルに整理し、実行に移すことができたと思います。 
次に、人事評価制度の見直しに関しては、企画力やロジカルシンキングを活かせたと感じています。具体的には、評価制度のシステムからの配信や評価項目の検討・定量化がミッションとして与えられました。評価項目が網羅的に評価できることが重要であり、ロジカルに検討を進めました。 
また、作成したものが評価者と被評価者の双方にとって最大限に活用できるように、マインドセットのページを挿入し、会社の方針やビジョンを明記することで、目標設定を明確にし、業務の質を向上させる仕組みを企画・提案しました。 

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか? 
複業留学で困ったことは、ベンチャー企業という環境において、聞き慣れない用語や実践したことがないフレームワークが多く出てきたことです。 特に、週に一回の打ち合わせでは、そうした用語が次々と飛び交い、まず理解するのに少し時間がかかりました。理解した後も、先方が求めていることを形にするためのアプローチ方法について迷いがありました。これまでの経験では、土台がない環境での業務は行ったことがなかったため、どう進めるべきか悩みました。 この課題に対して、まずはわからない単語が出てきた際には、その場でChatGPTに質問し、時差なく話についていけるよう心掛けました。 
また、アプローチ方法についても困った際には、再度ChatGPTに相談し、その中から「ここはヒットしそうだ」と思う内容を先方と意識を合わせることで、スピード感を持って質の高いアウトプットを形にすることができたと思います。 
このように、迅速に情報を調べ、インプットしながら進めることで、困難を乗り越えることができました。 

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか? 
弊社では、事業計画と人事評価制度を1人の人が担うことはそうそうないので、この短期間で全く異なる業務ができるのか!?と、ミッションを頂いた時は少し驚きました。 ただ、実際にベクトルの違う業務をしてみて、中身は違いますが一部でリンクするところもあり、それぞれの業務に相乗効果が生まれたと感じました。 

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。 
複業留学を通じて大きく変わった点は、インプットの幅が広がったことです。 
以前は、事業部から与えられた業務を正確に期限内にこなすことに重きを置いていましたが、複業留学を経て、会社のビジョンや目指す姿を意識しながら業務に取り組むことの重要性を学びました。 
その結果、業務の意味や目指すアウトプットが会社のビジョンや目標とどのようにリンクしているのかを考えながら業務を進めることができるようになりました。これにより、自分自身も周りのメンバーも納得感のある成果を出せていると感じています。 
周りの人への影響についてですが、私の担当チームには約5人のメンバーがいます。私から新しい提案をした際には、会社の方針やビジョンを説明することで、周囲のメンバーも納得感を持って一緒に進めてくれるようになりました。 
このように、周りを巻き込みながら業務を進めることができているのは、複業留学の成果の一つだと思います。 

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか? 
そうですね、私自身は留学先を選ぶ際に、今まで経験したことのない業務内容を重視して選定しました。インプットとアウトプットの両方を行いたいと思いつつも、特にインプットに重点を置いていました。 そのため、同期が事業部に近い環境でスキルや強みを十分に発揮している様子をレポートで拝見すると、自分は留学先で十分にアウトプットを出せているのかという不安を感じることもありました。 
しかし、中間のミートアップで同期から今の取り組み内容をざっくばらんに聞くことができ、同期が先方とラフにやり取りしている様子を見て、気を張りすぎずに楽しみながら進めることも大切だと学びました。 
この経験を通じて、途中からは自分の軸を持ちながらも、楽しんで複業留学先のミッションを遂行することができたと思います。 

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか? 
すべて5の評価をいただき、率直に嬉しかったです。複業留学は、短い期間で求められるアウトプットに対して不安を感じていましたが、評価の結果を見て安心しました。 
特に、アウトプットを重視していたので、それが評価されたことは自信につながりました。この評価を通じて、自分の取り組みが認められたことを実感し、今後の活動へのモチベーションも高まり、自信に繋がりました。 

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか? 
複業留学を通じて、ベンチャー企業は弊社以上に人が少なく、限られた人材で質の高いアウトプットをスピード感を持って行うことが重要だと実感しました。 
この経験を踏まえて、事業部でも生成AIやその他のテクノロジーを活用し、効率的に業務を進めていきたいと考えています。 具体的には、限られた時間の中で、迅速に質の高いアウトプットを出すために、必要な情報を的確に収集し、活用することを心掛けたいと思っています。 

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか? 
ベンチャー企業や新しい社会に飛び込むことに不安を感じる方もいるかもしれませんが、同期のレポートを拝見していると、どの会社もきっとウェルカムな環境だと感じました。 期間も、弊社が行っているOJTなどと比較すると、チャレンジしやすいと思います。 
ですので、ぜひこの機会に飛び込んで挑戦してほしいと思います。 

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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