複業留学体験レポート「挑戦することで得られる新たな視点:経験を通じて得た貴重な気づき」 

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいた大日本印刷株式会社宮沢様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業 
株式会社Enny 
https://enny.jp

──本業での仕事内容を教えてください。 
私の本業では、事務局としての運営業務や営業サポートを行っています。 

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。 
数年前から、漠然とした不安を抱えながら、ここ2、3年の間に自分のキャリアについて考え続けていました。特に、今の職場にいる期間が長くなってきたことも影響していると思います。何をしたらいいのか、ずっと考え続けていましたが、社内での新しい挑戦には前例が少なく、実現が難しいと感じていました。その中で、どうしようかと悩んでいたところに、今回の複業留学の制度を知り、自ら手を挙げることにしました。 

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか? 
私の活動内容は、新しいコラボレーション先を探すプロジェクトに取り組むことでした。このプロジェクトでは、まずは一つでも多くの協業先を見つけることを目指し、営業活動を行いました。具体的には、営業リストの作成や、問い合わせフォームを用いた営業を行い、協業先のアイデア候補やサービス認知のための施策も検討しました。 
活動中に活かせたスキルやノウハウについてですが、私の強みの一つは、依頼を最後まで成し遂げることです。営業リストの作成から実際の営業活動まで、地道な作業を遂行できたことは大きな成果でした。 
また、留学先のパートナー企業のウェブサイトやSNS、YouTube動画を視聴し、アイデアを考えることにも取り組みました。本業の相談窓口や運営しているAIを活用できた点も良かったと思います。 

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか? 
困ったことは二つあります。
一つ目は、本業の多忙さと自身の体調不良が重なり、思うように業務が進まなかったことです。特に、1月下旬には本業で新しい業務が立ち上がったタイミングで体調を崩してしまったため、本業の業務に支障をきたしました。 
二つ目は、留学先で使用するツールに関して、本業のセキュリティ規定の問題が発生したことです。本業の相談窓口に相談したものの、社内規定に阻まれ、調整に苦労しました。しかし、留学先の方々が臨機応変に対応してくださったおかげで、最終的には問題を乗り越えることができました。 

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか? 
以前、本業でベンチャー系企業に兼務で働いた経験があったため、正直なところ驚きはほとんどありませんでしたが、あえて挙げるなら二つの点があります。 
一つ目は、社長と直接コミュニケーションが取れることです。大企業の場合、社長に会える機会は限られており、主に入社式や特別なイベントに限られます。 しかし、ベンチャー企業では創業者が社長であることが多く、直接会話をすることができるのは非常に貴重な体験でした。 
二つ目は、迅速な意思決定です。大企業では意思決定に時間がかかることが一般的ですが、ベンチャー企業ではその場で方針や施策がすぐに変わることが多いと感じました。この柔軟性は、ベンチャー企業ならではの特徴だと思います。 

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。 
留学先で限られたリソースを最大限に活用する姿勢を見て、非常に刺激を受けました。変わったというよりは、刺激を受けたという感じです。 
本業では特に前例のないことを実現するのが難しく、これまでは行動する前から「できないだろう」と予想して諦めてしまうことが多かったです。 
しかし、今後は最初から諦めるのではなく、まずはやってみてから考えるというマインドを持つようになりました。 
この考え方の変化は、自分だけでなく周りの人にも良い影響を与えられるのではないかと思っています。新しい挑戦に対して前向きな姿勢を持つことで、周囲にも刺激を与えられると感じています。 

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか? 
非常に多くの学びがありました。同期の皆さんの経験や苦労を通じて、自分だけが悩んでいるわけではないということを実感し、それが大きな励みになりました。同期の活動やレポートを読むことで、さまざまな視点やアプローチを知ることができ、自分の考え方や行動にも良い影響を与えてくれました。お互いに刺激し合いながら成長できたことは、非常に貴重な経験でした。 

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか? 
ツールのセキュリティ面での調整に苦労したものの、留学先からその調整の部分も含めて評価していただけたことが嬉しかったです。自分の力不足な面もある中で、評価の中で感謝の言葉をいただけたのは本当にありがたかったです。このようなフィードバックを受けることで、自信を持って次のステップに進むことができると感じました。 

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか? 
二つあります。一つ目は、できることを行うという気持ちを大切にすることです。本業で社歴を重ねるにつれて、経験から難しいと思うことを予測しやすくなり、諦めてしまうことが多くなります。しかし、今回の複業留学を通じて、困難な状況の中でも「今できることは何か」を常に考え、取り組んできました。この気持ちを本業でも持ち続けたいと思っています。 
二つ目は、視野を広げるための行動です。普段から私は、仕事に直接関係のない分野の情報収集や、本業内の別活動に積極的に参加するよう心がけています。日常からアンテナを張ることで、アイデアの引き出しを増やすことが可能になります。 
今回の留学でも、本業のリソースを活かせたのはそのおかげでしたので、今後も視野を広げるための行動を続けていきたいと思います。 

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか? 
少しでも興味があれば、まずは挑戦することをお勧めします。本業との両立は大変かもしれませんが、同じ企業だけにいるよりも視野が広がりますし、自社では経験できない貴重な学びがたくさんあります。新しい挑戦を通じて得られる経験は、必ず自分の成長につながると思いますので、ぜひ挑戦してほしいと思います。 

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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