複業留学体験レポート「経験を活かす:複業留学がもたらす変化」 

エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいたNTTコミュニケーションズ株式会社村上様に、複業留学についてインタビューいたしました。

受入企業 
株式会社食の力コーポレーション 
https://shokuchika.jp

──本業での仕事内容を教えてください。 
現在、私はスポーツ全般に関連する映像ソリューションを提供しており、現在は公営競技(公営ギャンブル)を中心に、動画のライブ配信などを手掛けています。スポーツに関するさまざまなソリューションを展開しており、クライアントのニーズに応じたサービスを提供しています。 

──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。 
最初は複業留学を通じて、自身で開発した動画ソリューションを世の中に広めたいという思いがありましたが願い叶わず。だったら、折角の機会なので、全く異なる分野に挑戦してみたいと思うようになり、そう言う意味では、当初の動機とは全く別のものとなりましたが、ベンチャー企業での経験は非常に貴重だと思っていまして、私自身も30歳の頃にベンチャー企業を立ち上げた経験があるため、その苦労は自身でも経験しており、少しでも相手先企業のお力になれればと言う思いもありました。 
実際、起業は大変なことが多く、休む暇もないほど忙しいこともありますが、その中で努力している人たちが、少しでも報われる手助けができれば嬉しいと思いました。 
もちろん、成功を約束することはできませんが、この機会を利用して何かしらの貢献ができれば良いなと強く思っています。私自身も過去に立ち上げたベンチャー企業がうまくいかなかった経験があるので、他の人の苦労を理解し、共感することはできると思います。 

──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか? 
留学先のプロジェクトに参加し、国内外の外部企業との打ち合せに飛び入りで参加したり、留学先の代表が考えたアイデアに対して資料を集め、分析して自分の意見をまとめたりして、代表の「壁打ち」の相手として意見を述べる役割を果たしました。 私の経験やスキルが活かせた部分としては、これまでの経験が確実に役立ったと感じています。 若い頃のようなパワーやスピードは失われてきましたが、経験から得た知識やノウハウを技(知恵)に変えて伝えることができたと思います。今まで失敗の経験も多いですが、それを通じて学んだことが今の自分を支えていると実感しています。 
今後は年齢を重ねても衰えないような、技(知恵)を身につけていきたいと考えています。 

──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか? 
複業留学で困ったことの一つは、時間が足りないということでした。 特に、調査や資料を作成しているとあっという間に20時間が経ってしまうことが多く、時間の調整が難しいと感じました。限られた時間の中で、どれだけ真摯に向き合えるかは、なかなかバランスが取り難い部分でもあります。 
この問題を乗り越えるためには、まず自分の限界を理解し、できないことは言わないことが重要だと思いました。相手とのコミュニケーションを大切にし、できない理由をお互いに理解し合うことが大切だと思いました。例えば、次の打ち合わせの日時を督促する際には、相手の状況を考慮しながら進めるよう心掛けました。時には、言ったことが思い通りに行かない場面もありますが、相手も自分もできない理由があることを認識し、柔軟に対応することが大切だと感じました。 
このように、自身の反省を踏まえながら、相手との関係を良好に保つことが、困難を乗り越える鍵だと思います。 

──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか? 
留学先で違いを感じたのは、一般的な企業と違い意思決定をすべて一人で行っているという点です。それはスピード感があるものの全責任が一人の意識決定によって左右されるため責任は重大だと思います。なぜなら、企業規模としては小さな船のようなもので、船頭が間違った判断をすると船が沈没してしまうリスクがあるからです。 
大企業のように合議制で決めることを行わないので、言い訳が通用しない環境なので、全ての責任を自分が背負うことになります。このような状況は大変だなと感じる一方で、自由に決定できるという利点もあります。 

──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。 
複業留学を経て、私自身の考え方やアプローチ方法は過去も今も間違っていないと実感しました。10年以上前にコンサルティングの業務に従事していたのですが、そのコンサルティング手法については今でも十分に通用すると感じました。基本的なことではありますが、できる限り徹底的に調査を行い、大きな問題を小さな要素に分解して解決策を見出すことの重要性を再認識しました。 
また、問題解決においては、表層的な対処療法ではなく、根本的な原因を考えることが重要です。例えれば、お腹が痛いからといって胃薬を飲むだけでは解決にならず、痛みの原因をきちんと理解し、対処しなければ同じ問題が繰り返されるということです。 
さらに、時間的制約ある中で有言実行できないことは、単なる評論家で終わってしまうので、極力言わないようにしようと心がけました。年齢的な制約もあるので、自分ができることとできないことをしっかり見極め、無理をしないことが大切だと感じています。 

──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか? 
ニュースを取りまとめる仕事をしている同期のレポートは、とても詳細で、限られた時間の中で高いクオリティの成果を出すことができており感銘を受けました。 

──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか? 
第三者からの評価については、率直に自己分析と大差なく良かったと思いました。 
提言させていただいた内容に、有言実行が伴っていない部分も多かったので、その点では反省しています。 
いろいろな自分で「できるレベル」のことには取り組んではみましたが、それが留学先の事業にどれだけ役立ったかというと、提言はしたものの結果を生み出すまでは伴走できてないので正直なところ微妙です。 
例えば、私自身の大豆ミートや大豆全般についての知識は深まりましたが、それが直接的に事業に貢献できたかというと疑問です。国産の納豆を選ぶようになりましたし、大豆の種類によって大豆製品の味が大きく変わることを学んだのは勉強になりました。 
全般的には、他者から評価を受けることで、自分の現在位置(現在価値)を把握する良い機会になったと感じています。 

──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか? 
複業留学での経験を活かして、当面は自分が作った動画ソリューションをもっと普及させたいと考えています。実際のビジネスを通じて自身のアイデアを具現化することに真摯に取り組んでいきたいです。 
また、リスクヘッジや事前の調査、リスク分析は全体を把握するために必要不可欠ですが、世の中は、答えがない事がほとんどなので、ある一定の事前準備が整ったら、とりあえず市場に投入して試してみるというアプローチも重要だと思っています。 
英語で言うところの「トライアルアンドエラー」を実践し、実際に行動することで学びを得ることが最も重要だと考えています。 
大企業では、過去の成功体験に基づいた手法に固執しがちですが、時代は常に変化しています。そうした変化に対応するためには、柔軟な思考と行動が求められます。私自身も、過去の経験や実績に縛られず、新しい挑戦を続けていきたいと強く感じています。この経験を通じて得た教訓を活かし、今後の活動に繋げていきたいと思います。 

──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか? 
若い人には色々経験したほうがいいですよとは言えます。また、逆に年配の方にも年齢を重ねてからのセカンドキャリアを考える上では、今のうちにお試し(トライアルアンドエラー)で色々なことにチャレンジするのも大切だと思います。 
若い人には、気力も体力もあるうちに貪欲に「知識」を吸収していくことをおすすめします。さまざまな経験を通じて得た「知識」は、実際の行動を持ってして「教養」まで昇華されると思うので、「知識」だけではなく「教養」のレベルまで高める事が肝心と思います。 
新しいことに挑戦することで、自分の視野を広げ、成長する機会が増えますので、色々と考える人は思い切って積極的に取り組んでみることをおススメします。 

【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku


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