エンファクトリーが提供する越境型研修サービス「複業留学」は、大手企業の従業員がベンチャー企業で実務を行う「越境研修」です。
今回は実際に研修に取り組んでいただいたNTTコミュニケーションズ杉本様に、複業留学についてインタビューいたしました。
受入企業
株式会社NOBU Planning
https://nobuplanning.com
──本業での仕事内容を教えてください。
私の本業は法人営業および法人ビジネスに関わる業務を行っています。
現在、二つの役割を兼務しており、一つは映像系商材の法人営業です。具体的には、他社の商材を取り扱い、自社のアセットと組み合わせてお客様に販売するための戦略を立てています。
もう一つの役割は、新規の映像サービスの開発に取り組んでおり、現在は事業計画の策定をしています。
──複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
複業留学に参加した理由は大きく二つあります。
まず一つ目は、サービス化されたプロダクトのUI/UX業務に従事したかったからです。これまでの経験の中で、自社サービスをサービス化し、お客様に提供するという経験がなかったため、そのプロセスに関わりたいと考えました。
二つ目は、過去の経験から多くの人と出会うことが自分の成長に繋がってきたという実感があり、社内の人々よりも、社外の異なる価値観を持つ方々と出会うことで、より多様な視点を得られると感じています。このような出会いを通じて、自分の成長に繋げていきたいと思っています。
──複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
私の活動内容は、留学先のKOTODAMA(コトダマ)というサービスの売上向上を目指すことでした。
現状知り合い経由での契約しかなかったため、その課題を解決し、知人以外からの契約を獲得することを目指しました。 そのために、サービスの基本設計を行い、マーケティング戦略を立てて認知拡大を図るという業務を担当しました。 この活動の中で、私のこれまでの経験やスキルが活かされた点は多くあります。以前はプロダクトの新規開発に携わっていたため、顧客のニーズを深く理解し、それをどのようにサービスに落とし込むかといったブランドデザインを行うことが得意でした。
また、プロトタイプの開発においては、ユーザーインターフェース(UI)のデザインやユーザーエクスペリエンス(UX)の検討も行っていたため、実際にサービスをデザインし構築する際に非常に役立ちました。
──複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
複業留学で困ったことは、三ヶ月という期間が非常に短いことでした。この短期間で与えられた成果を達成するのは本当に難しかったです。月に30時間の稼働ということで実働約3週間の業務内容で成果を出すという、時間との戦いでした。 この時間の制約を乗り越えるために、まずはミッションに対する必要なタスクを全て洗い出しました。そして、3週間で実施できるタスクを明確にし、優先順位を付けることを留学先と相談しながら進めました。 短時間でも、少しずつでも目標に近づくことを意識して取り組むようにしました。
──留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
一番驚いたのは、サービスに対する熱量の違いです。 留学先の方は、自分がやりたいことと自身のスキルに対する理解が深く、どんな価値を与えたいのか、それが自身のスキルでどのように最大化できるかの想いが強いと感じました。 このような熱意は、私自身が普段の業務感じることは少なく、非常に印象的でした。サービスに対する想いの強さが、結果として顧客への価値提供にも繋がっていると実感しました。
──複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
複業留学を経て、私のメンタル面での変化が大きかったです。特に、自分が持っているスキルを最大限に活かさなければ、イノベーションは起きないということを強く実感しました。
これを本業に当てはめると、単に会社の技術やリソースだけではなく、自分が所属している会社についてもっと深く理解する必要があると感じました。
具体的には、会社の組織がどのように動いているのか、どんな能力を持った人がいるのか、そして会社が今後どのように成長していきたいのかをより広く収集しなければならないという意識が芽生えました。このような視点の変化が、私にとって一番大きな変化です。
周りの人への影響については、この気づきを社内のslackで共有しました。約20人が参加しているグループで、自分の考えを発信したところ、何人かは反応してくれました。
──同時期に複業留学に取組んでいた同期との関わりや互いの活動・レポートから学びや気づきはありましたか?
同期との関わりを通じて多くの気づきがありました。
特に最終報告を見た際に、私たちの会社の社員は人間関係の構築が非常に上手だと感じました。どの企業に対しても、自分の意見をはっきりと伝える人が多く、コミュニケーションのスキルが高いことが印象的でした。 言葉の使い方やコミュニケーションの取り方についても多くの学びがありました。 最終報告会の中で、どのような言葉遣いが効果的か、またもっとフランクに話しても良いのだといったことに気づきました。こうした点は、私自身のコミュニケーションスタイルにも大いに役立つと感じています。
──第三者からの評価を受けて、どう感じましたか?
第三者からの評価を受けた際、第一印象としては「おっしゃる通りだな」と感じることが多かったです。
特に、自分の弱みとしてプロジェクト管理に関してはまだ難しさを感じている部分があることが明確になりました。その点についての指摘は非常に参考になりました。
また、評価の中で「ありがとうございます」と感謝の言葉をいただくことも多く、自分の最初の挑戦が通用するスキルを持っていることが確認できたのは大きな収穫です。フィードバックをいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。この経験を通じて、自分の成長に繋がる貴重な機会となりました。
──複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
複業留学を通じて、個人としてのスキルが非常に重要であることを実感しました。
今後のキャリアを築いていく中で、自分のやりたいこと、社会や会社から求められること、そして自分ができることの三つのバランスを考えることが大切だと感じています。
この経験を通じて、自分のスキルの幅が広がったことは大きな収穫です。
今後は、この学びを活かして、社会が求めるニーズや自分が本当に好きなことをより深めていきたいと思います。
──ほかのメンバーに複業留学をおすすめするとしたら、どんな言葉をかけますか?
複業留学は本当におすすめです!まず、リスクがほとんどないという点が大きいです。
確かに、忙しくなったりプレッシャーが増えたりすることはありますが、命に関わることはありませんし、給料が下がることもありません。社外での貴重な経験を積むことができるので、少しでも興味があるなら、ぜひ挑戦してみてほしいです。 まずは上長に相談して、最初の一歩を踏み出すことが大切です。
興味がない場合は無理にやる必要はありませんが、社外で何か新しいことを試してみたい、あるいは転職を考えている方には特に良い機会だと思います。リスクが少ないからこそ、ぜひ一度やってみる価値はあると思いますよ!
【複業留学とは?】
ベンチャー企業の課題解決を通じた越境学習の実施により、「行動変容を促す研修プログラム」です。
3~6か月間×週1日の実践で、通常業務と並行して実施が可能です。
詳しくはこちら:https://teamlancer.jp/lp/fukugyo_ryugaku
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